KERC活動日誌

柏アーリー・リコーダー・コンソート
古楽リコーダーアンサンブルの日々あれこれ

2017年3月25日 練習日誌

2017-03-26 13:56:10 | 練習日誌 2016~ 
午前の部
 場  所:高田近隣センター 会議室
 出 席 者:3名
 活動内容:高橋明日香先生のアンサンブルレッスン
 
《練習曲》
  JS Bach(Für Blockflötenqurtett eingerichtet von HU Staeps)/Drei Stücke aus dem “Wohltemperierten Klavier”
    I. Praeludium. Sehr leicht
   II. Fuge. Langsam schreitend
  III. Fuge. Ruhig

春の大発表会も終わり,各メン「さあ,2017年度の飛躍に向けて頑張っていくぞ~!」と意気込んでいた矢先,KERCに激震走る。
Jさん脱会(涙)。嗚呼,風薫る春はお別れの季節でもありました,よよよ。
そんな次第でただいまのKERC,活動メンバー4名の限界カルテット。
入会をご検討中の方、今がチャンスです。
 
さて本日のレッスン。相変わらず会社に愛されすぎなガンバさんがお休み。アルトに先生に加わっていただき新たな課題曲に取り組みました。
この曲はバッハの《平均律クラヴィーア曲集》からシュテープスが3曲を抜粋し,リコーダーカルテットとして編曲したドブリンガー版。
全体的に特に難しい指回りはない割に,愛らしい曲調で比較的容易に通せる小品からなるので,4人で平和なひと時が過ごせます。
 
I.PraeludiumはSehr leicht(とても軽く)との演奏指定。
テナーが他パートとユニゾンのフレーズを吹く箇所がいくつかあり,巨匠シュテープスにどのような編曲意図があったかは知らねども
重心的にもピッチ的にもちょっwキモwということで,アルトとテナーの譜面を先生が大胆に刈り込み。おかげですっきりしました。

主な指導ポイントは
(1) 複数パートで同じ音形を吹く際にはアーティキュレーションを合わせる
(2) トリルはバロッキーなテイストでなくロマン派鍵盤チックに煌びやかに
(3) 38~39小節のバスはしっかりテヌートして他パートのスタッカートとコントラストをつける。
 
II. FugeはLangsam schreitend(ゆったり歩くように)。
コラール《暁の星のいと美しきかな》をモチーフとする四拍子のたおやかな佳曲。
テンポ43くらい。16分音符の連なりはメカニカルにならないようフレーズを歌わせるように心がける。
 
III. FugehaはRuhig(静かに/おだやかに)。
カデンツをしっかり意識した間のとり方、特に29小節と33小節の2音目を丁寧に合わせること。
各所に出てくる16分音符2つに跳躍する4分音符が接続するフレーズは、4分音符の前の16分音符をたっぷり吹く意識で、リズムがはねないよう注意。
 

午後の部
 場  所:高田近隣センター 会議室
 出 席 者:2名
 活動内容:自主練習
 
 《練習曲》
・Willem de Fesch/Sonata Op.9
  No.2
  No.3 Andante - Allemanda
・Jean Daniel Braun(Shigekazu Nimura ed.)/Six sonates a deux Flûtes-traversieres sans Baße, Quatriéme Œuvreより
  Sonata quinta(Largo - Allegro - Aria - Allegro - Minuetto I & II)
  Sonata sesta(Andante - Allemanda Allegro - Aria Largo - Allegro)
・William Byrd/Gloria tibi Trinitas
・Thomas Morley/Canzonets to two voicesより
  1. Go ye, my canzonets
  2. When Lo, By Break of Morning
  3. Sweet Nymph, Come to thy Lover
  4. I go before, my darling
  5. Miraculous love's wounding
  6. Lo, here another love
  7. Leave now, mine eyes, lamenting
  8. Fire and lightning from heaven
 
午後はぐりさんとワタクシのみ。怒涛のデュエット祭り。
 
de FeschのNo.3は、高橋先生の個人レッスンを受けるようになって初めての発表会で演奏した曲。
先生に2ndを吹いていただきましたが、Allemandaの速いパッセージでいともたやすげに装飾を入れる様子に顎が外れた思い出があります。
 
Braunは18世紀前半にフランスで活躍したドイツ生まれのフルート奏者・作曲家。
ギースベルト教本巻末収載の独奏曲を作った人であります。
個人的にはSonata sestaが好みでした。
 
さらに北御門文雄編『アルト・リコーダー二重奏曲集 3―ルネサンスの音楽から』(全音)を引っ張り出し、初期もの三昧。
今日も満腹。
 
[記:べ]
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