けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

韓国における日本の水産物輸入禁止問題に関する真実

2013-10-12 23:58:52 | 政治
色々と調べると面白いことが分かったので紹介しておく。福島第一原発からの放射性物質に汚染された水産物に対する韓国の反応についてである。

まず最初に、下記の記事を見て頂きたい。

2013年10月4日 朝鮮日報「【コラム】嫌気がさすほどいらだたしい日本人の冷静さ

岸田外相に正論をぶつけられて、地団駄を踏む韓国人の顔が目に浮かぶような記事である。まあ、色々と書いてあるのだが、ポイントとしては放射性物質による汚染の定量的評価ではグウの音も出ないぐらいに劣勢に立たされながら、風評被害の加害者として必死で風評の火を焚き付けようとしながら、その影響が日本国内では殆ど現れず、風評が飛び火して韓国国内の風評被害に発展し、国内での水産物が総崩れ状態になったことを「嫌気がさす」と吐露しているのである。通常、冷静な人であればこの文章を読んで「悪いのはどちらか?」の答えが即答できるのであるが、それを捻じ曲げるのが「風評」の恐ろしさで、それがブーメランになって帰ってきて地団駄を踏んでいるのである。

しかし、岸田外相からあれだけ言われてもガンとして受付けないのだから、何を根拠に開き直れるのかを調べてみた。すると、表題だけを見ると如何にも韓国国民が「韓国の主張は正しい」と錯覚しそうな記事が見つかった。

2013年10月11日 中央日報「日本、水産物の汚染を8月にすでに認定
2013年9月11日 サーチナ「韓国『証明書付き水産物から放射能』…日本の検査結果に不信感

最初の記事は、日本政府が詳細に行った調査結果を韓国政府に提供した情報である。事故発生当初は確かに汚染状態であったことを認めると共に、自然の懐の広さを示す時間経過に伴う状況の改善状況を極めて定量的に示したデータである。過去のブログ「定量的なデータにより『危ない、危ない詐欺』を撲滅せよ!」でも書いたが、一部の種類の魚には高い値の線量が検出される傾向があるので、その様な種類をモニタにより把握し、その様な魚が流通することを厳しく監視しているのである。その様な魚は流通には乗らないが、しかし、正直ベースでクロダイなどの一部の魚で500ベクレル/Kgを超えるものがあったと情報提供している。しかし、この記事では「日本政府が実は汚染された魚が存在し得ることを認定した」と題して、「やはり、日本政府がその危険性を認めている」とミスリードする様な論調を展開している。

更に下側の記事はもっと厄介である。日本が検査結果で安全と認定した水産物から放射性物質が検出されたというのだから穏やかでない。しかも、検査ミスで見逃したというレベルではなく、64件中の62件から汚染が検出され、日本の検査体制との不一致が如実に表れたと訴えているのである。これを称して、ある議員は「日本側の放射能検査結果と韓国の検査結果が深刻な不一致を見せたことは大きな問題だ」と安全管理体制を厳しくすることを求めている。

そこで、では本当に日本の検査で安全とお墨付きをもらった水産物が、韓国の基準を満たしていないのかと心配になって調べてみたら、この様な日本の正当性を示す記事は日本語では見つからなかったが、一部の方が翻訳してくれていて下記の様な記事が見つかった。

2013年9月29日 忠清(チュンチョン)日報「今月日本産輸入食品放射能不検出」
原文:韓国語)(日本語訳

原文の記事をGoogle翻訳しても概ね同様の内容が記されているので、誰かの日本語訳は概ね合っているのだと思う。これを見ると、9月の1か月間の間には、汚染された日本からの輸入品(農産物、水産物を含む)が見つかっていないという記事である。これは何とも不自然である。8月には96%以上の確率で汚染が検出され、9月には1件も検出されないとはどういうことか・・・?答えは先のサーチナの記事にさりげなく記されていた。

まず、過去のブログ「定量的なデータにより『危ない、危ない詐欺』を撲滅せよ!」にも書いた通り、自然界には放射性物質は数多く存在するから、バックグラウンドの線量と検体の線量を識別することは困難だから、日本での安全基準の1/10に相当する10ベクレル/Kg以下では検出不能ないしは不検出として日本では扱われる。全量検査をしようとすると、そこまで精度の高い遮蔽物でバックグラウンドの線量をシャットアウトすることはできないから、この様な判断は極めて妥当である。しかし、韓国では日本の水産物を貶めたいので、少量の検体を徹底的に検査し、バックグラウンドの線量に紛れる微量の放射性物質を突き止め、これをもって「検査結果の深刻な乖離」と称している。

しかし考えてみて欲しい。ここで議論の遡上に乗っている線量は10ベクレル/Kgである。日本では国民の不安を払拭するために、欧州などで一般的な国際基準の370ベクレル/Kgをさらに1/4に引き下げ100ベクレル/Kgと設定している。韓国国内の韓国産の水産物の基準は370ベクレル/Kgのままで良しとしている。

岸田外相の主張は、これだけ厳格な日本の基準に照らし合わせて「安全か危険か?」を判断して輸出しているのだから、それを危険扱いするのは非科学的だと言っているに過ぎない。少し勇み足気味に言わせて頂けば、仮に韓国が自国に流通する全ての水産物(農産物も含む)に対し、このさらに1/10に相当する10ベクレル/Kgを基準値に設定し、この基準値を守れないケースが頻発する日本の水産品を輸入禁止するなら「まあ、仕方がないか・・・」と言っても良いだろう。しかし、中国の原爆実験の影響を受けてバックグラウンドの線量が日本よりはるかに高い韓国では、そんなことをしたら自国の農水産物が破壊的なダメージを受けることを熟知しているから、370ベクレル/Kgを維持するのである。その1/40程度の誤差の領域で大騒ぎしているのは「風評被害」狙いなのは明らかである。

この様な状況でWTOに日本が提訴したら答えは見えている。韓国も知識のある人はその辺の事情は熟知しているはずである。多分、心臓がバクバクものであるのだろう。しかし、ここは心を鬼にして、「正しいことは正しい!」と現実を突きつけてやらなければならない。

その時を待っている。

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1 コメント

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Unknown ()
2013-11-02 22:21:39
国益を無視したら、個人的には韓国人に日本の美味しい水産物を、食べられたくない。中国人に寿司を、覚えさせたから乱獲に始まる違法漁業だらけ 。おかげで鮪は高値少数。韓国料理なんてコチュジャンと唐辛子で捏ねるだけで、中国汚染水の流れた近海のタラやエイの匂いのキツイ魚で充分。
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