こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生はあっという間だな、あと少しの間どうやって生きよう

頑張れる人、頑張れない人・・・頑張り力

2011年07月28日 | 生き方について考える
人間の価値はどこにあるか?
もちろん、価値観は多様であり、判断基準となる項目は無数にある。
代表的なものとしては、容姿、性格、体格、頭脳、体力など何らかの形で客観的に評価できるものが並ぶ。
私は、人間の価値の中で大切なものとして”頑張り力”をあげたい。
頑張り力、というのを私なりに定義すると、
「何かをやり始めたら、同等かそれ以上のテンションで、”最後まで”やり通す力」
となる。
 
頑張り力をどう評価するかだが、、最後まで頑張れる人、最後まで頑張れない人、最後まで頑張らない人。頑張っていたけど、頑張らなくなった、頑張れなかったけど、頑張れるようになった。色々ある。
 
勝ち組とか負け組、結局はここに集約されるのではないか。
容姿や体格、体力といったものは、相対的なものであり、人によって評価され、変化していくもので、絶対的ではない。
頭脳は多種多様な評価方法があるし、これだけあっても勝ち負けは決められない。
性格なんて言うのは、こちらで『いい人』といわれても、あちらでは『悪い人』と言われているかもしれない。
 
頑張る、というのは自己評価だ。
自分で、自分を褒めることができるほど頑張れば、それは勝ち。
 
でも、一度勝っただけでは、ダメ。
最後(勝つ)まで頑張れる人が、勝ち組。人生の最後まで頑張れる人は勝ち。
途中で力つきてしまう人は、やっぱり負け。
お金とか地位の問題ではない、完全燃焼できるかどうか。
だから、矢吹丈は勝ち組。
最後まで頑張れない人、というのは世の中掃いて捨てるほどいる。
そして、私も最後まで頑張れない人の1人。どうしても途中でダメになる。
人生、この「最後まで頑張れずに失敗」の連続でやってきた。
端的なのは、受験。どうしても”あと一息”の頑張りが出せず、いつも二流。これは、学問的にも継続していて、ほとんどは学会発表どまり。論文に仕上げることは、あまり無い。
30代、「頑張れ」といわれ、「頑張ってるよ」と心の中で言い返したことも何度かあったが、あれは、違っていた。頑張っていなかった。
いいわけばかりして、逃げ回っているだけだった。
周りの優秀な先輩後輩同僚をみると、やはり、最後まで頑張っている。一流大学の医学部出身者は、本人の資質もあるが、最後まで頑張ることのできる力、精神力がある。
医局で遅くまでいる人にも二種類あるが、優秀な医者は時間を無駄にはしていない。
はあ、やっぱりかなわないや。
最後まで頑張らない人、とか、頑張っていたけど頑張らなくなった人。というのもいる。
前者はまあ、どうでもいいような人だが、後者は結構困る。
学歴や地位が高くなったところで頑張らなくなって、過去の遺産で生きている。
元々ポテンシャルが高いので、そこそこ何でもこなしてしまうし、学歴や業績、地位をだされたら、誰も太刀打ちできない。でも、後ろを見ながら生きているので、それ以上の進歩が無い。これもちょっと困りものだ。
さて、頑張れなかったけど、頑張れるようになった人。
私が目指しているのはこれ。50歳を目前にして、いまさら頑張っても仕方ないのかもしれないが、それでも頑張って、完全燃焼して終わりたい。
これというのは、老い先短いが故に持つ感情かもしれない。
コロ健は矢吹丈になれるか。
 
そうすれば、多少は価値ある人間で終わることができるかもしれない。
何かを残したい、ではない、燃え尽きたいのだ。
 
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4 コメント

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大事な事ですよね (ある)
2011-07-28 22:15:19
コロ健先生、こんばんわ。
自分も、凡人が「頑張る、燃え尽きる」ことに大きな魅力を感じています。でも社会に出たら結果も大事ですよね。頑張っても結果がなかなか出ないことが多く、日々悩んでおります。
結果を出す頑張り方も必要になるのでしょうね。。。
(ノ_・、)
All or nothingが現実か? (ろどりぃ)
2011-07-29 08:51:23
お疲れ様です。今週は健康診断のため、今日の午前中まで死ぬ思いをしながら禁酒をしているロドリィです。社会に出たらというか、受験時代より結果が全てだということは肌身にしみていることなのでは?ちょっとキツイけど論文投稿もしかるべくで、はっきり言ってpaperが通らなければ論文を書かないことと一緒ですよね。この世界、all or nothingであるのはある程度仕方ないことなのでしょう。たとえ今回は通らなくとも、次へのステップに生かせなければダメだと思います。毎回、paperが通らないのであれば、前回の失敗が生かされてないのです。昔からの名言で、成功する人は失敗の仕方も上手だと。つまり、失敗は必ずある確率で生じるのは自明であり、それが人生の大事な分岐点で起こらないよう、普段から心がけることが大事なんだと思われます。あと、ふと周囲を見渡した時に、自分の業績に情けなくなることもおありでしょうが、別に変に意識して頑張らなくてもいいと思いますが。自分のペースで、定期的にpaperを出せるような仕事をしていれば、誰かがきっと見ているはずですよ。まあ時がたてば、優秀だと思っていた奴や有名大学出身者も、案外、上からポロっと落ちてきますので、それまでの辛抱かな?。つまり、自分が毎回、スパートができるような生き方が困難であれば、辛抱強く粘って、最後にスパートをかけるのがよろしいかと。その準備段階としてオイラは週末に400m走を取り入れてます(笑)。
最後にスパート (colocolokenta)
2011-07-29 13:39:17
最後にスパートをかけるには、そこまで辛抱強く粘っていなくてはいけませんね。
私も、もう少し粘ってみます。
最後まで頑張らないで後悔するよりは、最後まで粘る方がましでしょう。
息切れしないようにしながらですが・・・
最後に・・・。 (ろどりぃ)
2011-07-29 16:49:36
お疲れ様です。なでしこJAPANのドイツ戦&アメリカ戦、昨年の中日ドラゴンの優勝をみると、粘りというか、本当に勝ちたいという執念が最後の勝敗をわけるのではないでしょうか?ラグビーなんかも、ボールはどちらに転がるかは分からないけど、勝ちたいと強く思っている方に転がるものなんだ、なんて名言があります。もっともそれまでの勝つためのプロセス、準備が大切なのは言うまでもないのですが。アメリカ戦のS監督の言葉が印象的で、”PK戦に持ち込んだなんて、それだけでもうけものだよ、と”。圧倒されつづけた120分間を耐えて、耐えて、耐え抜いて、きっと訪れるであろうチャンスを確実にものにし、アメリカをPK戦に引きずり込んで。この精神が大切なんじゃあないでしょうか?ただし一瞬のチャンスをものにする精神的なタフさも必要なのでしょうが・・・。先生も病理人生の第3コーナーを回ったところにさしかかっているのでしょうから、最後の直線コースで思いっきり悔いのない様にスパートして下さいね。

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