けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

韓国メディアが韓国を戦争に導く兆候を示し始めた・・・

2013-11-08 23:22:49 | 政治
韓国では昨日のブログで紹介した事態への続編が報じられている。

ハンギョレ新聞 2013年11月8日 「"南韓単独でも北に勝つ" "南韓戦闘力、北韓の80%" キム・クァンジンのドタバタ

昨日のニュースとの差分はこうである。「南北が一対一で戦争したらどうなるか?」との質問に、国防部情報本部の本部長(正確なことは分からないが、日本で言えば防衛省のどこかの部局の局長ないしは事務次官に次ぐ高級官僚だと推察される)は「負ける」と公言し、これを受けて慌てて国防部長官(多分、日本で言えば防衛大臣だと思われる)は「勝つ」と訂正したという。さらに、その国防部長官は別の質問に対し「我々の戦力は北韓のおよそ80%水準」と発言したのに対し、韓国のマスコミでは「戦力が劣っていて勝てるとはなんぞや!」「そもそも、現時点では戦力は逆転しているはず!」と訴えている。昨日のブログで引用した下記の記事を見ても、人的兵力で見れば北朝鮮が圧倒しているという事実があり、軍事費やハイテク兵器で優位に立っていても、地上戦、特にゲリラ戦的な戦になったらこの数の差が意味を持ってくる。

アジアプレス・ネットワーク 2011年4月25日「北の非対称戦力を解き明かす... WMDからのハッカー部隊まで

さらには、ハイテク兵器と古典的な兵器の差は、例えば戦闘機の空中戦などの場合には圧倒的な差として現れるが、例えば38度線に近いソウルへの砲撃を考えれば、仮にミサイル等の命中精度が誤差1kmもあったとしても、ソウル市内の何処かに着弾することは間違いないので、その兵器の近代的度合いは大きな差とはならない。一方で非対称性兵器の最たるものである核兵器は韓国にはないから、これが1発でもソウルに打ち込めればその時点でThe Endとなる。冷静に考えれば、楽観的な要素は殆どない。

そこで、先ほどの新聞記事から何が読み取れるかを少し冷静に考えてみたい。

まず、韓国版の防衛省の高級官僚である国防部情報本部長は、何十年とこの道で飯を食ってきたバリバリの専門家であり、この手の情報を熟知しているのは誰もが知る通りである。一方で、非常に権威のある職だから、国民に都合の悪い嘘・デマの類を垂れ流したら責任問題どころか防衛省の威信にかかわるから、少なくとも「好都合な真実」を隠して真逆の都合の悪いデマを流すはずがない。一方で、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は、最終階級が陸軍大将の元軍人ではあるが、言ってみれば防衛大臣という閣僚職であるから、政府の立場を代弁しなければならない。常識的に考えて、1官僚が「負ける」というのと大臣が「負ける」というのでは雲泥の差だから、大臣は嘘でも「勝つ」と言わざるを得ない。とすれば、どちらの情報に真実があるかは聞くまでもなく明らかである。

しかし、我々が気を付けなければならない点はここから先である。防衛大臣が「十分に勝てるが、戦力的には北朝鮮が上」というどう考えてもその道の専門家の正直ベースの発言に対し、マスコミの方が過大に楽勝ムードを囃し立てようとしている。戦時中の日本でも、軍部による政権下では検閲などの問題で新聞は楽勝ムードを囃し立てたが、今回のケースはその先を行っている。つまり、国民に向けて「楽勝!楽勝!」と言わないと新聞が売れないから、仕方がない(?)ので楽勝ムードを盛り上げるのである。つまり、新聞を売るための方便なのである。慰安婦問題や徴用工問題、さらには靖国問題などの歴史問題にしても、少なくともある時期以降は新聞を売るためにそれを利用してきたという事実がある。今回のケースで、その背景がより鮮明に確認できた次第である。

ちなみに、日本における類似の状況を池田信夫氏が指摘している。

アゴラ 2013年10月25日「検閲より商売 - 『そして、メディアは日本を戦争に導いた』

これは池田信夫氏が半藤一利著の「そして、メディアは日本を戦争に導いた」という本の批評の中で、朝日新聞は準戦時体制になって以降、「新聞社はすべて沈黙を余儀なくされた(『朝日新聞70年史』からの記載)」と言っているがこれは嘘であり、殆ど発禁処分のない中でほとんどの新聞が商売のために自発的に軍国主義に走ったと指摘している。これはまさに真実を突いた指摘なのだろう。この中では、

「これが『戦争をあおればあおるほど売れる』という成功体験になり、満州事変のあと新聞は従軍記者の勇ましい記事で埋め尽くされた。」

と指摘されているが、既に韓国国内には同様の傾向が見て取れるのである。まかりなりにも、慰安婦問題や徴用工問題などの反日批判は「我こそは民主主義」と訴えているつもりなのだろうが、現実はその少し先を行っている。北朝鮮問題が平和的に片付くとは思えないが、仮に平和的に南北統一とでもなった場合には、日本は韓国のことを本気で仮想敵国とするシナリオも考えなければならなくなるかも知れない。それは最悪の事態だから、何とか韓国には立ち直ってもらいたいものだが・・・。

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