女性閣僚二人か相次いで辞任に追い込まれる事態がおきた。
報道の限りだが、明るみになったことや対応を見れば、辞任の他に道はないだろう。法務大臣は死刑執行を命令する立場にあるし、お金の管理のできない経済産業大臣では心もとない。大臣とは人気だけでできる仕事ではない。
公職選挙法違反ともなれば、議員生命にかかわる事態だ。政治家の不祥事は今に始まったことではないし、似たような風景は何度もみてきたので今さら驚きはしない。
とはいえ、せっかくの女性登用政策が観劇だのお土産だの祭りのウチワだのに足元をすくわれてしまうとは、残念なことだ。
つい先日、コロ健、政治の世界における女性の比率をせめて25%にして欲しいと書いたが、女性活用のための施策が緒に就いたばかり。男性に振り回されない女性政治家が出てきたものだと感じ始めていたのだが。まだまだ、時期尚早ということか。
こういうことを何度も何度も繰り返していって、女性の意見が普通に政治や日常生活に反映されるようになるのは、一体何年先になることやら。
それとも、女性の台頭を許さない男性勢力(+女の敵の女性勢力)が巻き返して、「男ばかり」の政治に戻されてしまうのだろうか。
男性社会の壁は高い
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YOMIURI ONLINE
2014年10月20日 13時56分
小渕優子経済産業相(40)(衆院群馬5区)と松島みどり法相(58)(同東京14区)は20日、閣僚を辞任した。
小渕氏は関連する政治団体で不透明な資金処理があった問題、松島氏は地元選挙区で「うちわ」を配布した問題の責任を取ったものだ。2012年12月に第2次安倍内閣が発足して以来、閣僚が途中で辞任するのは初めて。安倍首相は20日中に後任を選ぶ方針だが、政権の看板である女性閣僚2人の辞任は、安倍政権にとって大きな打撃となる。
安倍首相は20日午後、「2人を任命したのは私で、任命責任は私にある。国民の皆様に深くおわび申し上げる。後任の閣僚は今日中に決めたい。ふさわしい方を選びたい」と首相官邸で記者団に語った。
小渕氏は午前8時20分から約30分間、首相と会談した後、9時40分頃から経済産業省で記者会見を行った。小渕氏は「経済、エネルギー政策に停滞をもたらすことは許されない。大臣の職を辞し、疑念を持たれていることについてしっかり調査し、皆様方にお示しできるよう全力を傾注する」と辞任の理由を説明した。議員辞職は否定した。
自身の政治資金を巡る問題については「大きな疑問があると言わざるを得ない。第三者的な観点から調査していただく」と述べ、弁護士や税理士に調査を委ねる考えを示した。その上で、「安倍内閣の一員として何一つ貢献できなかったことを心から申し訳なく、おわび申し上げたい」と陳謝した。