こんな気持ちでいられたら

中年病理医が日々思うこと。
プラス思考で前向きに、笑顔を絶やさず楽しく生きていこう。

知を地に堕とすクイズ番組

2017年07月23日 | こんきも

テレビ番組で、つまらないと思うものの一つにクイズ番組がある。知的な雰囲気をしているけれど、知識を娯楽に供しているだけで、全く知的ではない。

どういう基準で選ばれたのかよくわからない出演者どうしの知識量を競い合わせたところで一体何が面白いのかよくわからない。視るほうにしても、出演者といっしょに自分の過去の知識を引っ張り出したところで、一体どうなるというのだろう。知識とか知恵というのは、自らが経験を積み、本を読んで少しずつ積み重ねていくもので、クイズ番組で「ふーん、なるほど」なんて、うなずいたところで視聴者の血肉には到底なり得ない。私はクイズ番組を見て利口になろうと考えてはいないが、個人の知識を芸の一つというか商品化しているのが気にいらない。

芸能人の出ているクイズ番組というのはいい。東大出でも、医者でも弁護士でも芸能人ともなればそれが商売なのだから。でも、学生を連れてきて〇〇脳とか言って、知識量を競い合わせているような番組はどうなんだろう。”勉強ができる”ということが芸とか特技の一つに置き換えられている。これは、”大学生”という、本来学問をするために最高学府に進んだ人間の芸人化だ。あの大学の学生さんはよくできる、その学生同士を競い合わせたら面白い。クイズ番組を作る人間はそういうところに目をつけ、いわば”知の芸人”と仕立て上げて、大学生という存在を地に落とした。視ているほうは入試の偏差値の高い大学の学生の芸を”視てやる”ということで、その大学生達を上から見るという構図となって、優越感に似たものを感じることができる。

出ている学生はこれまで得てきた知識を開陳して、勝てば嬉しいだろう。受験戦争を勝ち抜いてきたはいいものの、入った大学には自分と同じレベルの学力の人間ばかり。そんな中ではそれまで感じてきたのほどの優越感を得るのは難しい。自分より優秀な人間もたくさん。そういう学生にとっては、いい息抜きとなるだろう。

だが、本人にとっては息抜きのつもりかもしれないが、バイト感覚で早押しクイズに出て、”知を地に堕とす”ようなことに加担している暇があったら、論文の一本でも読んで欲しいものだ。

若い時にしか吸収できないものがある。

 いまさらの感はある

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