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手塚治虫文化賞受賞記念『昭和元禄落語心中』落語とマンガとアニメと。

2017年10月14日 | イベント
東京に来てからの楽しみといえば、やっぱりイベントですねえ。
練馬文化センターで昭和元禄落語心中のイベントがあると聞いて行ってまりましたよ。
なんと石田彰さんに加え、原作者の雲田さん、それから立川志らく師匠、弟子の志ら乃さんも出るというなんというスペシャルな。。。
練馬アニメフェスティバルというのをやっていてそのイベントのひとつなのですが、これがまたなんというかローカル色あふれるほっこりしたイベントで(笑
人はぱらぱらとまばら、小さな出店がまたぱらぱら。
ぱっと見、商店街のイベントよりも小さい感じ。
ひい、なぜここで?!なぜ石田彰?!と思いつつ練馬文化センターへ。整理番号順の入場でしたが、そんなに大きなホールでもなく。。。こんな近くでいいの?!という感じ。穴場すぎる。。。、流石に一階は埋まっていましたが、当日券もありましたし、二回席は空いている。もったいない。

イベントは3部構成。シーズン2の9話目の上映、トーク、志ら乃さんの落語とこれまたボリューム満点。
シーズン2の9話目といえば、八雲が刑務所でたちぎれをやるシーン、それから火災になる小屋で死神をやるシーンと、2本も老いた八雲役の石田さんの落語のクライマックス回でした。
改めて見ると、石田さんすごいなあとため息。
枯れた八雲そのもの演技にぞわぞわっと。

その上映終了後、石田さん、雲田先生、志らく師匠のフリートークでした。
雲田先生はほんわかした感じの方で、独特の間があって、なんだか癒やされます。
雲田先生がこの作品を描かれたのはとにかく落語が好きだから、だとか。編集さんにこういう漫画を描きたいともちかけたときに、編集さんからは反対されるでもなく、好きなようにやれという風に言われたとか(いい編集さん!!)。
石田さんは、オーディションでこの役を勝ち取られたそうですが、オーディションの一次審査がテープ審査だったのだけど、課題が、3分死神をやったものを出すようにということだったそうです。石田さんは、審査する方は当然死神のオチも知っているし、途中だけとか、冒頭だけとか3分演じてもいいのだろうとも思ったけども、どうせなら審査する方が聞いて面白いものを作りたいと思ったそう。以前志らく師匠が落語は五分あれば話せるとかそういうことを言っていたのを覚えていたそうで、志らく師匠の死神のネタのエッセンスを取り入れて、演技したそうです。
(志らく師匠の死神のラストは、バースデーケーキのろうそくを自ら吹き消す!という面白怖いもの(笑)→☆ユーチューブを見つけた。。
いやはやこのネタをやった石田さんのテープ聞いてみたいですねえ。
志らく師匠は、とあるときにツイッターの検索ワードで自分の名前が突然上位にきて驚き調べると、有名な声優の石田彰が志らくを参考にしたと言っていたということで、石田さんのことを知ったそうです。
師匠は実際にアニメを見て、最近の自分に八雲のような緊張感がなくなってきていたかも?と思い直し、アニメを見ることによって、最近の死神の演技が変わってきたように思うと言っていました。すごいですね。。。
石田さんは演じるにあたって、やはり非常に苦労したようですが、原作やアニメが描く八雲だったらどういう演じ方をするだろうと考えながら作りあげていったとか。
師匠が石田さんも実際に(アニメじゃなくて落語を)やってみたらいいとからかうと、それは無理、と。アニメでは、落語シーンでも映像や音楽、編集で緊張感だったり落語の間を作り上げていってくれているので、実際にはできない、と言っていました。
師匠は石田さんが演じた2本の落語の呼吸がちょっと違うと言っていました。
(それにしても本物の落語家が後ろでこの上映を聞いてるってなんかすごいですよね^^;)師匠の解釈だと、この二本とも実は「いい話」というわけではなく、突然落として「おいおい」とつっこむ話なんだ、と言っていました。
雲田先生はへええ、ほおおと(笑)。
石田さんはスタッフの解釈はいい話だと捉えていたはずだというような趣旨の事を言って対抗されていましたヨ。
ほかにも落語は感情移入しすぎるとおかしなことになってしまう、一瞬移入し、あとはトーンだけで演じ分ける、とか。(匠の技ですね。)
石田さんもトークがうまい方ですが、流石噺家さんは話が面白い。軽妙な語り口にあっという間に時間がすぎてゆきます。(途中で死神とかたちぎれのラストもちょっとだけやってくれました~♪)ああもっと聞いていたかった。

最後は志ら乃さんの創作落語「雲八」(笑
実際の落語家の師弟関係などをテーマにした落語でした。

志ら乃さんがぶっとんだことをおっしゃってましたが、実は薄い本を作って長く(!!!)雲田先生にだまって落語心中絡みの同人作ってたんですって(もちろん落語本ですよ。腐ではありませんよ^^;)。で、初対面のときになぜかその薄い本を持っていて、原作者に薄い本を動転しすぎて渡してしまったんですって(ひいいい。

そんなこんなで非常に愉快な2時間でした。
それにしても石田さんの声の地声の色っぽさと、オーラと、あと話のうまさとに感動しました。
考えてみたら生石田さん初めてだったことに気づく・・・。人気の理由が本当にわかりました。声の魅力はものすごいし、頭の良さも、ユーモアもあるし・・・・。ちょっとインパクトありましたね。いや、八雲大好きです♪



コメント
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