日本での怒りと泣く毎日に裏切りの横行する国に三席検事の名も忘れもしない事件の経験が
アメリカでの年月をかけて代弁するひとたちの多い失意のどん底は日本の構造と責任逃れに
裁判員裁判 最多3件に立会した大阪高検検事、竹中ゆかりさん(46)「遺族に寄り添い代弁する」
11.21
被告人質問の途中、傍聴席の遺族の表情が曇ったのを見逃さなかった。9月に和歌山地裁であった強盗殺人事件の裁判員裁判で、一緒に立会した主任検事に休廷を求めるよう合図を送った。遺族の意見を改めて聴くためだった。再開後、遺族の生の思いを被告人にぶつけて感謝された。「遺族に寄り添い代弁する。それがライフワーク」と語る。
4月、大阪高検に着任し、司法制度改革担当として各地検の裁判員裁判のサポート役を引き受けている。高検検事は通常、裁判員裁判に携わらないが、その都度各地検の検事を兼任するという事務取扱の発令を受け、地検検事として公判に立会する仕組みだ。これまでに和歌山のほか、神戸と大津地裁の1号事件にも“助っ人”として駆けつけた。一人で3件は全国最多で、若手も「法廷に一緒にいるだけで安心」と全幅の信頼を寄せる。司法試験に合格した当初は裁判官志望だったが、司法修習時代に先輩検事から掛けられた一言が転機になった。「君みたいな個性的な人が検事として世の中を変えていくんだよ」任官後は花形の捜査畑ではなく、捜査から公判までをすべて見通せる公判部を希望。18年のキャリアのうち11年を公判検事として歩んできた。信条は「絶対あきらめない」。遺族らの思いを裁判官らに訴える最後の“砦(とりで)”という自負があるからだ。趣味の料理が唯一の息抜き。「冷蔵庫にあるもので何を作れるかを考えるのが楽しい。公判も持っている証拠であきらめずに戦い抜くのは同じですから」。厳しい表情がほんの少しだけ緩んだ。
**京都大卒。平成4年検事任官。神戸地検豊岡支部長、和歌山地検三席検事、京都大学法科大学院教授などを歴任し、21年4月から現職。昭和38年生まれ。大阪府出身。
裁判員制度半年 経験者の声生かすべきだ
11.22
20歳以上の一般国民が刑事裁判に参加する裁判員制度がスタートして半年たった。これまでのところ、一応順調な滑り出しを見せている。国民の理解と協力を得るには、いかに裁判員の負担を軽くし、参加しやすくするかの環境作りが肝要だ。必要な是正措置を講じてほしい。裁判員制度は、1審の刑事裁判に国民の一般常識を反映させることを最大の目的として5月21日施行された。実際の裁判は8月の東京地裁が第1号で、以後、全国の地裁や支部で判決が出ている。
最高裁は、9月末までに計11地裁で行われた14件の裁判に参加した裁判員79人を対象にアンケートをした。その結果、約98%とほとんどの裁判員経験者が「よい経験と感じた」と回答し、予想以上に制度運営がうまくいっていることが裏付けられた。法廷での審理について、約75%が「理解しやすかった」と答え、評議に関しても「話しやすい雰囲気」が9割近くに達するなど、制度を前向きにとらえている人が圧倒的に多かった。しかし、今後もこうした高い数字を維持できるかは疑問だ。調査対象とした裁判は、大半が3〜4日の短期間で終了した。事件自体も複雑でなく、被告が罪を認めているケースばかりで、争点は量刑のみに絞られていた。裁判員への負担が比較的軽かったことが好意的感想につながったようだ。課題も少なくない。裁判員候補者として裁判所に呼ばれながら、裁判員に選ばれず、「せっかく都合をつけて来たのに」と不満を漏らす人もいた。裁判員選任手続きにどの程度の人数を呼ぶべきか、裁判所は考慮する必要がある。アンケートでは、検察側の立証を「分かりやすい」と評価する人が多数を占めた。反対に弁護側については「分かりにくい」との意見があり、弁護人は裁判員裁判でのわかりやすい立証方法に早く習熟することが急務である。裁判員自体についても、判決後の記者会見に全員欠席した例や、公判中の感情的発言を裁判長に制止されたケースがある。裁判員には判決後も厳しい守秘義務が課されているが、その範囲については極力限定する必要があろう。今後は被告が否認したり、争点が複雑だったり、死刑選択を迫られる事件が増えてくる。経験者の貴重な声を尊重し、裁判員への配慮と工夫ある運営を求めたい。
無罪主張被告に懲役10年 覚せい剤事件で裁判員裁判
覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの罪に問われたスペイン国籍の測量技師オルキン・モンポ・フェルナンド被告(38)の裁判員裁判で、千葉地裁(栃木力裁判長)は20日、懲役10年、罰金500万円(求刑懲役12年、罰金700万円)の判決を言い渡した。同被告は公判で「薬物が入っていたと知らなかった」とし、無罪を主張していた。
判決は「供述には数々の疑問点があり、一連の行為として信用できない」として退けた。量刑については「同様の犯罪を将来に向け押さえ込んでいく意志を示すためにも、従前よりやや刑を重くすべきだ」とした。
やはりいた!! いい時期の救世主「最初に勤務した裁判所はブラックだった」と爆弾発言
『裁判所はブラック会社』の映画に元気が出て来て少しは救われる気持ちになるのかもしれない
タイトルには絶賛の評価に賛同できる人の多さは観客以上にふくれあがって
裁判所はブラック会社!?八代英輝弁護士が「こんなところ辞めてやる!」と過去を告白!
11月18日
わたしにだって、ブラック会社の経験はありますよ。-八代英輝弁護士
18日、映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の就職活動生応援イベントが行われ、詰めかけた就活中の学生たちの前で、国際弁護士の八代英輝と就職活動のエキスパート・矢下茂雄が、就職にまつわる熱いトークショーを繰り広げた。八代は司法試験合格後、裁判官として裁判所勤務を経て、日本で弁護士として活動後、ニューヨークの弁護士事務所に就職したという華麗なる経歴を持つエリート弁護士。ブラック会社に勤務した経験などないだろうと思いきや、実は「最初に勤務した裁判所はブラックだった」と爆弾発言。世間から隔絶された純粋培養されたエリートだけの世界で、上司たちの人間関係も悪く、相当苦労していたらしい。何と上司たちの前で「こんなところ辞めてやる!」と叫んだ経験もあるとか。
就活生を対象としたイベントということで、客席にはリクルートスーツ姿の学生もチラホラ。対する八代は、さきほどまで採用面接を行っていたとのことで、採用する側から、どういう人材を採用したいかを語り、学生たちはそのトークに熱心に聞き入っていた。
じっと耐えるしかない被害者に代わり代弁者の言葉には言っても仕方ない法廷のことだけに
感情を押し殺しての裁判をすることが辛くても今は力になって法律の素人であれば
ただ黙って相手のことを見極める努力の方が報われることに
【裁判員裁判】問われる感情のコントロール…被告への「むかつく」発言
11.19
強姦(ごうかん)致傷罪に問われた被告に対し、裁判員が「むかつく」と発言した19日の仙台地裁の法廷。健全な国民の社会常識やさまざまな視点を反映することを目的に導入された裁判員制度だが、率直な思いの発露と冷静な審理のはざまで、“素人”が刑事裁判にかかわる制度の難しさを象徴するできごとだったといえる。今回の仙台地裁のような法廷は、従来の職業裁判官と弁護人、検察官の法曹三者の法廷では起こりえなかった。しかし、裁判員裁判では最終的にくじで無作為に選ばれた裁判員が参加するだけに、制度づくりの過程で想定されていた事態でもある。裁判員法には裁判員の義務として、「品位を害するような行為をしてはならない」とある。ほかにも「公判廷で裁判長が命じた事項に従わず、または暴言その他の不穏当な言動によって公判手続きの進行を妨げたとき」は、検察官や被告、弁護人が裁判所に解任を請求できると規定され、裁判長が職権で解任することもできる。裁判員の発言などにほかの裁判員が影響されたり、法廷が荒れたりしないために、一定の担保はされている。
今回の発言は、被告人質問のなかで行われた。ある裁判所関係者は「被告人質問で、裁判員が被告を諭したり、しかったりするなど、『質問』であることを十分に理解していないケースもみられる」と話す。
慶応大教授の安冨潔弁護士も今回の発言と裁判長の対応について、「裁判における被告人質問は事実関係を明らかにするためのもので、自分の意見を述べる場ではない」と指摘する。
その上で、「裁判長が質問を遮り注意したのは適切。『むかつく』という言葉は、裁判員個人の見解を示すもので、被告人質問で述べるのは不適切なことだと思う」と話す。ただ、今回の発言は、「当たり前の答えしか返ってこない」と、被告の反省の程度に関連して行われた。法廷という場でなければ、被告の情状面を判断する上で、一般の感情や見方を反映したともいえる。
裁判員裁判は、被害者が刑事裁判に参加して、被告に質問したり、求刑について意見を述べたりできる「被害者参加制度」と併せ、「感情」が法廷に持ち込まれる懸念も指摘されてきた。制度定着には、これをどのようにコントロールしていくか、裁判所をはじめとした法曹三者の適切な訴訟運営が必要といえる。
集団強姦で「犯行主導」の被告に求刑上回る懲役5年判決 福岡地裁
2009.11.19 21:37
このニュースのトピックス:刑事裁判
女子高校生に乱暴したとして集団強姦(ごうかん)罪に問われた解体業手伝いの船倉祐也被告(20)に、福岡地裁の鈴木浩美裁判長は19日、懲役4年の求刑を上回る懲役5年の判決を言い渡した。
判決によると、船倉被告ら6人は7月16日午後、福岡市南区のマンションの一室で、16歳だった女子高校生に集団で乱暴した。
判決理由で鈴木裁判長は、船倉被告が世利好江被告(41)=集団強姦罪などで公判中=の指示に従って仲間を呼び出し、乱暴を命じた点を重視。「犯行を主導する立場にあった」と認定し「検察官の意見を考慮しても、法定刑下限の懲役4年を上回る刑を科すべきだ」とした。
集団で乱暴
新潟の中3男子5人を逮捕、集団で少女に乱暴(10月7日)
集団で少女に暴行、専門学校生4人逮捕(6月29日)
京都教育大生6人逮捕 女子大生に集団準強姦容疑(6月1日)
野球名門・桐生一高でまた不祥事
生徒ら3少年が女性に集団強姦(08年11月14日)
【裁判員裁判】「居場所なかった。子が哀れ…」裁判員、弁護人も涙
11.18
長男を殺害し、遺体を切断して捨てたとして、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた無職、藤見秀喜被告(62)の裁判員裁判は18日、徳島地裁で証人尋問があった。
被告の妻(64)が統合失調症の長男について「殺されたことより、この世にでてきて、居場所がなかったことが哀れ」と泣きじゃくると、裁判員は顔を赤くして涙をぬぐった。被告も泣きだし、弁護人ももらい泣きした。
証人尋問で、妻は長男からガラスの破片をもって追い掛けられたこともあったと説明。「警察にも病院にも断られ、友人に逃げられ、あの子はどこに居場所があったのか」とおえつを漏らし、ハンカチを強く目に押し当てた。
起訴状によると、藤見被告は5月2日、大阪府八尾市の自宅で寝ていた長男の一さん=当時(33)=を工具で殴って殺害、のこぎりで首を切断するなどし、徳島県鳴門市の大鳴門橋から海に捨てたとしている。
女性警官宅侵入の巡査長逮捕「好意持ち、知りたくて」−千葉県警
11月19日
女性警官宅に侵入したなどとして、千葉県警船橋東署は19日までに、住居侵入と公務執行妨害の疑いで、県警千葉東署地域課の巡査長苅田大蔵容疑者(37)=千葉市若葉区千城台西=を現行犯逮捕した。船橋東署によると、「好意を持ち女性のことを知りたかった」などと供述、容疑を認めているという。
逮捕容疑は18日夜、同県船橋市の女性警官(28)の自宅マンションに侵入し、通報を受けて駆け付けた男性巡査(21)にスプレーのようなものを噴きかけるなどした疑い。船橋東署によると、女性はマンション最上階の4階に居住。同日午後9時55分ごろに帰宅した際、自宅の様子がおかしいことに気付き、部屋に入らず近所の交番に通報した。同署員2人が駆け付けたため、苅田容疑者はベランダから非常階段を伝って逃走。路上で取り押さえられた際、スプレーのようなものを噴きかけたという。
刑事事件にひとごとながら人生を考える機会に選ばれたひとたちの98%の充実と解放感に被害者には『よい経験』で終ることはできない現実と裁判の『よい審理』になっていればに
【和解と裁判について】
和解をするには相手をよく見極めた上でないと条件も出さない相手にただ和解すると言われてもだまし討ちに遭うことは考えられた状況はたくさんあった 性犯罪事件で罪から逃れようとする犯人側の弁護士は非情な対応をしてきたことも銀行の顧問弁護士の立場でどれだけの人が泣き寝入りをさせられていたかは想像がつく態度に怒りをこらえるのが必死だったのも
状況も何も考えない態度の偽造行使をする銀行を信じられるくらいには起きた事件の警察の対応と性犯罪被害の救済は日本にはないことに頭が怒り狂ってしまえばできたかもしれない
偽造を繰り返してきた銀行に戦っても悔いは残らないと決めた何年の間が何よりの証拠に
教職員不正採用のように根が深く新たな日本になるまで待っていたのかもしれないこの時期に
【裁判員アンケート】まわりくどい? 弁護側の主張・立証活動に課題も
11.17
最高裁が17日、公表したアンケート結果では、約98%が「よい経験」と答えるなど、多くの裁判員が制度を肯定的にとらえていることが浮かび上がった。ただ、検察側の立証手法を評価する声が多いのに対し、弁護側には「まわりくどい」などの注文もついた。評議に対する意見も寄せられており、今後の課題も浮かび上がった。
選任手続き
14の裁判で、選任手続きに参加したのは549人で出席率は約85%。また、選定された候補者1310人のうち、635人と半数近い辞退が事前に認められている。事前の辞退を柔軟に認めたことが高出席率の要因とみられる。選任手続き当日に辞退を認められた候補者も54人いた。辞退を認められた理由で一番多かったのは「70歳以上や学生など」で244人。「仕事上の都合」(146人)、「疾病、傷害」(88人)と続いた。また、選任手続きに出席した検察官や弁護人が理由を示さず不選任にできる「理由なし不選任」も62人いた。
審理
裁判員79人のうち、審理の内容が「理解しやすかった」と答えたのはおよそ75%。検察官の説明については約85%が「分かりやすかった」とし、「分かりにくい」と答えたの人はゼロ。一方、弁護士に対する評価は「分かりやすかった」が約66%に止まり、「分かりにくかった」とした人も約2%いるなど、やや厳しい見方だった。
検察、弁護側双方に対する意見では、「論告メモが分かりやすかった」など、検察側を評価する声が目立ったが、「弁護人の説明が回りくどい」などの指摘もあり、弁護人の主張や立証に課題が残った。また、「法廷で話す内容が分かりにくい」と答えたのは約13%、「事件の内容が複雑」とした裁判員も約11%にのぼる。「登場人物が多く理解しにくい」「いろいろな証人の話を通じて(事件を)組み立てるのが難しい」などの声も上がっている。
評議・判決
判決内容を検討する評議は14件の平均時間が約354分。このうち被告が起訴内容を認めている事件は13件で、平均が330分。一方で、起訴内容の一部を否認した事件は1件のみで単純な比較はできないが、評議時間は670分と倍以上を要した。評議を「話しやすい雰囲気」としたのは約86%、「十分に議論できた」としたのも約79%だった。「ホワイトボードを使って分かりやすく説明してくれた」など裁判官の進行に肯定的な声が目立つ一方、「もう少し意見を闘わせる場面があっても良い」「時間が足りない」「最後の方がバタバタした」などの注文もあった。14人の被告全員が有罪判決になっており、無期懲役が1人、15年以下の有期懲役が10人、3人には執行猶予がついた。判決後には裁判員による記者会見が14件すべてで行われ、うち5件で裁判所側が守秘義務違反との指摘を行った。
【裁判員アンケート】「よい経験」98%、高い充実感浮き彫り
11.17
今年5月にスタートした裁判員制度で最高裁は17日、9月末までに開かれた裁判に参加した裁判員らに対するアンケート結果を公表した。それによると、約98%の裁判員が務めた感想を「よい経験と感じた」と回答。最高裁は「充実感を持って参加してもらえた」と分析している。アンケート結果は、この日行われた制度についての有識者懇談会で示された。対象となったのは8月に第1号が開かれた東京地裁をはじめ、9月30日までに計11地裁で行われた14件の裁判に参加した裁判員79人。アンケートは補充裁判員や選ばれなかった候補者に対しても実施された。それによると、裁判員79人の男女比はおよそ半数ずつ。年齢は50代が18人と最も多く、60代、30代の16人、40代の13人と続いた。全体の半数が会社員など、勤めに出ており、専業主婦・主夫は11人。学生はゼロだった。また、15人が育児をしていると回答。介護をしている裁判員も5人いた。裁判員に選ばれる前の気持ちを尋ねた質問には、「積極的にやってみたい」「やってみたい」と答えた裁判員は計約24%。「あまりやりたくなかった」「やりたくなかった」を合わせた計約57%を大きく下回り、消極的な姿勢が目立っていた。しかし、実際に経験した後では、「非常によい経験と感じた」「よい経験と感じた」が計約98%に上り、充実感や達成感を感じていることが分かった。審理の分かりやすさについても、約75%が「理解しやすかった」と答え、「理解しにくかった」の約4%を上回った。さらに、被告が有罪か無罪か、刑の重さなどを議論する「評議」についても、9割近くが「話しやすい雰囲気」と答えるなど、実際に体験した裁判員は、制度を前向きにとらえていることが浮き彫りとなった。最高裁は「おおむね順調なスタートをきれたと考えている」と話しており、今年12月末までのアンケートを分析して、平成22年3月末までに最終報告書を取りまとめる予定だ。
市橋容疑者「強力6人弁護団」結成
11月17日
千葉県市川市のマンションで2007年3月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)の“強力弁護団”が結成されたことが分かった。弁護団の3人は16日、千葉県庁で記者会見。今後6人まで増強するという。弁護団の勧めで“取り調べメモ”は取っているという。市橋容疑者にかけられた嫌疑は最高刑懲役3年以下の死体遺棄罪のため、国選弁護人をあてることはできない。そこで日本弁護士連合会(日弁連)の地方連合である千葉弁護士会は「委員会派遣制度」を適用。この制度は、重大事件については被疑者からの依頼がなくても同会から弁護士を派遣でき、迅速な被疑者救済に役立つとされる。司法記者は「千葉弁護士会は被疑者家族の依頼で『当番弁護士』を派遣する制度をとりやめたが、それはこの委員会派遣制度で補って余りあるためだ」と解説する。容疑者はあくまで容疑者。冤罪事件を生まぬよう、身柄拘束時から素早く弁護活動できるのは大きい。弁護団は会見で、千葉地検と県警行徳署に対し、取り調べの全面可視化のため録音、録画を求めたことを明らかにした。現在のところ、代表を務める菅野泰弁護士のほか、秋元理匠弁護士、高橋裕樹弁護士の3人で構成している。法曹関係者によると、菅野弁護士は、森田健作千葉県知事を告発する市民集会で講演するなど反権力のお手本のようなベテラン弁護士。いずれも刑事弁護に精通しているとされ、今後、弁護団を6人に増やす方針というから、市橋容疑者にとっては頼りがいある“強力弁護団”が結成されたことになる。弁護団によると、逮捕翌日の11日以降、毎日接見。市橋容疑者は初日の接見で「親に連絡してほしくない」と話し、親を頼る考えはないことを伝えたという。「よろしくお願いします」とあいさつし、法律上の質問をしたこともあったが、弁護団は「内容は控える」としている。このあたりはさすが刑事弁護のエキスパートである。市橋容疑者は、毎日6〜8時間の取り調べを受けており、記録するよう日弁連製のA4版「被疑者ノート」を差し入れた。これまでのところ、接見した弁護士に取り調べや待遇など捜査当局側への不満を口にしたことはないもようだが、多少の書き込みをしているという。メシは食わずともメモは取るあたり、市橋容疑者の心中がうかがい知れるというものだろう。本人の希望でスエットの上下とTシャツ、靴下と下着を差し入れると「ありがとうございます」と礼を言われたという。市橋容疑者の様子について弁護団は「逮捕直後ということもあり、疲れて混乱している」と説明し、食事を取ったかどうかは「本人に任せている。食べたかどうか分からないが、『大丈夫』と本人は言っている」と話した。









