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MMORPG『Forsaken Worl

2012-11-23 01:11:12 | 日記
PC用MMORPG『Forsaken World』の日本展開が目前に迫った5月上旬のこと. 本作をサービスするシーアンドシーメディアは、開発元にして親会社であるPerfect World. Co., Ltd.(以下: 完美世界)へのプレスツアーを実施した. 完美世界のおもに開発部門だけが集められたビル. ここだけで1,000人以上の社員が働いている. これは、完美世界という開発会社そのものと、『Forsaken World』を日本で成功させるべく開発チームがどのような取り組みをしているのかを、もっと日本のプレイヤーに知ってほしいという意図で実施された取材ツアーだ. 1日目は上級副社長の竺氏より、同社の事業内容やビジョンなど、オンラインゲーム開発会社として急成長を見せる完美世界の紹介が行われた. 国内シェアは4位、海外への製品輸出シェアは堂々のNo.1 完美世界 上級副社長の竺氏. 完美世界の設立は2004年だが、その前身として1997年に家庭用ゲーム機向けソフトの開発会社、祖龍開発が存在する. 当時からスタッフのほぼ全員が、北京の清華大学出身者で構成されていた. 清華大学は中国でもトップクラスの大学として知られ、特に理工系に強い. 同社は中国本社の他、北米、台湾、オランダ、日本に支社・子会社を持ち、現時点で自社開発の11タイトルを100以上の国と地域に輸出している. 日本の子会社とはもちろんシーアンドシーメディアのことで、初進出タイトルは2007年にサービス開始となった『パーフェクトワールド』だ. 中国には盛大、勝迅など、規模と国内シェアだけで比較すれば完美をはるかに上回る大手企業が存在しており、国内シェア率は4位の7.8%だが、同社はかなり早い段階で世界展開を視野に入れていた. アジア圏および北米以外の地域にも積極的に進出しており、ブラジルで連続3年シェア率を拡大. ロシアでは『World of Warcraft』の同時接続者数を抜く記録を出している. 2010年にオンラインゲームの輸出額で約1億ドルに到達し、海外輸出及び海外市場シェアはNo.1になったと、竺氏は述べた. 世界に通用する高いクオリティのゲーム提供のために、中国と北米あわせて3,500名からなる開発チームが存在. 2008年には台湾の泉を買収し、2010年に北米のRunic Gamesの株式を取得した. このRunic Gamesには名作RPG『Diablo』シリーズの開発者が所属しているとのことだ. 開発スタッフのうち約3,000人がオンラインゲーム開発のためのスタッフ、約200名がコンソールゲーム、残りがブラウザゲーム開発にたずさわっている. オンラインゲームの開発期間はだいたい2年で1本のペースとの話だった. 竺氏はコンソールゲームの開発からスタートし、オンラインゲーム、そして次のステップとしてブラウザゲームやモバイルアプリの開発にも取り組む意欲を見せた. ゲーム開発会社としての顔だけではなく、完美世界にはもう1つ映画制作・配給会社の顔を持ち、完美世界影視文化公司を設立している. 2009年に興業成績1億元以上を記録したヒット映画『非常完美(邦題: ソフィーの復讐)』をはじめ、数々のテレビドラマ制作も手がける、一大エンターテイメント企業だ. ゲームと映画製作に加えて、オンライン小説サイト公開の準備も進んでいる完美世界. ヒット小説をもとにオンラインゲーム化または映画・ドラマ化を行い、出演した有名俳優を使ったオンラインゲームのマーケティング、プロモーションを実施するなど、あらゆる角度から人気のある製品や要素と結びつけ、同社ならではの強みを生かしたエンターテイメント戦略を仕掛けていくという. また、日本支社であるシーアンドシーメディアの紹介をなぜか中国で聞くという、やや不思議な光景も. 『PERFECT WORLD -完美世界-』『夢世界』『LEGEND of CHUSEN -誅仙-』など自社開発タイトルのサービスがメインのシーアンドシーメディアだが、年内に『Forsaken World』を含む2~3本の新規タイトルをサービス予定. 北米や韓国の他社タイトル運営も予定されているとのこと. 具体的な内容については、現在交渉中とのことで、教えてはもらえなかった. 中国オンラインゲーム市場は今なお成長中、課金率もアップ 続いて竺氏による、中国オンラインゲーム市場の説明が行われた. ハッカーは、AppleがiPhone 5 2005年から急激な成長を見せた市場は2010年に323億元(約4,500億円)に達し、これに影響を受ける形で伸びたコンソール市場も合わせれば、市場規模は約1,000億元にもなる. また、昨年の調査によればユーザー数は約9,000万人. 特に中国全体の経済活性化と平均年収増加にともない、都市部以外へのオンラインゲーム浸透と、課金率の上昇が顕著だと竺氏は解説した. 次に、中国で人気のオンラインゲームジャンルだが、1位はA・RPG. 2位は正統派の西洋ファンタジー、いわゆる剣と魔法の世界観のRPG. 3位以下はコミュニティ重視タイプ、シューティング、武侠ジャンル、カジュアルゲームという調査結果が出ている. 完美世界ではこの調査を受けて、開発の中心は今後も3DのMMORPG作品になっていくという話だ. また、オンラインゲームをプレイする主な理由として、キャラデザインやアバター衣装がかっこいいから、異性のパートナー探し、無料のエンターテイメントとしてなど8つの動機が挙げられたが、この点はあまり日本のユーザーとの差はなさそうだ. 将来的には同様の調査を日本でも行い、日本プレイヤーの傾向、好みを把握して要望に沿った開発を行っていくそうだ. 先述の通り、完美世界はオンラインゲームの輸出額で中国No.1の地位にあるが、もちろんそれ以外の開発会社も成長を見せており、2010年度にオンラインゲームの輸出の総売上は2.3億米ドル. 年間の輸出タイトル数は100を超えている. ただし、この分野で先駆者である韓国にはまだまだ及ばないようだ. しかし、2012年以降の市場について同社は、PCオンラインゲームのユーザー数を、スマートフォンやiPadなどのモバイル機器で楽しむユーザー数が上回ると予測している. 最後に竺氏は「完美世界は映画やドラマ制作、オンライン小説の配信、さらにはブラウザやモバイルゲームの開発と事業を拡大させているが、あくまで核となるのはオンラインゲーム開発である. エンターテインメント事業としての相乗効果を狙ったもの」と述べた. 『パーフェクトワールド』『夢世界』をはじめ、数多くの自社タイトルで世界への足がかりを築いてきた完美世界. 次回は、これまでに得たノウハウをもとにさらに飛躍するべく開発された"世界に通用するMMORPG"、『Forsaken World』の詳細についてお伝えする.

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