こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

中学受験は必要か?

2009年02月03日 | 家族のこと
私は中学受験を経て、中高一貫校へ進んだが、私の人生にとって、中高一貫校は不要だったと思う。
できるやつというのはどこにでも均等に存在していて、結局、私はできるやつのほうには入れなかった。
できるやつ、というのは、そこしか行くところがないから東大に行くやつのことで、苦労して東大に行くのは”できる”とはいえない。
また、名門校にいれば、(自分がそうでなくても)そういった”いい友達”と出会えることがいいことだというが、別に中高一貫校でなくても、公立校でもいい友達は出来てたと思う。
生徒全員が、大学受験を考えている、とかいったところで、果たして大学受験そのものが最善のことかもわからないし、たとえ超名門一貫校を卒業したところで、MARCHあたりにしかいけなかったとなれば、劣等感ばかり募る。実際、クラス会に来るのは、(私のように親のおかげで1.5流私大を出たのも含め)医者になったやつか、東大、早慶、一橋、東工大クラスを卒業したやつくらいだ。
実際の社会ではMARCH、日東専駒あたりのひとが結構な人数を占め、一般的な会話のはそのあたりの人が中心となる。定年後の地域社会では学歴は禁句というが、確かにそうなんだろう。PTAでも夫の職業、学歴は禁句だというし。

では、なぜ、中学受験なのか。
私立中高と進学塾の陰謀だ。陰謀というか経営戦略だ。
誰でも行くことのできる公立校をおろそかにして、私立校を“高級化”して、格差を生じさせることで、そこへ進学するとあたかも“上流”の入口に立ったかのようにする。

絶対違う。そこに行っても格差は存在したし、大学に行っても格差はある。
中学受験を、悪いものとはいわない、でも、12歳でもっとやるべきことがあるのではないかと思うし、そこで挫折を味わわせる必要もないのでは、と思う。

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2 コメント

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小さい政府の将来 (ポン吉)
2010-10-08 21:37:39
先日NHK世界のドキュメンタリーでカリフォルニア州の公立中学の教師解雇の特集を見ました。

アメリカでは、教育は政府頼みでなく各家庭で負担する動きが広がっているようです。日本でも財政赤字が問題化していますが、近い将来日本でも危惧される内容でした。そうなると、日本の教育力も私立頼みとなりかねません。

公立小・中の教師は負担が重く給料が安いので(公務員)、教職志望の大学生にも私立校が人気なようです。
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まずは先生を敬うところに戻ろう (colocolokenta)
2010-10-13 13:20:31
我が母校の同期会を今度開くので、集まって、息子を通わせている同期生に聞いて、なによりびっくりしたことは、女性の先生がいる、というか結構な人数いると言うことだった。30年前の男子校といえば、教育実習生に女子学生が来ると言うだけで、みんな大興奮だったが、すでにそんなことは遠い昔の話のようだ。女子学生にとっても、私立中高なんて言うのは男子校だろうがなんだろうが関係なくいい就職先なのだろう。
公立学校の教師の負担は計り知れないが、私学の教師であれば生徒は大人しいし、モンスターペアレンツも不思議なほどいない。
親なんて、勉強させときゃ文句は言わないし。と言ったところなんだろう。
優秀な人材は、ますます私学へ行ってしまう。どこまでいっても、格差は開くばかりか。

いろいろあるかもしれないが、日教組には退場願って、まずは昔のように先生を先生として敬う教育に立ち戻ったらどうだろう。そうすれば、様々な負担にもめげずに頑張ることのできる先生が戻ってくるように思う。
でも、それには敗戦からこれまでと同じくらいの年数が必要な気がする。とすると、60年以上?
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