歯科医院専門コンサルタントの高崎会計が贈る歯科医院成長戦略100連発!

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この1年を乗り切るために

2011-04-03 16:34:51 | 成長へのヒント
この3月、関東圏の歯科医院では計画停電の影響が顕著に現れました。

計画停電が実施されなかった首都圏でも同様で、早く帰りたいからと夕方以降のキャンセルが続出し、
詰め物が外れたり痛みが出た患者さんを除けば、一般治療の患者さんのキャンセルが続出しています。

いずれこのようなキャンセルも落ち着いてくるものと考えていますが、前号でお話ししたような理由で
厳しい不況期の到来が歯科医院経営にも確実に影響してくることは覚悟しておくべきことでしょう。

特に夏冬の計画停電の実施は確実です。
停電のない時間帯でも節電のために冷暖房にまで配慮する必要があると思います。
そこで、取り急ぎ7月~9月の3か月間を乗り切る方策を今から準備しておくことをお勧め致します。

1.早朝診療の実施
 政府はサマ-タイムの導入を呼びかけるようですが、私たちは午前7時からの早朝診療を検討
 したいと思います。
 開業当初から早朝診療をウリにしている医院がありますが、特に住宅地の出勤前の患者さんに
 好評を得て実績を上げている実例があります。

2.日曜診療の実施
 計画停電による減収は日曜診療で補うしかありません。
 Drやスタッフの承諾を得てロ-テ-ションを検討しておいて欲しいと思います。
 計画停電により増加するウェイティング患者を捌くためにも必要なことと思います。

3.自家発電機の活用
 矯正歯科の場合、タ-ビンがなくても照明さえ取れれば診療は可能です。
 窓側にユニットが配置されていれば問題ありませんが、光量が不足する場合には自家発電機に
 より補えればと思います。ただ近隣への騒音の問題もありますのでこの点を考慮して下さい。

4.ポ-タブルユニットの活用
 予防歯科の施術に自家発電機を電源にポ-タブルユニットを活用できないかどうか?
 検討の余地があると思います。

5.上記3~4の場合、診療室は冷房が効かない状態です。
 患者さんの足を水で冷やす、首や背中を冷却材で冷やしてあげることも必要です。
 これは施術するDrやスタッフにも言えることでしょう。

6.夏休みの分割取得
 今まで殆どの医院では夏休みを全員一緒にとって一定期間を休診にしていました。
 今年に限っては各スタッフが交代で休みをとることで休診日を作らないことも一法です。
 これと日曜診療とによってウェイティング患者さんを少しでも減らすことが必要と思います。

7.診療の効率化
 限られた時間の中で診療の効率化を考え実践する絶好のチャンスです。
 暇な時も忙しい時も同じペ-スでしか診療できないDrが多すぎるのも事実です。
 この機会に、限られた時間内で一人でも多くの患者さんを治療するための効率的な進め方や
 チ-ムワ-ク作りを編み出す絶好のチャンスと捉えて積極的に取組んで欲しいと思います。

8.就業時間の調整
 ワンロ-テ-ションの医院でも、今年は計画停電に合わせたロ-テ-ションや各スタッフの
 就業時間の調整も必要になります。やむを得ず就業時間が減少し、結果として給与や賞与の
 減額が生じることもあると思いますが、今から各スタッフに説明し了解を得ながら進めていく
 必要があると思います。医院の継続とスタッフの雇用維持に必要なことは何でもやりましょう

なお、上記以外にもアイデアはたくさんあると思います。
ミ-ティングなどで生まれたアイデアは惜しみなく公開して頂きシェアして行けたら幸いです。



さて、資金繰りについてお話しておきます。
前回、借入返済のリスケジュ-ルについてお話しました。
つまり、元金返済を6か月~1年間ほど繰り延べてもらい資金繰りに目途をつける方法です。

この震災による影響は最悪の場合、リスケジュ-ルでは乗り越えられない可能性があります。
つまり、毎月の減収が繰り延べてもらう元金返済をはるかに超える可能性があるのです。

一度リスケジュ-ルを申し入れて実行すれば当分の間は新規の融資が受けられなくなります。
これではリスクが高すぎてお勧めできません。

ならばどうするか?
可能ならば、まず新規融資を受けて資金をプ-ルしておくこと。
実際に大幅な減収に直面したらこの資金を使うこと。
更に減収が長引くなら最後の手段としてリスケジュ-ルを申し入れる。
この二段構えで乗り越えることを考えておきたいと思います。


先ずは院長とスタッフの皆さんとで、確実にやってくる夏の危機に備えてミ-ティングを重ね
今から対策を練って充分な準備をしておくことをお願いする次第です。
当事務所も真剣に対処してまいります。



 


 
 


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私たちが今、すべきこと!

2011-03-31 02:08:53 | 無題
東日本大震災で被災された方々のいま置かれている境遇を思うと胸が締め付けられる思いです。
壊滅的な状態から立ち直り、元の状態に戻るまでには途方もない時間と資金とエネルギ-を要することは周知のとおりです。

救助、救済、復旧、復興、振興と長い道のりを経て初めて東日本に活力と平穏が訪れるでしょう。
そのために今、国連や諸外国から力強い救援の手が差し伸べられています。
大企業や各種団体も大規模な救援物資や義援金を拠出しています。

私のお客様の建設会社では、いち早く同業者と連帯して飲料水のタンク車2台と
仮設トイレ30基をかき集めて被災地に陸送し、復旧支援も続けています。
それが企業に課せられた社会的使命であると心しているからです。
私はこれらの建設会社を誇りに思うと共に、この行為を大いに讃えたいと思います。

歯科医療に携わる私たちも、今はもう考える時期ではなく実践すべき時だと思います。
計画停電の影響や消費マインドの減退により大幅な収入減は避けられないでしょう。
だとしても、我が家があり、家族があり、職場があり、仲間もいる。
それだけで充分に恵まれていると思うべきです。

この大震災は、実は私たちも当事者であるのです。
被災者は私たちの同朋です。
被災地の海や山や田畑の恵みは私たちが恩恵を受けています。
福島原発からは全面的に電力の供給を受けていました。
何よりも被災地が復興しなければ日本の経済と活力は衰退し私たちの生活まで脅かされてしまいます。

私たちが今、すべきこと!
先ずは急いで『義援金』と『寄付』を送ることです。
歯科医師会を通じて既に送られている先生方も多いでしょうが敢えて言わせて頂きたい。

義援金は、被災者の生活資金や救援資金に、寄付は被災地の復旧や復興に充てられる資金です。
スタッフにも働きかけて可能な限りの義援金と寄付を募って頂ければと思います。
それが私たちに課せられた社会的使命であると思うのです。

多くの同朋が命の危機に晒されている危急の時に無関心でいることは絶対にあってはならないと思います。
誰かがやってくれる、そうではなくて自分もやる、今こそそれを実践すべき時だと思います。

私の事務所では、福島県に30万円の義援金を送らせて頂きました。
何よりも、原発の恩恵を受けたのは私たちなのですから。
その原発事故によって被災者はふる里や仕事を捨てなければならないかも知れないのですから。
復興期にはまた寄付をさせて頂くつもりです。
そして更に、私と妻は福島への『ふるさと納税』をさせて頂くつもりでいます。

どうか皆さん、東日本の救援と復興のために、私たちの住む日本のために、
そして何よりも自分自身のために、今あなたのできる限りのことを実行に移して欲しいと思います。
そしてもう一度、日本中の同朋が共に笑い合い、手を取り合って生きられるこの国の復活に貢献して頂きたいと思うのです。


さて、今後の見通しです。
計画停電もさることながら、災害復興税の新設、所得税の定率増税、消費税率のアップ、不況の到来と
消費マインドの極度の減退などにより経済活動に著しく支障をきたすことは目に見えています。
私見ですが、何も手を打たなければ夏と冬の期間に限っては40%程度の収入減を見込んでいます。

この状況の中にあって、最優先課題とすべきは医院の継続とスタッフの雇用維持です。
今まで以上に増患増収に取り組んで、初めて前年並みの収入が維持できる程度と覚悟すべきです。
安易なリストラより就業調整を実施し一時的に給与支給を減らしてでも雇用維持を最優先に考えて頂きたい。
当然、資金繰りは厳しくなるため金融機関に対して借入返済の繰り延べ要請も念頭に置いて頂きたい。
セイフティネット融資の延長が決定されましたのでつなぎ資金として堂々と活用していただきたい。


最後に、被災地を気づかって多くの方々が外食やレジャ-など消費行動の自粛を決め込んでいる
ようですが、これでは経済活動が停滞し不況を助長することとなってしまいます。
今まで通り、誰に遠慮することなくお金を使い経済を回すことに貢献すべきことを忘れないで頂きたい。

首都圏直下型の地震を想定した備えも必要です。
特に首都圏のクリニックでは瓦礫と火災のためにスタッフの帰宅不能が考えられます。
少なくとも2~3日分、スタッフの分も合わせて食料、飲料水、調理用具、燃料、電燈、救急薬、毛布などを備蓄すべきです。


嬉しいことに被災地の子供たちにも少しずつ笑顔が戻り、前を向いて歩き始めているようです。
先ずは、私たちが溌剌として仕事に励み、お金を生み出し、誰に遠慮することなくお金を使い
元気と笑顔と援助を継続して被災地に送り続けて行きたいと思います。

それが日本に生きる私たちの社会的責任であり使命を果たすことだと思うのです!





































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進化する歯科医院 その2

2011-02-21 01:57:01 | 成功事例、ベンチマ-キング
今回ご紹介したいのは、多摩センタ-の丘のうえに立つA矯正歯科クリニック(医療法人)です。
特筆すべきは何と言ってもこのロケ-ションとビュ-の素晴らしさでしょう。
待合室も診療室も解放感溢れる全面ガラスで、ここに居るだけで心が和んでしまいます。

北口のビルに開業して急成長し、ここ南の丘の上に移転したのは12年前のことでした。








1Fが研究室、2Fが診療室です。
最初に迎えてくれるのは院長先生のイメ-ジキャラクタ-熊さんの看板です。







この時間は昼休み、スタッフの皆さんはいつも本を読んだり教え合ったりしています。







私が一番気に入っているのはこの待合室なんですね。
このゆったり感は他のクリニックにはない雰囲気でセンスの良さを感じます。

できることなら日がな一日ここにいてコ-ヒ-を飲みながら本を読んでいたい
窓の外に広がる景色を眺めながらワインでも呑んで過ごしたい
温かい日差しを浴びながらこのソファでうたた寝でもしていたい
そんな気分にさせてくれる和みのスペ-スを提供してくれています。








とても奥行きのあるこの待合室は、診療室と同じくらいのスペ-スを確保しており
患者さんに心ゆくまでくつろいでほしいという院長先生の拘りの強さを感じます。

完全予約制ゆえに患者さんで込み合うこともなく、新しい雑誌や自由に使えるパソコンなど
ゆったりしたこの広いスペ-スはまるで自分のリビングにいるような錯覚を感じてしまいます。







すでに12年を経過したというのにまったく陳腐化を感じないのは、
奇をてらわないオ-ソドックスな創りだからなのかもしれません。








院長の学び続ける姿勢にも特筆すべきものがあります。
毎週土日を福岡の某先生に教えを乞うために通い続けました。
いくつもの勉強会に属して多くの先輩方とともに学び続けました。

患者さんへのコンサルツ-ルや予約システム、会計システムや
給与計算システムに至るまですべて院長が独自でシステム開発を仕上げました。

歯列矯正によって鼻息まで左右均等になることや全身の姿勢も均整がとれることを
ビジュアルで見せる手法を採ることで患者さんの感動と納得を勝ち得ています。

子供の患者さんのお母さんあてにファイルを作成し、今回取りつけた装置の説明や
これから1か月間の注意事項などを詳細に記載してお渡しするサ-ビスを先掛けたのもこのクリニックです。

技術やサ-ビスに拘る院長はロケ-ションや内装にも拘る、ここまでやらなければ本物とは言えません。






モノレ-ルや小田急線、京王線の電車が走る風景、これも子供の患者さんが多いクリニックの拘りです。









KAVOのCT
私のお客様の中で2番目にCTを導入しています。

技術とサ-ビスに拘り、毎週全体ミ-ティングを実施し、若いDrには夜遅くまで教育を続けています。







TBIコ-ナ-
一度に5人の患者さんがブラッシング指導を受けられるこのコ-ナ-は
6面体になっており隣の患者さんが自分の鏡に映ることなく集中できるように作られた院長拘りの作品です。










ロケ-ションと設備と内装への拘り
これはここで働くスタッフの誇りにもつながるもの







だからこそ、徹底的に拘って欲しいと思います。

先般ご紹介したH市のK歯科医院もそうですが
進化し拘りの強い先生方と巡り合えることは実に刺激的であります。

せっかくクリニックを作るなら、自分のクリニックを愛しているなら
一日のうちで一番長い時間を過ごすクリニックにもっと拘りを持つべきだと思いませんか?


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病院がトヨタを超える日

2011-02-07 02:44:24 | 書籍紹介
          医療は特別、そんな意識が医療業界には未だにはびこっています。
          だから医療の世界に企業が進出することを頑なに拒み続けているのです。          

          本当に特別なのでしょうか?
          企業が病院を経営したら儲け主義だけの経営になってしまうのでしょうか?
          今の医療は儲けを度外視した慈善事業なのでしょうか?

          今の医療業界は他の業界と比較して最も遅れている業界と言えます。
          ホスピタリティも経営感覚も危機管理もクレ-ム対応も
          何もかもが遥かに遅れをとっている業界であると私は感じています。

          企業が病院経営を担ったら、もっと良質な医療と満足度の高い
          サ-ビスを提供するだろうと考えています。
          経営を効率化して、もっと安価な医療を提供するだろうと考えています。
          実は医療業界に身を置く人たちはそのことを恐れているのかも知れません。

          医療業界は、そのことに気づいてもっと経営感覚に磨きをかけるべきだと思います。

                  
          『病院がトヨタを超える日(北原茂美著、講談社刊)』 
         
                   


          




           八王子の地に脳神経外科病院を開設する北原先生は
           『医療も産業である』という視点にたって様々な革新経営を続けています。

           『世のため人のため、より良い医療をより安く』
           『日本の医療を輸出産業に育てる』
           
           この経営理念に基づいて今、カンボジアに病院を建設するという壮大な計画を    
           実現しようとしています。海外の富裕層患者を誘致し、貧しくて病院にも行けない
           現地の患者にも良質で安価な医療を提供しようとしています。

           医療人を育成する医科大学を現地に設立し、病院には保育園や学校の併設も企画。

           こうすることで、もちろん現地の人たちの医療や雇用、教育や生活水準の向上とともに
           日本の医療機器業界、医薬品業界、建設業界、教育業界などの産業も潤う。

           様々な企業も参画し、国も動かして壮大な事業をまとめていく発想とバイタリティには
           大いに学ぶべきところがあると思います。
           将来はカンボジアの株式市場に上場することまで視野にいれています。

           企業は儲けありきではありません。
           経営理念を実現するためにひたすら邁進すること。
           そうすれば自ずと利益はついてきます。

           大きなことを成そうとする人は必ず理念や目標がまず先にあります。
           理念や目標があるからこそ戦略が立てられる。
           そのことも是非この本で学んでいただければ幸いです。

           
           


           
           
           

           

           

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10年に一度のリニュ-アル

2011-01-31 00:25:23 | 成功事例、ベンチマ-キング
ある大型クリニックが10年ぶりにリニュ-アルをしました。

今回は、そのリニュ-アルを皆さんにご紹介したいと考えておりました。
ところがです、リニュ-アル後のクリニックを一目見て涙が出そうになりました。

それは、リニュ-アルが素晴らしかったからではありません。

リニュ-アルは10年に一度の大事業の筈なのに
院長の想いがいっぱいつまっていなければならない筈なのに
院長やスタッフたちが一日のうちで一番長く過ごす場所なのに
患者さんが心地よく過ごしていただくことにもっとも拘るべきスペ-スなのに

経営理念を形で表現するスペ-スなのに
なぜ、徹底的に拘らなかったのだろうか?
なぜ、安易に妥協してしまったのだろうか?

こんなことを考えながら待合室や診療室を眺めていたら
悲しくなって涙がこぼれそうになりました。

ディ-ラ-さんや技工所さんなど出入りの業者さんなら
『新しくなりましたね、素晴らしいですね』、そんな社交辞令を言うでしょう。
でも僕は、一つひとつのクリニックを自分のクリニックのように愛しています。

だからこそ悲しくて涙がこぼれそうになりました。

少し時間をおいて、リニュ-アルについて考えてみたいと思います。





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