あしあとのこし

現在のことも、過去のことも、未来への夢も、いろんなことをとりあえず並べてみちゃおうと思っています。

これが元祖「案山子」なのでしょうか

2011-08-25 | 日記のような・・・
かかしとは、
田畑を荒らす雀などを脅して追い払うために田畑に建てる、竹や藁で作った人形。
と辞書には書かれています。

そしてその言葉の由来は、
古くは髪の毛や魚の頭などを焼き、串にさして田畑に立てたものであった。
悪臭で鳥や獣を追い払っていたことから、これを「嗅がし(かがし)」と呼び、
清音化されて「かかし」となった。

ただし、竹や藁で作った人形が使われるようになってからも、
しばらくは「かがし」が用いられており、
「かかし」という清音形は近世以降に関東地方から始まり、
江戸時代後半に関西地方でも「かかし」がつかわれるようになった。

漢字の「案山子」は、元々中国の僧侶が用いた言葉で
「案山」は山の中でも平らなところを意味し、
「子」は人や人形のことである。

中国宋代の禅書『景得伝灯録』に「僧曰、不会、師曰、面前案山子、也不会」とあり、
これにならって「かかし」の当て字に「案山子」が用いられるようになったと考えられる。

と語源由来辞典に、書かれています。





田畑が多いので、それなりに案山子が立っているのは普通なんです。
でも、最近はバルーンみたいなのがぶら下がっていたり、
キラキラ光るテープで囲ってあったりで、
人間の形をした案山子が立っているところが少なくなりました。
なので、ちょっとこのモデルさんたちに撮影依頼をしたわけです。

冒頭の語源由来辞典でも説明しておりましたが、
本来、案山子(かかし)は田や畑などの中に設置して、
鳥などの害獣を追い払うための人形やそれに類するなんらかの仕掛けと
ウィキペディアにも書かれています。
そしていわゆる「鳥威し」の一種だということも。
ということは、バルーンのようなものも一応案山子だから良いのですが、
でもやっぱり案山子といったら、これでしょう。



ずっと昔はこの人型案山子も竹や藁で作っていて、
こんなふうに、洋服なんて着せてもらっていなかったのですよね。
ずいぶん贅沢になったものです(笑)

そもそもなぜ昔本来の「かがし」のものから人の形になってきたのかというと、
人間が農作業をおこなっているときには鳥獣が近づかないので、
「人間がいる」ように見せかけることを目的として、この形になったのですね。



でもこの人型の案山子は、当の人間さえもびっくりします。
数年前、田んぼに恐ろしいほどの数でこの人型の案山子が立っていたことがありました。
思わず写メに収めたのですが、残念なことに現在はその写真がありません。
本当にすごかったです。
どれも、それなりにいろんなファッションで立っていたのですから・・・(笑)

ところが、現代にいたってはカラスなど賢くて学習能力があるので、
ず~っと動かないで立っている人型案山子は安全だと認識するようになったのですね。

それでは効果がないわけで、
そのために、風などを利用して動くものを設置しようと風船のようなものになってきたようです。
特に大きな目玉のような風船は、大きな目を恐れるという動物本能を利用しているそうです。

その他にも爆音などで威嚇してみたり、嗅覚を利用したものなど、いろいろ工夫されているようです。
結局、もともと昔の「嗅がし(かがし)」の姿に戻っているっていうことでしょうか?(笑)

いずれにしても、一定期間のうちに安全だってバレてしまうわけですか。
お互い、知恵比べですね。
農家の方たちも大変だと思います。

この案山子って、日本だけなのでしょうか?


(wikimediaよりお借りしました。)

ありました。
スイスの案山子だそうです。
ずいぶん、のどかなものですね~。
これでは、一緒に遊びたくなります。


そろそろ収穫時期までは、
田んぼで、稲を守るために案山子さんたちの出番なのでしょうね・・・。

がんばれ~


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あさがお)
2011-08-25 19:55:53
カカシは ここ何年も見ていません。
近所には 田んぼや畑がないのでね~。
車で 遠くまで行って 田んぼを見た時も
かかしは有りませんでした。
最近は どこもあまり立たせなくなったのかな?
人型の案山子 (minorpoet)
2011-08-25 20:25:24
夏雪草さん こんばんは♪

前半の「案山子について」の研究勉強になります♪
最近は「人型」のものはあまり見なくなりましたね。
スイスの「案山子」いいです!ここまでやるとアートの世界ですネ!
Unknown (夏雪草)
2011-08-25 20:44:43
あさがおさん、こんばんは。
かかしは珍しいものになりつつあるのですね。
この辺は、まだまだ古いものが残っています。
ある意味、恵まれていると思っています。
Re:人型の案山子 (夏雪草)
2011-08-25 20:51:57
minorpoetさん、こんばんは。
スイスの案山子は、ほんとにアートですね。
全体的に明るいですよね。
それにしても、私のところは田舎なんですねぇ・・・(笑)
Unknown (マーブル)
2011-08-25 20:52:26
こんばんは、夏雪草さん。
ほんとに、元祖のかかしみたいですね・・・
うちの方では、「元祖」ではありません。
現代のかかし、もう人間化しておりますね(笑)
人間と間違えたぐらいのできばえ
うちの辺のかかしは、人間みたいに肉付きがよくて、イスに腰掛け画家のように風景を描いているスタイルのかかしです。突っ立っていませんね~夜なんか幽霊に見えて怖いです(笑)
しかし、今はカラスや鳥を追っ払うどころか、
いのししが出没しますので、田畑を針金の様な物で囲いをして、針金に微量の電流を流していますから、くれぐれも子供たちが触らないようにと母にきつく言われています。
しかし、今のいのししさんは、そんな微量の
電流では痛くもかゆくもなく~影響なさそう。
でも、高圧な電流など危険ですからね
長々と申し訳ありません。
なつかしの「元祖かかし」見せて頂いて
ありがとうございました

Re (夏雪草)
2011-08-25 21:09:35
マーブルさん、こんばんは。
いのししまで出没では大変ですね~。
なんだか、とても大がかりになっているようですが・・・(笑)
そして、腰かけた案山子・・・、面白いです。
案山子の世界も広いのですねぇ(笑)
いつも、楽しいお話ありがとうございます。
Unknown (ponsun)
2011-08-26 03:43:16

案山子らしい案山子

何だか、ホッと安心しますね

ローカル線にしばらく乗って、田んぼを
眺めていましたが、案山子をあまり見ることが
ありませんでしたので


スイスにも案山子があるのですね

お国柄が出てますでしょうか


ありがとうございます
案山子 (としあき)
2011-08-26 07:48:46
おはようございます。夏雪草さん、見事な案山子ですね。
作った人のユーモアを感じます。
見ているだけで嬉しくなりました。
案山子~初めてこの字を見たのは陽水のアルバムに入っていた曲名でした。
当時、”アンザンシ”と呼んでいたっけ(恥ずかしい)。
Unknown (夏雪草)
2011-08-26 22:28:49
ponsunさん、こんばんは。
ホッとしていただけて、嬉しいです。
意外に私の周りには珍しいものが、
たくさんあるようです。
いつもありがとうございます。
Re:案山子 (夏雪草)
2011-08-26 22:49:47
としあきさん、こんばんは。
楽しんでいただけたようで、良かったです。
案山子もよく見ると個々の特徴がありますね。
アンザンシ?これもゲッキョクに続いてよく間違えられる読みですよね。(笑)
私は若い頃に、日暮里のことをヒグレザトと読んで親に笑われました
父からは今でもひやかされるんですよ(笑)

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