けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

キャロライン・ケネディ大使に安重根は「英雄」か聞いてみよう!

2013-11-21 23:55:23 | 政治
一昨日の帰り道、車の中で聞いたラジオで筑波大学の古田博司教授が日韓問題について解説を行っていた。その中で指摘された、最も重要なポイントを中心に今日は議論してみたい。

韓国の最近の反日ぶりは異常で、朴大統領の病的ななりふり構わない発言には、日本だけでなく世界中の多くの人が辟易していることだと思う。なぜそこまで彼女が反日パフォーマンスをしなければならないかは、彼女の生い立ちや現在の政治的、経済的な韓国の不安定さからくる自らへの不平不満を逸らすためであることは、言うまでもなく誰もが熟知していることである。しかし、韓国国民全体がその反日運動をお祭り的に肯定し、外国の総理大臣経験者を暗殺したテロリストである安重根を、国を挙げて英雄視する一大キャンペーンをしている辺りは相当違和感を感じるところだ。朴大統領が習主席に中国のハルビン駅に記念碑を建立することを依頼し、(実際のところはどうか知らないが、朴大統領曰く)順調にことが進んでいるというが、このことが何を意味するかと言えば中国の自己否定に近い。まさに、新疆ウイグルやチベットの人々が中国政府に楯突くことは彼らなりの独立運動だから、中国政府が彼らに「テロリスト」というレッテルを張っても、立場を変えれば独立運動の英雄という評価につながる。折しも、スペインの全国管区裁判所では、過去に中国が行ったチベットでの大虐殺(ジェノサイド)という容疑で、江沢民主席や李鵬首相ら元政権幹部5人に逮捕状を出したところである。だから、「歴史上の評価」は国によって真逆の評価があるのが当たり前であり、スペインの全国管区裁判所からの逮捕状を黙殺しながら安重根の英雄視を承認するのは明らかに矛盾している。中国からすれば「何でもかんでも、勝ったもん勝ち!」との理屈もあるが、サンフランシスコ講和条約でも戦勝国の一員として認められなかった歴史上の証拠を考えれば、韓国は日本には勝ってはいないのだから「勝ったもん勝ち」ではない。にもかかわらず、最近の様な無理筋の展開は何とも理解に苦しむ。

そんな私の悩みを解決してくれたのは、筑波大学の古田教授のひとことである。それは、「韓国は日本に戦いを挑んで勝利することが出来なかったので、現在の自らの立場の正当性を主張する柱を持っていない。」ということである。これだけだと少々「それだけ?」と言いたくなるところだが、実はもう少し奥が深い。日本においては、敗戦により連合国軍が日本弱体化のために様々なトラップを仕掛けたから、特に教育界や報道の世界の中に大量の左翼勢力が根付いてしまった。しかし、韓国にはその様な米軍によるトラップはなかったし、韓国の弱体化は北朝鮮による朝鮮半島の制圧を意味するから、どちらかと言えば真逆である。さらに軍の息のかかった政権などが続いてきたから、本来であれば左翼勢力が強固な力を持つ土壌はなかったはずである。しかし、中国は日本に対して戦いを挑んでいたし、北朝鮮の金日成元国家主席にしても抗日パルチザン活動をしていたから、これらの国には国家としての存在の正当性があるのである。言わば韓国は「棚ボタ国家」であり、日本との戦いの歴史がなかったことが韓国人にとってのトラウマなのである。だから、そのトラウマを正面から受け止めようとすると、抗日パルチザン活動をしていた北朝鮮(実際に戦争をしていた中国も同様)に国家としての正当性を認めざるを得ない状況があり、予想に反して左翼勢力が大きな力を握ってしまうのである。

一方、その様な左翼的な立場と一線を画しながらそのトラウマに勝つためには、「日本と戦って勝った」という空想の世界での精神的な柱が必要なのである。李承晩がリスクを犯して竹島を強奪したのには、多分、その様な背景があるのだろう。だから、「独島は我が領土」と子供たちにまで洗脳を続け、歌まで作ってお祭りの様な騒ぎを続けるのは、単に領土紛争という位置づけだけではなく、「韓国人の精神的な支柱」の死守という位置づけが本心なのだろう。

そうなると、慰安婦問題だろうが徴用工問題だろうが、さらには仏像返還問題などにしても全て、「日本に勝ち続けなければ、あまりにもガラス細工のように不安定な自分たちの精神的な支柱が崩れてしまう」という恐怖心が背景にあり、「しゃあない、この辺で許してやろうか・・・」と言えないのである。というか、実は過去にこの様な内容に近い発言をした人はいる。それは金大中元大統領であるが、彼は左寄りで親北朝鮮派であったから、空想の世界で精神的な支柱を求める必要はなかったのかも知れない。しかし、その様な人は一般的ではないから、日本人が「慰安婦問題など、韓国に謝罪して許しを乞うても(韓国の)政権が変われば、またリセットして謝罪のやり直しを求められ、何処まで行ってもゆすり・たかりは終わることはない」と感じる不信感は、(上述の説明を聞けば)相当な確率で確からしいことが分かるだろう。

しかし、その様な背景を知った上で考えてみれば、今回の安重根問題は日本にとってはチャンスである。安重根が伊藤博文を暗殺したのは(既に日韓併合の閣議決定はなされた後ではあるが)1909年で日韓併合の前年である。韓国は日本のことを戦争犯罪国と位置付けているが、世界的に見れば伊藤博文が暗殺された頃の日本はまだまともな国だったという評価が一般的だろう。だとすれば、世界は安重根のことを「英雄」と捉えるのか、それとも「テロリスト」と捉えるのか、それを聞いてみれば良い。手っ取り早いところでは、キャロライン・ケネディ大使にマスコミの方で聞いてみれば良い。間髪入れずに「英雄」と答えれば韓国の勝ち、「テロリスト」ないしは「歴史上の評価は国によって異なる(つまり、判断は難しいという意味)」と答えたら日本の勝ちである。キャロライン・ケネディ大使の発言は、一瞬で世界を駆け巡る。テロとの戦いに苦しんでいる米国が、短絡的に「英雄」と評価する訳はないから、このニュースをきっかけに「どうして韓国は、こんな無理筋の主張を続けるのだろうか?」と世界が考え始めるかも知れない。そして、それをきっかけに「日本と戦うことが出来なかったトラウマ」が世界に知らしめられれば、日本に関する世界の見方は変わるかも知れない。

ちなみに、「歴史上の評価は国によって異なる」は(少なくとも韓国人にとっては)日本の菅官房長官の主張の正当性を(部分的に)認めた発言であるから、キャロライン・ケネディ大使がこの様に発言すれば韓国のマスコミは一斉に大使をケチョンケチョンに叩きまくるだろう。しかし、アメリカ人にとっては準ロイヤル・ファミリーへの侮辱は許せないだろうから、事態はこの点でも日本にとって都合の良い方に流れ出す。

だから、例えば産経新聞あたりにこの様な質問をしてもらいたいと思う。如何だろうか?

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2 コメント

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このような質問は品位を汚す (nihonn-jinn-no-jyoushiki)
2013-11-24 12:48:18
質問者にとっても大使にとっても良い結果はもたらさないのは明らか。
よって質問も答えることもあり得ません。
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そうでしょうか? (けろっぴぃ)
2013-11-24 23:46:57
今回の提案は、日本政府からキャロライン・ケネディ大使に質問するのではなく、記者会見などの場で多数の報道関係者の誰かが質問するという設定です。例えば、今回の中国の防空識別圏の設定などを見れば明らかなように、大使というのは両国の国益がぶつかるところで仕事をします。報道陣が大使のご機嫌をとるようなヨイショの質問だけをしていたら、何のためにそこにいるのか分かりません。逆に、報道陣がご機嫌を損ねるような質問をしたぐらいで両国関係に影響を与えるようであれば、それは大使失格です。だから、決して悪い結果にはなりません。「その質問には答えたくありません」との回答が返ってくることは十分にあり得ると思いますが、その回答が既に「一方的に韓国の肩を持つわけにはいかない」というメッセージなので、「歴史というのは国により評価が分かれるのは当然」という暗黙のメッセージになりえる訳です。
繰り返しますが、安倍さんがこんなことを言ったら「朴大統領と同レベル」だと思われて日本の品位を汚しますが、単なるマスコミの質問が日本の品位を汚したりはしません。
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