ぼやかせていただいております。

ソクラテスはなぜ、死を選んだか? The really important thing is not to live but to live well.

2016年10月29日 00時52分22秒 | Weblog
なぜ、ソクラテスは死を選んだかをググると関心を集める話題と見えていくつか記事があった。

そもそも 弁明において、

CRITO
Plato

Socrates could probably have avoided the whole affair by not coming to court to defend himself. And again, in court, as we witness in The Apology, he made no effort whatsoever to apologize for his actions. When found guilty, he firmly rejected the options of prison, exile, or censure, insisting that if they would let him live, they must let him live as he had always done. Thus, Socrates forced the hand of the Athenian jurors, putting them in a position where they must either execute him or let him go free. Though they may not have wanted to execute him, Socrates left them no choice.


投獄や追放、公民権剥奪など選択肢を自分で退けて、裁判の対象として、死刑か否かだけを自分で選んでいる。自分が生きるとすれば、いままで自分のやり方を貫かせて貰えなければ駄目だ、と。

CRITO
日本語題:クリトン
Plato(プラトン)


わりに短い作品

死刑が決定して、クリトンが脱獄をすすめるわけですね。

いろいろ解釈があるだろうが、


TO ESCAPE OR NOT TO ESCAPE?, THAT IS THE QUESTION: AN EVALUATION OF THE ARGUMENTS OF THE CRITO


これがすっきりした議論を提供している。

クリントンの議論ーー

脱獄させるのは簡単なのにさせなかったのは、クリトンがケチだから、言われるから、どうか脱獄してくれ、と。

これに対して、自分の名声を考えるのはせこいし、ソクラテスが死刑にされた場合、関係者が受ける影響を考えたとしても、もっと重要なことがあるかもしれんだろうし、クリトンが、悪い影響があると思っているとしても、実はそんなに悪い影響はないのかもしれんだろう、と。

そもそ大衆の意見を気にかけているようだが、例えば、体操選手は専門家の意見を聞くが、大衆の意見は聞かないー素人大衆の意見をいちいち聞いていたら身体を壊すだろう、と。

ソクラテスが死んだらソクラテスの子供はどうなる、無責任じゃないか、と。
これに対しては、たしかにそれは心配だが、友人たちが、うまく養育してくれるだろうし、仮に脱獄して外国で生活するとなると、子供にいい影響はない、と。

ソクラテスとしては、自分の議論として、



A)
1不正なことをすれば、精神が堕落する。

2堕落した精神では、人は、生きるに値しない。

3大事なことはたんに生きることではなく、正しく立派に生きることだ。

B)
1もしも、市民のおれが脱獄したら、アテナイの法、国家そのものが存続しなくなるだろう。

2アテナイ法やアテナイに損害を与えることは、アテナイ市民を傷つけることでもある。

3他人を傷つけることは、不正であり、不正をはたらくことは、自分の精神まで、傷つけることだ。

4堕落した精神で生きるより、死んだほうがまし。

C)
1脱獄したら、自分が国家とした約束を破ることになる。

2約束を破ることは不正だ。

3不正をすれば精神は堕落する。

4堕落した精神で生きながらえるより死んだほうがましだ。

といった議論を提示している、と。

これに対して、仮にソクラテス1人が脱獄したらところで、他の人も真似るとは限らず、アテナイの法や国家が存続しなくなるわけでもなかろう、と。従って、B)は議論としては弱い、と。
C)1.2は正しいが、C3,4はAの議論が妥当か否かによる。そこで、Aの議論が妥当かどうかみると、”精神”というところを性格・性分と置き換えてみると、説得力が増すのではないか、と。


Doing unjust actions ruins your character, it ruins who you are. Life is valuable when it is a flourishing, growing, moral life, but life with a corrupted character is of little or no value. Life without self-esteem isn't worth living.


不正なことをすると性格が駄目になるし、性分にも合わないー自分が自分でなくなるのだ。堕落した性分では、人生の意味は殆どない。自分で自分の価値が認められない人生は生きるに値しない、と。

ーーー弁明でもクリトーンでもソクラテスは自分を貫き通す生き方を選んだわけですね。

自分が自分でないまま生きているのは価値がなく、かえって有害、それなら、自分を貫き通して死んだほうがましだ、といった感じでしょうか。


















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