こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

スマホ育児にみる子育ての変容

2017年07月24日 | 電脳化社会

子育てに答えはない、というのは常々このブログの中で言っていること。”自分が子育てしていた頃なんて”などという言い方にはほとんど意味がない。時代の変遷とともに子育ては大きく変遷するのだ。だから、電車の中で、ぐずる子供にスマホを持たせてポケモンGOをやらせる母親を目撃したからといって、反射的に眉をひそめるということをしてはいけないのだろう。そもそも自分が子育てをしている頃にポケモンGOのような大人も一緒になって楽しめるようなスマホゲームがあったら、きっと一緒になってやっていたに違いない。

では、何歳からスマホを子供に持たせていいのだろうという議論もよく聞かれる。さまざまなソフトが開発されている昨今、それにも答えはない。そのうち、その子の特異的な能力を発見、伸張させるするソフトでもが開発されるかもしれない。今、話題の天才棋士だって、主戦場は将棋であり、ソフトでずいぶん棋力をあげたという。将棋ソフトはスマホではないけれど、AIの世の中、世界中の棋譜を集めて学習していったら、まだまだ強くなっていくだろう。将棋に限らず、子供でも持てて、操作できるスマホは学習には最適な装置となった。付属機器を加えて、VRなどを組み合わせていったら、もっと可能性は広がる。

今日の記事のカテゴリー、最初は”家族”にして、スマホ育児に見られる危険性などについて書こうと思っていたのだけど、書いているうちに”電脳化社会”になってしまった。これというのも、子育てを含め、人間社会が電脳社会に移行しつつあることを示しているからだ。それに棹さし、子育ては別とばかりに息巻いても仕方ないだろう。もう、子育てがほぼ終わった人間がしなくてはいけないことは、スマホ育児についても客観的に捉えて、次の世代が楽しく家族を作っていけることを応援するしかない。

それにしても、さっきまでぐずっていた子供が、まるで魔法をかけられてしまったかのように、スマホを持たされたと同時に母親とも(ポケGOのことについて)楽しげに会話するのをみると驚く。いよいよ電脳世界が人間の実体世界の一部を置換し始めたということなのだろう。ほぼ毎日ブログを更新している自分自身がこれほどまでにズッポリと電脳社会の一員となっていることを省みると、もう、戻りたくても戻れないところまで世界は来ていると考えざるをえない。

あと、10年も経てば、人間の代わりにAIがこのことに答えを出してくれるかもしれない。

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