人間の価値はどこにあるか?
もちろん、価値観は多様であり、判断基準となる項目は無数にある。
代表的なものとしては、容姿、性格、体格、頭脳、体力など何らかの形で客観的に評価できるものが並ぶ。
私は、人間の価値の中で大切なものとして”頑張り力”をあげたい。
頑張り力、というのを私なりに定義すると、
「何かをやり始めたら、同等かそれ以上のテンションで、”最後まで”やり通す力」
となる。
頑張り力をどう評価するかだが、、最後まで頑張れる人、最後まで頑張れない人、最後まで頑張らない人。頑張っていたけど、頑張らなくなった、頑張れなかったけど、頑張れるようになった。色々ある。
勝ち組とか負け組、結局はここに集約されるのではないか。
容姿や体格、体力といったものは、相対的なものであり、人によって評価され、変化していくもので、絶対的ではない。
頭脳は多種多様な評価方法があるし、これだけあっても勝ち負けは決められない。
性格なんて言うのは、こちらで『いい人』といわれても、あちらでは『悪い人』と言われているかもしれない。
頑張る、というのは自己評価だ。
自分で、自分を褒めることができるほど頑張れば、それは勝ち。
でも、一度勝っただけでは、ダメ。
最後(勝つ)まで頑張れる人が、勝ち組。人生の最後まで頑張れる人は勝ち。
途中で力つきてしまう人は、やっぱり負け。
お金とか地位の問題ではない、完全燃焼できるかどうか。
だから、矢吹丈は勝ち組。
最後まで頑張れない人、というのは世の中掃いて捨てるほどいる。
そして、私も最後まで頑張れない人の1人。どうしても途中でダメになる。
人生、この「最後まで頑張れずに失敗」の連続でやってきた。
端的なのは、受験。どうしても”あと一息”の頑張りが出せず、いつも二流。これは、学問的にも継続していて、ほとんどは学会発表どまり。論文に仕上げることは、あまり無い。
30代、「頑張れ」といわれ、「頑張ってるよ」と心の中で言い返したことも何度かあったが、あれは、違っていた。頑張っていなかった。
いいわけばかりして、逃げ回っているだけだった。
周りの優秀な先輩後輩同僚をみると、やはり、最後まで頑張っている。一流大学の医学部出身者は、本人の資質もあるが、最後まで頑張ることのできる力、精神力がある。
医局で遅くまでいる人にも二種類あるが、優秀な医者は時間を無駄にはしていない。
はあ、やっぱりかなわないや。
最後まで頑張らない人、とか、頑張っていたけど頑張らなくなった人。というのもいる。
前者はまあ、どうでもいいような人だが、後者は結構困る。
学歴や地位が高くなったところで頑張らなくなって、過去の遺産で生きている。
元々ポテンシャルが高いので、そこそこ何でもこなしてしまうし、学歴や業績、地位をだされたら、誰も太刀打ちできない。でも、後ろを見ながら生きているので、それ以上の進歩が無い。これもちょっと困りものだ。
さて、頑張れなかったけど、頑張れるようになった人。
私が目指しているのはこれ。50歳を目前にして、いまさら頑張っても仕方ないのかもしれないが、それでも頑張って、完全燃焼して終わりたい。
これというのは、老い先短いが故に持つ感情かもしれない。
コロ健は矢吹丈になれるか。
そうすれば、多少は価値ある人間で終わることができるかもしれない。
何かを残したい、ではない、燃え尽きたいのだ。
自分も、凡人が「頑張る、燃え尽きる」ことに大きな魅力を感じています。でも社会に出たら結果も大事ですよね。頑張っても結果がなかなか出ないことが多く、日々悩んでおります。
結果を出す頑張り方も必要になるのでしょうね。。。
(ノ_・、)
私も、もう少し粘ってみます。
最後まで頑張らないで後悔するよりは、最後まで粘る方がましでしょう。
息切れしないようにしながらですが・・・