渡辺謙さん庵かず4見聞録

渡辺謙さん庵管理人かず4が謙さん作品始め、映画、ドラマ、本などの感想を投稿する予定(予定は未定)

バットマン・ビギンズ

2006-01-30 18:35:40 | 渡辺謙映画
謙さん演じるラーズ・アル・グールの暗号の謎含め、ネタバレ覚悟の上お読み下さい。(映画見てこんなレビュー書く人も他におらんだろう・・・っつかこれレビューと呼んでいいのか?!)

今まで見たことがなかった『バットマン』シリーズ・・・謙さんご出演なければ見ていなかったことでしょう。でも他の『バットマン』シリーズ見たことないけど『バットマン・ビギンズ』良かったデス。食わず嫌いはよくありませんね。

何が良かったって勧善懲悪&アクションに終始しないヒューマンドラマな脚本、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、リーアム・ニーソンなどなどいぶし銀俳優の競演、ハンス・ジマー巨匠の音楽ですね。最初に謙さんがこの作品に出演されるらしいという噂を聞きつけた時は大層取り乱してしまいましたが、作品としての完成度、面白さには大満足で、「私が間違っておりました」と謝罪せざるを得ません。ゴメンナサイ。

ただ、この素敵オジサマ俳優扮する各キャラクターと主人公の絡みも楽しいのだけれど、
肝心の主人公ブルース@クリスチャン・ベイルの存在がちと薄いような・・・笑
超人的な力を備えた他作品のヒーローと異なり、訓練したとはいえ、バットマンが普通の人間だったのは驚いた(リーアム・ニーソンを崖から救うところなんぞは「ファイト一発オロナミンC」だよ)し、その人間らしさに共感を覚えたけど、バットスーツや武器を超真面目に人力で作ってるところは笑ってしまいましたよ。
しかも「怪しまれないようにバットマンマスクのパーツを海外に1万個発注」って・・・フォックスの部署の試作品導入にしてもそうだけど、バットマン・・・お金持ちじゃなかったら生まれてないやん・・・爆しかもアルフレッドやフォックスがいなくても生き延びてないよね。かっこよくて魅力的なヒーロー像というより、人間臭くて愛嬌のあるクリスチャン・ベイル扮するバットマン像だったなぁ。まぁ人間らしい弱さやもろさが今作『バットマン・ビギンズ』の見所の一つなんだろうけど。

派手なカーチェイスとクライマックスの電車のシーンはハリウッドアクション映画っぽくて、男の子向けっぽかったけど私には少し長すぎたかな。それよりもこのお話、ウィットのきいた台詞や、同じ台詞を違うシーンで繰り返す対比など脚本のセンスが気に入りました。
例えば・・・

Why do we fall?(人はなぜ落ちると?)
so that we can learn to pick ourselves up.(這い上がるためです)

Bruce: Haven't give up on me yer? (見放さないのか?)
Alfred: Never. (決して)

Didn't you get the memo?(メモ受け取ってないのか?)

Rachel: Your father would be proud of you.(お父様は貴方を誇りに思うわ。)

Bruce: Build it just the way it was, brick for brick.
(寸分たがわず 建て直す。)

などなど。中でもアルフレッドとブルースのやりとりは主従でありながら親子にも似た信頼関係と慈愛がたまりません。バットマンが悪と闘うシーンより、アルフレッドがブルースを助けに火事の中飛び込んだシーンにときめいたのは私だけではありますまい。(爆)飄々とした表情でボソッと発せられるアルフレッドの台詞でくすっと笑ってしまったのもしばしば。アルフレッドに癒された人も多かったはず!

気に入った台詞も多かったこの作品の中で最も心に残った台詞はブルースの幼馴染レイチェルの台詞。

It's what you do that defines you.(人は行動で決まるのよ。)

この台詞も後のシーンで繰り返されてましたが、この映画の中でだけじゃなくて現実社会にも通用する言葉ですよね。これらの名台詞に出会えただけでもこの映画見る価値ありだと思う。

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さてさて、謙さんファンの本題、ラーズ・アル・グールについて。
謙さんがAERA Englishで暗号の謎を明かしてらっしゃいましたが、DVDで繰り返し見ても全ての台詞は書き取れず!
他の部分わかった人教えて下さい!(え?こんな書き取りしてるのは私だけ??汗)

謙さん考案のラーズ様の暗号というのは、日本語をアルファベット表記して後ろから読むというもの。字幕の日本語通りのアルファベット逆さ読みではないのでムズカシイ。

一言目は字幕どおりだったので易しかったんですが・・・
「うりえてもともいなん」← naniomotometeiru 「何を求めている」

二言目 英語字幕は
To manupulate the fears in others, you must first master your own.
部分的に聞き取れたのは
「うたきつ いねろそおねろの」←onorenoosoreniuchikatu 「己の恐れに打ち勝つ」

次、忍者集団との対決後のシーン
We have purged your fear.
「あかてろたげろそ」← osoregatoretaka 「恐れがとれたか」

「えぼい」 ← yobe 「呼べ」(これもAERA Englishで言及されていましたね)

謙さんテレビのインタビューで「三回くらい聴けばわかります」って仰ってましたが何度聞いてもわからないのですが!爆 てなわけで他の暗号も聞き取れた方教えて下さいね。苦笑

それにしても流石コスプレキング。ヒーローモノの悪役もこなされるとは!爆
私の大好きな色かつ、謙さんもよくお似合いの臙脂色の衣装。罪人の斬首、臙脂のお召し物、とくれば私たちの心のアイドル(?!)斬様を思わずにいられません!頭は梅安さん入ってるけど。笑 刀での殺陣シーンも流石。実は高所恐怖症で内心ドキドキだったとは微塵も感じられません。爆 しかし柱の下敷きとなったラーズ様。目を見開いて口から血がたらり・・・という死に顔に渡辺謙の美学を見たような気が。(謙さん、死に顔アップに凝ってませんか?)

噂には聞いてたけど冒頭30分くらいで出番終了~な謙さん@ラーズ様・・・本編後半でラーズ様の名前と坊主頭が出てきた時には期待してしまったのに、「これは謙さんの後頭部じゃな~い!」と瞬時にわかってしまって更にガッカリしてしまいましたよ・・・映画本編が面白かったのでいいんだけど、日本のあの報道では謙さんもっと出演されてるのかと思うくらい煽りすぎやったって。汗

それにしてもラーズ様の手下が忍術使ったり、忍者だったりするのは、謙さん=日本人がキャスティングされたからなのだろうか?黒装束の男たちの衣装も剣道の胴着みたいだったけど・・・
そういえば小説版『バットマン・ビギンズ』によるとラーズ様英語以外はウルドゥ語喋ってることになってます・・・ウルドゥ語が何故、逆さ日本語の暗号に?!ってのは禁句ね。(爆)あと小説で、ラーズ様が英語を話す時は訛りがあるらしいのですがあの謙さんの "Impressive!(素晴らしい!)" の r の巻き舌とかがそれなんですかね。

ただ1000円の差なら無論メイキングなど特典ディスクのついている二枚組DVDの方がお徳には変わりないのですが、謙さんのインタビューもなく、メイキングでも少ししか映っていないのはご了承下さい。特典ディスクはアメコミ仕立てで手が込んでるんだけど自分が全部見れたのか不安になるわっ!苦笑 なお、ラーズ様の吹き替えは残念ながら謙さんご本人の吹き替えではあらしゃいません。(っつても暗号の部分は謙さん御自身の声のままだけど。)

未見の方は渋俳優の競演、名台詞音楽堪能、そしてラーズ様の暗号解きのためにご覧になってはいかがでしょう?爆


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