介山の日記

つれづれに思ったことを書きます。

高度プロフェッショナル制度と連合

2017-07-14 10:41:49 | 日記
高度プロフェッショナル制度に連合
が条件付きで賛成することを表明
しました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00000096-mai-soci

この動き、民進党は警戒している
ようです。

https://mainichi.jp/articles/20170714/k00/00m/010/130000c?inb=ys

労働者の代表が賛成ならば、労働者の
利益代表でもある民進党が、反対する
必要はありません。

もちろん、組合の組織率からして、
連合が大半の労働者の代表とは言い
難くなっています。

http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0701.html

それなら、連合がどうあれ、民進党は
民進党で労働者のために反対を貫く
のも、立派な主張です。

事実、連合傘下の産業別労働組合「全
国コミュニティ・ユニオン」は反対
しているのですから、反対を貫いても
おかしくありません。

それが明確にできないということは、
連合の意思に逆らえない事情が優先
している、と考えるのが自然です。

連合の支持によって民進党が成り立ち、
民進党の活動で連合の希望する政策が
実現する関係と単純化すると、民進党
が連合の希望する政策を実現できれば
民進党のほうが立場が強くなり、実現
できなければ連合のほうが強くなる、
という関係だと言えます。

とすると、連合が民進党の困ることを
平気でするということは、連合のほう
が強い、つまり、民進党では連合の
希望する政策が実現できないと見切り
をつけている可能性が高いと言えます。

実際、なかなか報道には出ませんが、
電力系組合と民進党は原子力発電を
めぐって抜き差しならないことに
なったこともあると伝えられるなど、
連合は民進党に見切りをつけている
ように見えます。

それどころか、連合は自民党の一部と
組んで、政界再編を志しているのでは
ないかという見方もあり、民進党の
凋落と政権の支持率低下を狙って、
割って入ろうとしているのではないか、
とさえ言われています。

そのために(政権を倒し自民党を分党
させるために)、一時的にしろ政権と
組む(影響力を見せつけるのか恩を
売るのか不明ですが)とすればすごい
野心ですし、それを政権が利用する
ならそれもすごい政治判断だと思い
ますが、いずれにしても何らかの理由
で利害が一致したと言えます。

少なくとも、マスコミにまで書かれて
しまうほど、民進党が「蚊帳の外」に
あることは間違いないと言えます。


ところで、政権を揺さぶる(または恩
を売る)ために高度プロフェッショナ
ル制度に賛成したかどうはともかく、
今回の態度表明だけを見ても、連合は
労働者の代表と言えるでしょうか。

組織率からしても、もはや労働の大半
の代表からほど遠いですが、それに
しても賛成するなら、せめて「年収
1000万円を超える人は連合が想定
する労働者とは異なるので高度プロ
フェッショナル制度の対象になる人は
管理職待遇(や裁量労働者)という
カテゴリにしてくれ」と言って、矛盾
しないようにほしかったです。

非正規労働者には手を差し伸べないで
いて(一部そういう試みをしている
労働組合があることは承知しますが
全部ではありません)、年収1000
万円の人も連合の構成員だから政権に
意見を言うことができる、というのは、
正規労働者、特に高額所得者を含む
大規模組合に属する大企業労働者の
代表であるということを、表明して
いるのと同じです。

しかも構成員のために意見を言うと
いう形を取りながら、高額所得者の
構成員はろくに保護しないで良いと
言ったのですから、もはや誰の代表
なのか分かりません。

(連合の会長は、記者の前で「健康
管理はしてほしい」と言ったよう
ですが、そうは言っても総労働時間
―年間など―管理はする、成果管理
はする―職務内容を明確にして自己
の職務が終了すれば帰宅できる―、
など、外形的に要求できることは
まだまだあったはずです。最低限、
労働時間が現状より短くなるような
要求はすべきです。)

もとより、僕は教条主義的な日本の
労働運動は失敗だったと思いますが
(バブル崩壊時代に熟年者を助けず、
デフレ時代に若者を助けませんで
した)、その総括を今すぐできない
としても、今からでも時代に合った
労働運動のあるべき姿を模索すべき
ではないでしょうか。
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