渡辺謙さん庵かず4見聞録

渡辺謙さん庵管理人かず4が謙さん作品始め、映画、ドラマ、本などの感想を投稿する予定(予定は未定)

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『御家人斬九郎』第1シリーズ第6話「わしは将軍」見聞録

 | 渡辺謙時代劇

今回のゲスト俳優さんである田村高廣さんとは、謙さん、岸田今日子さんと『海と毒薬』出演されてましたね。桶の水面に半月が映っているシーンから始まる冒頭も風流。

斬九郎と許嫁の松平須美の祖父・松平景之進が斬九郎に手紙を残し謎の失踪。三日後戻ってきた景之進は時の将軍・家斉を名乗り、何者かに命も狙われている。事が大きくなってはお家お取り潰しや下手すれば打ち首もありえるということで斬九郎宅に座敷牢を作り匿う(?)ことに。

景之進とは幼馴染という麻佐女に世話をさせる斬さま。景之進(本当は上様)@高廣さん&麻佐女さま@岸田今日子さんのシーンが笑える。田村高廣さんは須美の祖父役と将軍役の二役。冒頭、手紙を書き終え須美におやすみと言った後の目がいっちゃってる感じのシーンコワイ。

今回のお話の斬さま初登場シーンで、斬さまは千鳥足で土産のお寿司ぶら下げて、酔っぱらいのデフォルト姿。
六間堀の松寿司をせっかく麻佐女さまに土産に買って帰ったのに締め出されたので、斬さま 大きな酒樽か何かで野宿?!白猫にそのお寿司食べさせてます。猫に向かって「母上、美味いか?」って。動物と戯れる斬さまもええよね。あの猫、東八の白猫かなぁ?

わーい。東八にて「食事シーンの渡辺謙」(私の好物のかっ込む系食べ方w)が拝めます。伝三郎に麻佐女様に締め出しをくらったことを窘められる斬さま。
斬さま「親孝行もせずとか 遊び暮らしてるとか 俺がどのくらい苦労して あのクソばばあの飯代稼いでるのか知ってんのか? 並みの食い扶持じゃねぇんだぞ?」 この時の独特の間合いと表情、台詞まわしが好き。なんかホントに大変そうなのね、と同情心を煽る。

許嫁の須美さん、稲荷寿司作って麻佐女さまに持っていくんだけど、持ってきた人の目の前で食すのね、さすが麻佐女さま。お重の上にお箸がしまえるようになっていて、蓋をお皿代わりに食べてた。こういうデザインのお重昔からあったと思うんだけど機能的だなぁ。

須美さんの前で、斬さまが景之進からの手紙を読んでいるのは大覚寺の石鳥居の前ですね。おじい様は返ってくるのだろうかと落ち込む須美さんに「さて、小松屋のきなこ餅でも食って帰ろっか」と明るく声かけて励ます斬さま、優しいなぁ。
傍から見てると斬さまの須美さんへの接し方は最初から最後まで許嫁というよりは妹に対するそれっぽいんだけど。

見つかった景之進と思しき人物の身元確認に駆り出される斬さま。東八の障子に穴開けて見るとか、これも障子(和物)だからできるシーンだよね。
「余は将軍である 城へ戻る 籠の支度せい」田村高廣さん、うなずく時も目が虚ろ。また、東八の親父が刺客を察知して知らせてくれるんだけど、東八の親父もドスきかせてて結構コワイよ!

しかし田村高廣さん@景之進(本当は家斉)の将軍っぽい台詞が結構カワイイ。特に松平家の座敷牢に入れられての
「一家仇族に至るまでことごとく死罪に致してくれるわ!」の後のへの字口w
麻佐女さま「この年寄りに病人を見とることのできる道理はあるまい」
斬さま「このお年で長刀を振り回し、蝋燭の明かりだけで針に糸を通すことができるのはどこのどなたですか?」
麻佐女さま「目と耳と足腰は (照)」
斬さま「それに幼馴染でしょう?」
麻佐女さま「そうなの!」この辺りの畳みかけるような、即答の間合いが好き。

しかし許嫁の須美さんを蔦吉のところへ預けるとは・・・斬さま女心わかっちゃいねぇ・・・須美さんも蔦ちゃんもお互い複雑だっつーの。

真相を探る伝三郎と斬さまが夜襲われるシーンもカッコイイ!刺客の放つ手裏剣のような小刀を避けて木にささったり、刀で弾いたり。

蔦ちゃんが須美さんを連れて歩く夜道は上賀茂神社境内かな。家が決めた許嫁とはいえ、斬九郎からはそうした約束はしてもらっていないという須美に蔦吉、一言。斬さまが「そういう憎いヤツ」なのは同感です。気がない女性にまで優しいから皆、惚れてまうやろー!

座敷牢では麻佐女さま@岸田今日子さんと景之進@田村高廣さんのやりとりが面白い。お灸はすえるところだけ局部だけ出せ、刺身が生臭いので砂糖水で洗え、と将軍ならではの我儘っぷりに笑顔で水攻め(2日間水しか与えない)にする麻佐女さま。座敷牢の鍵かけた後の笑顔も小悪魔的♪

座敷牢にいる景之進が上様じゃないかと思い始めているのでなんとか許して普通に面倒見てあげてーと麻佐女さまに頼む斬さま。
小芋の煮っ転がし(?)、叱責しながら斬さまの口に入れるのカワイイ。仲ええ母子じゃのう。

麻佐女さまに陣中見舞いとして伝三郎から御馳走が。麻佐女さま届けてくれた同心の名前聞いといて、同心の顔見ずにお重のご馳走しか見てないし。

浜御殿に潜入してくれる蔦吉に見比べる対象を確認してもらうため斬九郎宅へ行くと、座敷牢から縁側に出てくる麻佐女と景之進(家斉)。そこで明かされる昔景之進に麻佐女が見初められたという話。思いがけず母の恋話立ち聞きしちゃう斬様の衝撃。笑

無事潜入から戻って来れたかと思いきや、拉致される蔦吉。蔦ちゃん助けに行こうとしたら、水野の用心棒が立ちはだかって助けに行けない斬さま。殺陣の中で、斬さまの腕を交差させる構え、実は第一シリーズは「斬心一文字」とかいう必殺謙もとい必殺剣があったんだけど途中でうやむやになったな。斬さまの剣は道場など通わず我流で体得したはずなのでなくていいと思うけど。

蔦ちゃん危うし!というところで斬さま、肩に刀ひっさげて登場。キャー!カッコイイ!バックショットで刀の角度変えるのも刀が輝いて美しい。

しかし水野忠邦、史実の方ですけど、斬さま殺しちゃっていいの?まぁフィクションだからいっかー
全てが片付いた後、我に返って蔦吉を大声で何度も呼びながら本気で探す斬さま、萌え。

座敷牢にいた本物の上様が返り咲いて、家斉@田村高廣さん、褒美に約束の3000石の知行を与えようとするが辞退する斬さま。いいのか?と言いたげにチラ見する伝三郎。
家斉@高廣さん「座敷牢の暮らしはなかなかおつなものであったぞ 母御に孝養をつくせよ」

今更気づいたけど、斬さま、いくら江戸城ではなく隠居する上様の浜御殿とはいえ、足袋も履かず、着流しという略式の出で立ちでお目見えしたの?!まぁ斬さまは着流しが一番好きなので個人的にはいいんですけど。

ラストは暗闇に灯篭 霧雨は降らしてる感が否めないけど風情あり。飲みに誘った伝三郎に振られ、傘をさした蔦吉が登場。ニヤっと笑って傘に入ろうとすると蔦ちゃんに交わされる斬さま。
蔦ちゃん「鈍感 ちっともわかっちゃいないんだから 須美さんの気持ちを。」
去っていく赤い傘の蔦ちゃんに雨夜の中、一人残される斬さまも絵になります。でもその台詞言わせてる蔦ちゃんの気持ちもわかってない、もっと鈍感な斬さまであった・・・

翌朝、麻佐女さま、斬さまが渡そうとするお寿司を長刀でひっくり返すんだけど食い意地張ってるのに食べ物を粗末にしていいのか?!ていうか冒頭で斬さまが麻佐女さまにお土産に持って帰ろうとした六間堀の松寿司かな。
斬さま「ところで母上 あの業平のお歌 なかなかのものでございましたな」
それを聞いて「わが子といえどそれを聞かれたらただではおかぬ!」
と麻佐女さまに長刀振るわれるというドタバタコメディでEDへ。
長い間在籍された劇団円の先輩後輩で、母子役の枠をもらうとなぜだかコメディにしてしまうという岸田さんと謙さん・・・特に『御家人斬九郎』でのこの二人のやりとり大好きです。
ソフト化なんとかして頂けないものか・・・

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おしゃれカンケイ98.6.7見聞録

 | 渡辺謙関連

ほったらかしていたVHSの整理をしようと思い、色々HDDに撮りこむために懐かしい番組を見てたんですが、中でも印象深いのが『おしゃれカンケイ』。
古館さんも報道ステーションでのインタビューとかよりフランクでカジュアルで古館語録も炸裂で見てて楽しい。

番組冒頭で謙さんが目に鮮やかなオレンジ色のシャツで現れると早速古館さん「オレンジ色の憎いヤツ」、「見えない馬にまたがる男」。
「見えない馬が見えました」という古館さんに馬に乗るジェスチャーをする謙さんに「そのサービス精神が素晴らしい!」とまたべた褒め。
番組放送当時38歳の謙さんに「謙さん・・・ってなっちゃう」という当時43歳の古館さん。
「老けてるだけです」という謙さんに「謙さんのはカッコいい老け」だという古館さん。
観客のリアクションがいいと「このままテレホンショッピングの番組もイケます」w テンポよくていいわぁ~『おしゃれカンケイ』。

「洗濯好き」→「洗濯に目覚めた」という話から番組に洗濯物を用意されてしまう謙さんw
「渡辺謙の洗濯教室」と題されて「ブティック畳み」(この言葉もちょっと懐かしいな)ご披露。
手際いいし、早いし。スタッフさん ブラジャーは入れとかなくていいです~笑

「ありえませんけど家庭に一組だけ応募して当たったら謙さんが洗濯物を畳みに来てくれるとか。」と古館さん ナイス アイディア!でも洗濯物は赤裸々でちょっと恥ずかしいかな。笑

視聴者からのFAXで当時の謙さんの年齢が信じられないという話で古館さんが「重厚さだろうか」と仰ると「今85キロくらいなんですけど」と謙さんの返しも絶好調♪

謙さん、古館さん二人して『独眼竜政宗』勝新太郎さんの口真似しながら再現♪
小田原の初対面シーンの後声をかけてくれた勝さんのマネをして謙さん「いい目を してたぞ!!」
古館さんもその台詞で思い出したエピソード披露を勝さんものまねでしてた。「玉緒 その目が女優の目なんだ」

謙さんのラブシーンが苦手説
FAXでの「謙さんラブシーン少ないですよね」という指摘に対して
謙さん「A(キスのこと)止まりなんですよね」一瞬固まる、スタジオ。
古館さん「渡辺謙さん 気を付けてください。AとかBとかCとか言ったらおじさんです!」
やけを起こしてテーブル上の書類を蹴散らす(?)謙さん・・・
80年代ボキャブラリーって感じだもんね。

役所さんと犬自慢
雌の柴犬を飼っている役所さんと雄のチョコラブを飼っている謙さん現場で犬談義。というか犬自慢。
ハリーのしつけについて聞かれて学校に預けたと答えた謙さん、役所さんをして「学校出てんだぁー」と言わしめたらしい。
そして古館さんにラブラドールの色を聞かれて「クリントンと一緒のチョコレート」と言ったあと、自慢してしまった自分を激しく自己嫌悪される謙さん。かわいい。

古館さん「会ってみたい人が謙さんにはあるはずです。人と言いながら人とは限りません。」
なかなか思い当たらない謙さんに古館さん「それでは待っている方 お引き取り願いましょう!」笑
ついに思い当たって、馬の手綱をひく仕草をする謙さんに古館さん鋭いツッコミ
「仕草入ったらおじさんです!」

日馬さんとケンジュニア号登場!
ケン号がいなないて驚く出演者たち。
古館さん「かっこいいですね、謙さん 全然後ずさらないですね。俺も見得はったけど半歩下がっちゃった。」
謙さん「馬を後ずさらせることができるのは村田雄浩だけです。」
藤原の郷トークイベントで話してたアレかぁ。

『おしゃれカンケイ』といえばお馴染みの16小節のラブソングで知人からの手紙が読まれるのだけど、私、ラスサム以降の謙さんの世界でのご活躍に想いを馳せる度、この番組で読まれた主治医の先生の最後のお言葉を思い出すのです。自分で映像持ってはいながら記録しておきたくてブログに文字起こしさせていただきます。この番組ご覧になったことない方にも読んで頂きたい。

「16小節のラブソング」担当医の相沢信先生から


「拝啓 初めてお目にかかったのは病院の診察室でした。カナダで発病を告げられ、急きょ帰国、すぐに来院、と目まぐるしい変化であったと思います。疲れとそして不安の真っただ中で憔悴しきっているであろう一人の患者に、どのように声をかけたらよいか迷いながら診察室に行ったのを覚えております。意外にもそこにあまりにもしっかりした、そして積極的に病気に取り組もうとする渡辺さんを発見し、私自身もほっとすると同時にむしろこれは演技なのだろうかと一瞬思ってしまったことをお詫びいたします。


渡辺さんの治療はその性質上かなりというよりは非常に辛い、長期に及ぶものでした。病室という名の密室に閉じ込められ(しかもおりしもペナントレースたけなわの時期であるにもかかわらず縦縞のユニフォームに愛着を持つスタッフも少なく)まさに孤独な戦いだったと思います。

そんな中でもちろん奥様をはじめ家族の方々の励ましが大きな支えになったことと思いますが何よりも常に前向きな姿勢を崩さず、一日一日を真剣に送られていた渡辺さんを心から尊敬しております。自分の前にある問題に決して妥協することなく努力する姿に、時には答えに窮するほどの質問に困惑しながらも医者の患者に対する信頼という意味を初めて改めて教えられました。


楽しい病院生活などというものはあるはずもなく、考えてみるといつも渡辺さんと会うときはお互いに緊張状態の連続でしたが、最近のペルーや長良川の渡辺さんの本当にリラックスした楽しそうな表情を見て私にとってもこんなに嬉しいことはありません。思い上がりと言われることは十分承知の上で、医者になってよかったと思った瞬間でした。


仕事に、家庭に(子供たちもそろそろ親離れの時期で寂しい時もあるかもしれませんが)バリバリと、どうぞ全力投球でご活躍ください。ご存じのように筆不精であることに加えていざ何か書こうとするといろいろな想いが爆弾が弾けるかのように溢れ出てしまい結局このような手紙をお送りすること、どうぞご容赦ください。

最後に、日本のみならず世界の芸術文化をひっぱるアクターとなられることを確信し、益々のご活躍をお祈りいたします。」

謙さん序盤から号泣。「まぁ、一番しんどい時を一緒に見て頂いた人ですからね。嬉しいです。」

謙さん、めっちゃいい先生に巡り会われてよかったですね。私、海外に滞在していたとき細々と持参したビデオ見せたりして俳優・渡辺謙布教してたけど、この相沢先生は将来謙さんが世界で活躍されると先見の明があったのですね。ハリウッドでのご活躍もブロードウェイ『王様と私』でのトニー賞ノミネートも世界で活躍される謙さんを思う度、私はいつもこの先生のお手紙のことを思い出すのです。今後もお体ご自愛頂き、ご活躍を応援したいものです。

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2016.4.26『追憶の森』プレミアレポ

 | 渡辺謙映画

てなことで例によって今回も4月26日(火)六本木ヒルズで行われた『追憶の森』プレミアに庵のお仲間と参戦して参りました♪
今回は早めについてゆたちんさんに拾ってもらい、会場近くで未入手だった謙さん記事掲載雑誌ananやBARFOUT!を入手したりしながら劇場ロビーでチケットを取って下さったハルカさんを待つ。関係者らしき人がたくさん!と思ったら、隣の会場では世界知的所有権の日レオナルド・ディカプリオ主演の『レナヴェント』上映会が行われていた模様。奇しくも謙さんとレオの作品が隣のシアターで同時上映・・・
『インセプション』以来の謙さんの盟友(とファンは思っている)レオと隣り合わせで上映とはなんだか感慨深い。
ただ、ハリウッド映画でも『硫黄島からの手紙』が異例で行ったように、三日後の初日舞台挨拶もあるかと期待していたのですが残念ながらなかったですね。でも『追憶の森』プレミア、作品そのものも上映前のトークも内容が濃くて、楽しくて未だに余韻が残っているくらいなので満足しています。

バジェットが小さいのか、公式さんがお知らせくださる掲載雑誌などはポツポツ見かけて購入したけれど、あまり大々的にパブリシティはやっていなかったような・・・(←特にテレビ)・・・派手な映画や豪華キャスト勢ぞろいの映画だったりすると座席確保の競争率が高くなりそうなのでプレミアはゲスト謙さんだけってのはたっぷり話してもらえそうで楽しみにしてました。

ただ蓋を開けてみると、仕事で来れなかった共演のマシュー・マコノヒーからのビデオメッセージが超長くて、まるで謙さん、マシュー主演二人のトークショー見に来たくらいの満足感。あえて、インタビュアーと謙さんの二人きりとかだと終始フォーマルで固いやりとりになった気がするので、よかった。マシューありがとう!

会場はスクリーンの前に、お立ち台とよく取材などの背景にあるロゴ入りの屏風。この通路の狭さでは客席から登場は無理だろうと思ってたら、観客入口から登場され壇上へ向かわれる謙さん。司会者の話では、少しでも観客に近いところから登場したいという謙さんのご意向によって実現したとのこと。通路沿いの方握手してもらってる方いたなぁ。チケット押さえる時あの辺りも空いてたのに、と悔しがる座席おさえてくれたハルカさん。
今後座席指定できる場合は通路周辺を手分けして確保する算段をする我々庵メンツであった。
幸いこの濃かったプレミア動画(maidigiさん ありがとう!いつまで残ってるかわからないので)を見つけたので文字起こししながらレポってみたいと思います。

MC「アメリカから帰国されて初めての公の場となります、渡辺謙さんです!」
謙さん「こんばんは」
MC「それでは謙さんからお久しぶりに会う日本のファンの方々に向けてまずご挨拶いただけますでしょうか」
うん、私はNYミュージカル拝見して以来1か月ぶりですけどねw

謙さん「えぇ~・・・いい季節ですね」謙さんはファンの間では有名な筋金入りの雨男。かなりの確率で謙さんの初日舞台挨拶やプレミアなど公式イベントでは雨や台風など悪天候の日が多く「本日はお足下お悪い中、お越し下さりありがとうございます」という枕詞で始まる挨拶が、今回は珍しく快晴だったので、冒頭の言葉に違和感感じちゃうくらいでした 爆

謙さん「そういう時に結構シリアスな映画ではありますけれども、ちょうど初夏 今ぐらいの季節にちょっとひんやりだけど気持ちのいい風が吹いて ちょっと立ち止まってその風の匂いを嗅いでみよう 音を聞いてみよう そんな映画かもしれません。今日この作品をお届けできることを本当に嬉しく思っています」

『追憶の森』ポスターも予告編でも感じますが確かに新緑の映像はまさにこの季節にピッタリ。そういえば私ここ最近『エベレスト 神々の山嶺』『レヴェナント~蘇りし者』『追憶の森』って山や森の(しかも男の)映画ばっかり見てるな。
そしてちなみにGWちょっと山に行く機会もあって、ちょっと『追憶の森』や謙さんの仰る「気持ちのいい風が吹いて立ち止まって風の匂いを嗅いでみる」感覚ってなんだかわかる気がする。

MC「どうもありがとうございます さて今日なんですけれども平日にも関わらず本当に多くのお客様にご来場いただきまして」
ホント今年は神がかり的なスケジュールであまり無理せず駆けつけることが叶いました。プレミア日程組んで下さった方に感謝。

登壇するやいなや、「まぶしくて全然何も見えないんだよねぇ」とのたまう謙さん。本格的な話が始まるまでフラッシュ撮影攻めにあわれてましたw

MC「そうなんですよ。すみません。謙さんの立っていらっしゃるところ、たぶんスポットライトで見えないと思いますがとにかくたくさんのお客様が来場されております。本日は日本公開のお祝いにプロデューサーにお越し頂いております。ケンカオさんとサッチワタナベさんです。ありがとうございます!」俳優の浅野忠信さん(そういえば謙さんがやるはずだった遠藤周作作品『沈黙』のロドリゴ役謙さんが降板された後引き継がれるのが浅野さんでしたよね・・・そのつながりかしら?)も後でVIP席にお見えで、挨拶してらした方がいらしたのでこの方がケンカオさんかなぁ?という方はおられました。

謙さん「なんか僕の名前を分けて足したようなお名前ですね」確かに。

MC「それでは早速ですが謙さんがオファーを受けられたときのお気持ちをお伺いできますか」
謙さん「ガスからオファーを受けたというよりは まずこの脚本があって、こういう映画をこの役でやりませんかという別のプロデューサーからオファーを受けたのが東日本大震災の後だったんですね。この映画ご覧いただけるとわかるんですけれどもある死生観、死を前にしてとか、どうやって生きるのかとか非常にシリアスな題材をテーマにしておりますのでその時の僕の心境としてはちょっとそれを背負いきれる自分の心の余裕がないという思いがありましてちょっと今回はパスさせてほしい、ペンディングにしておいてほしいということで一回留め置いてもらったんですね。
そして一昨年にもう一回ガスバンサントがこの映画をやりたいという風に手をあげていただいたんです。そこで彼の今までの作品もそうですけれども非常にシリアスで苦しい題材でありながらもガスのある種メルヘンのような非常にロマンチックでセンチメンタルな映画にしてくれるだろう、この作品を。という直観がありましたので是非参加させてほしい、と言っているうちにアーサーという白人のアメリカ人の役もマシューが受けてくれるということになったので、これは諸手を挙げてやりましょう、という話にトントンといったんですね。」

MC「そうなんですね?私たちにしたらガスバンサント監督の作品に渡辺謙さんが出るってすごくうれしかったりするじゃないですか 実際現場はどうだったんですか?ご一緒してみて」

謙さん「そうなんですよね。やはり映画がすごく好きな皆さんもそうですし、僕ら映画関係者もそうだったんですけど え ガスの映画やるんだ?!っていうと皆さん非常に大きな期待を持たれますし、すごく楽しみにされてると思うんですね。
やっぱり今までやった作品の中でもとても繊細で本当にこう ボソボソと喋るような人なのかなと思って会いに行ったら ところがどっこい、ものすごくザックリした方で、映画を作る職人!みたいな感じがあったんですね。

ロケーションが始まったときに森の中で撮影をするんですけれども彼が手描きで書いたロケーションマップみたいなものがあるんですよ。ちょっと小高い丘 橋 とか 川 とか描いてあってそこに番号が振ってあるんですよ さーて今日はどこから撮ろうかなーとか言ってサイコロを転がすんですよ。はぁ~?!そんなザックリでいいのかよ?!と思ったら半分冗談みたいな感じだったんですけどこういう作品を撮るときにガスの世界観なのかもしれないですけど自分でないものに身を委ねるというか そういう感覚がもしかしたら彼の創作現場にはあるのかもしれない、とそんな風に思いましたね。」お恥ずかしながら私ガス作品は『グッドウィルハンティング』しか拝見してませんでした。これからガスの他作品も見てみます!

MC「へぇ~意外ですねぇ!
ちらっと聞いたんですけれども青木ヶ原の樹海が舞台となっているということで、その中の看板の文字というのも謙さんがいろいろアドバイスされたと伺いましたが」

謙さん「美術が一生懸命頑張って、例えば青木ヶ原に迷い込んだ人が捨てて行ったお菓子の空き袋とかジュースの缶とかそういうものが散乱してたりするんですけれども、まぁ日本で一杯買っていったんでしょう。マーケットで。小道具にこんなの使う、って見たら中にちょっとハングルが入ってたりとか。笑 彼らにとってはわかんないんですよ。どれが日本語で、どれがハングルって。英語、ローマ字で書いてあれば別なんですけどそういうのを「これこれ、これはちょっと違うわ」とか言いながら。」
のど飴の袋落ちてたシーンで「このシーンかぁ」と思いながら見ちゃいました。ハングルと日本語混同、”外国人あるある”だけど謙さんみたいな訂正係がいて下さってありがたい。

謙さん「「思い直した方がいい」とか、そういう立て看板がたくさんあるんですけど、ちょっとだけ「てにをは」が間違ってたりとか字があまり上手く書けてないなとかみたいなのがあったので、「じゃ俺書くわ」って言って」謙さんエグゼクティブプロデューサーとかのみならず美術まで・・・笑 後ろのスクリーンに件の謙さん直筆からの木彫り神社の鳥居の額が映る。

謙さん「あ、これですね。刹海神社というのが本当なんですよね、海。これは本物を使えないので、じゃぁ海を川にしようっていって僕がこれを筆ペンで書いて、それを美術がちゃんと木で彫って作ってくれたんですよね。あと立て看板とかも結構字体を変えながら美術と一緒にあーだのこーだの言いながら書かせて頂きました。」
謙さんが書いた字を木で彫った人、たぶん日本語知らない人が謙さんの書いた字を彫ったんだろうな、という感じの出来上がりでしたが(笑)当然本編では「謙さんが書いたんだぁ」って見ちゃいました。字体変えるというのも明朝体とゴシックとか同じ立て看板の中で変わってるのあったな。
映画見ていてことごとくバイリンガル表示に「これは映画であって、本当の青木ヶ原はそんなことないだろう」と思ってたら本当に世界的に有名なのか、外国語版立て看板もありそうな話でしたね。さすがに青木ヶ原はロケ地巡りに確かめに行こうとは思えないけど。

MC「これは謙さんの文字ということでいろいろお話うかがわせて頂けました。マシュー・マコノヒーさんが残念ながらお仕事の都合で来日できなかったんですが、本日はメッセージが届いております」
謙さん 笑

マシュー「いい?まわってる?」会場笑い
マシュー「こんにちは 日本の皆さん 渡辺さん マシュー・マコノヒーです。残念ながら今夜のプレミアを欠席します。ロサンゼルスで仕事があって行けないという全うな理由があるわけですが」
字幕にはI have a good reasonが訳されておらず 一部の観客と謙さん笑い
マシュー「ケンと一緒に頑張った作品を見てもらえるのは幸せです。ケンとの共演は楽しかった。念願だったからね。ケンには独特の雰囲気がある。確固たる自分自身の信条というものを持っていて自分自身をよくわかっている。だから君からは威厳を感じるんだろう。王様のようだよ。」
字幕では『王様と私』に掛けてか「王様のよう」という言葉が入りましたが Kingという言葉はマシューは使っていなかったはず・・・
a very regal man you are 君は実に堂々とした男だ の意訳だと思います。

マシュー「しかも非常に面白い あんなにユーモアがあって愉快な人とは知らなかった 撮影の合間の笑い話で気持ちが和んだよ」

MC「今、マシュー・マコノヒーさんから謙さんが面白いという話がありましたが、何か面白いことがあったんですか」

謙さん「マシューと僕は結構似てるタイプの俳優のような気がしたんです。すごい準備はするんですけどいざカメラの前に立ったときには準備してきたカードをいちいち出すんではなくて、今そこで感じられるもの、そこで生まれてくるもの、そういうものに対して的確に拾ってまた返していく そこで生まれてくるもの、作っていくものを信じていくというタイプなので本当にやりやすかったですし、すごいお互いプロの仕事をしてるな という感覚ではありました。

で、いろんな話はしたんですけど結構ナイターが多かったんですね。樹海の夜というシーンが。現場までが2キロとか3キロとか徒歩で歩かなければならなかった。山を分け入っていかなければならなかったので。映画の後半ずぶ濡れで、二人とも濡れっぱなしでいなければならなかったので 夜中の三時とか四時とかに撮影が終ると、「ハイ今日は全部終わりー」って懐中電灯二つ渡されてその三キロくらいの道のりを二人でとぼとぼ歩いて帰るんですけどずぶ濡れなんで靴の中まで水が入ってるんですね。二人とも疲れ果ててるんで黙々とただ山道を懐中電灯照らして歩いてると靴の中に水が入って「くちゃっ くちゃっ くちゃっ」という音だけがするんですよ。あまりにもその音が「俺たち一体何やってんだろうね」って急に二人立ち止まって笑い始めたという思い出がありますね。」

MC「ありがとうございます。マシュー・マコノヒーさんがいろいろと本日語って下さっておりましてまだまだメッセージがありますので続いてまたVTRに・・・」

謙さん「笑 ノリノリですね、マシュー」

マシュー「(最初のシーン&日本での撮影について)大半はアメリカだったが一部は日本で撮った 撮影前にケンと会うことは意図的に避けていたんだよ アーサーとタクミとして会いたかったからね だから僕が最初にケンにあったのはあの岩に座っていた場面だ アーサーがタクミに出会い手を貸すことになる
最初のテイクは使われなかった なぜだか覚えているよね みんなに話したら?」
この手のネタ振りたくさんしてくれてありがとう、マシュー!笑

マシュー「あの交差点のことは「渋谷」だけで通じるかな ロケ地の一つが渋谷だったんだ ものすごい数の人がいてにぎやかだった これは日本の特徴かな にぎやかな場所にはいろいろ行ったけど大勢の人でごった返す大都市の真ん中に自転車の音しか聞こえない場所がある なぜか街の騒音が耳に入らないんだ 不思議だよね
渋谷で撮影したけど気づかれなかったよ ケンが交差点を歩けば事情は違ったね
僕に気付いて振り返ったのは300人中1人程度だ だから自由に動けた もし君が渋谷の交差点を歩いていたら300人中299人が気づいただろう ケン!と歓声が上がったりしてね 役名はタクミだし現場は混乱したはずだ 実際は僕一人で撮影したんだが それがよかったね」
このあたりの300人中1人とか、300人中299人とか大げさな感じも会場で笑い取ってましたw

MC「最初のテイクが使われなかったというのは?」
謙さん「ガスと最初に打ち合わせをしたときにリハーサルをやりたいかと聞かれたんですね。どうもこの映画は丁寧に丁寧にリハーサルを重ねて撮る映画じゃないような気がしたんです。マシューとも打ち合わせをしたりリハーサルをしたりしないで、本当にあそこで出会いたいって言ったら、じゃぁそうしようということになって 衣装のフィッティングとかメイクテストとかカメラテストとか一切あわないようにスケジュール組んで頂いて、僕らも極力無理して会うようなことはしないようにして初日の現場で本当にアクションと言われてから僕が来て
向こうは僕を初めて目にしたわけですよ。」
この手の話を聞くたびに脳裏に浮かぶのは『独眼竜政宗』での勝新太郎@秀吉と謙さん@政宗のリアル対面秘話ですな。劇中の関係性を大切にしてできるだけ初対面の感覚を映像でもリアリティを持たせる的な。

謙さん「なぜそれが使われなかったかというと やっぱり僕らは野生動物みたいなところがあってちょっとエモーショナルになりすぎたんですね。ハイ」

上映後庵仲間で「完成シーンあれでも結構エモーショナルだったよね?」という意見が。
そしてあんな言い方されると是非ともカットされた1テイク目を是非とも特典DVDに入れてほしいよね、という話に。

MC「まだマシューさん 喋りつづけております」
謙さん「お~ぉ」笑
MC「次は日本の滞在についてお話をされているということで見てみたいと思います。」
マシュー「日本には妻も同伴したんだが ケンは豪華な夕食をごちそうしてくれた いまだにお腹いっぱいだよ」会場笑い
マシュー「君の好きなレストランで大勢と楽しく食事したね お互いの家族も同席しておいしい料理を堪能した感動的なもてなしだったよ いかにも君らしい心遣いだ
僕が君の誕生日を忘れても 君は僕のを忘れない 君が贈ってくれたプレゼントは最高に上品で優雅だった 礼状を送ったけど受け取ってくれたかな 日本でも君の真心を感じたよ
君の母国を訪れた僕たちを文化や食事で迎えてくれた おかげで日本での撮影が気持ちよく始められたよ ありがとう」

MC「ちなみに謙さんは何をプレゼントされたんでしょうか」
謙さん「インセンス、"お香"ですね 割とモダンな感じのインセンスなんですけど、はい。」
MC「どんな香りのものを?」松栄堂ではないかしら?
謙さん「結構フルーティーなものを。そんなに抹香臭くないというか 割と今っぽいというか」
MC「それは喜ばれたでしょうね」
謙さん「そうですね。お香立ても一緒に渡したので。まぁ、彼に、というより彼の奥さんに、みたいな感じで。

レストランというのは、彼はテキサスなんで やっぱり肉食わせようと思って 焼き肉屋に連れて行きました。向こうだとガァーン!とステーキ肉じゃないですか そうじゃなくて色んな部位を楽しめるそういう焼肉屋さんで。ちょうどその日も撮り終わって マシューたちはお相撲かなんか見に行ったんだよね。その帰りに、ホントこの会場の近くの焼肉屋さんで一緒に焼肉を食べた思い出がありますね」
どこだろう その焼肉屋さんて・・・縁の地巡りに加えたい・・・謙さんと(&マシュー夫妻と)同じ肉!っつって。

MC「ありがとうございます。さらにまだメッセージがあるということでございます」笑
謙さん(笑って)「よく喋んなぁ。ありがとう!」
MC「たぶん謙さんのことが大好きなんだなぁということがよくわかります。それについて色々お話して下さっています。」
私もMCさんに同意。謙さんと撮影を通して親密になられたのがよく伝わる超ロングインタビュー映像でしたね。

マシュー「僕はつぶやいているだけで本格的な歌はケンに任せた ブロードウェイの舞台を練習中だったから『追憶の森』でも美声を披露してくれたよね いまいましいほど歌が上手なんだよ みんなは聴いたことある?聴きたい?」

謙さん「こいつ、皮肉屋だよね、絶対!」会場笑い この辺からビデオメッセージのはずなのにリアルタイムで衛星中継で二人のやりとり見てるみたいな気分に・・・

マシュー「ケン みんなのためにちょっと歌ってあげて」メッセージの中で会場の謙さんが歌っている想定をして耳をそばだてるジェスチャー

謙さん「いいって!(会場へ)あの、別にどうこうっていうわけじゃありませんが風邪引いてますんでやめときます」

謙さん「これでもね 劇中の歌は」(ビデオメッセージのマシューは未だ謙さんの歌に合わせてリズムをとっている風)

マシュー「お見事 すばらしい」ベリシモ!ってイタリア語で素晴らしいって言ったね。
マシュー「今度 君と共演する時はアクション映画をやるより一緒に歌って踊りたいね ミュージカルをやろう デュエットするんだよ きっと楽しい共同作業になる  この映画の撮影は大変だった 山に登ったり 滑り落ちたり 僕の腹に刺さった枝を君が抜いたり 『追憶の森』の撮影は全般的にキツかった 連日肉体を酷使したね 次は舞台でミュージカルを」
マシュー謙さん好きすぎてところどころネタバレ発言連発。滑り落ちるんだ、そして枝が腹に刺さって謙さんが抜くんだーとこの時思った。

MC「マシュー・マコノヒーさんが歌のことひっぱっておられました 笑」
謙さん(脱力苦笑しながら)「いやもう、僕のことユーモアがあってと言ってたじゃないですか そのままマシューに返しますよ」会場笑い
謙さん「ジャージーな曲だったんですよ 適当な日本語訳がなかったので適当に韻を踏みながら自分で訳したんですね 意味を合わせながら。それで劇中の意味にも関わってくる詩になるのでそこにリンクするように歌ったんですけど」
確かに歌ってましたね。2、3回。日本語と英語で。あまり聴いたことのないメロディで思い出せないですがあの終盤キーワードになった日本語歌詞部分も謙さんのご尽力台詞になるのかな。

謙さん「ちょうどそのあとくらいに「この映画終わった後何すんの?」という話になって、まだ先のスケジュールだったんですけどブロードウェイで『王様と私』やるんだって言ったら「え~っ?!」って笑ってましたから「マジかよ?!」って感じだったんだと思いますよ。」
MC「歌、聞きたかったですが・・・」
謙さん「まぁ、映画の中で歌ってますんで」断固拒否される謙さん。あの時会場巻き込んで拍手しちゃえばよかったかな。←時々拍手率先する人

MC「わかりました。これ以上は・・・笑 では最後にマシュー・マコノヒーさんからメッセージが。今度はお客様宛だと思います 笑」
謙さん 一瞬、まだ喋るんかい!的な顔されましたが
マシュー「聞いたよ お孫さんが生まれるんだってね しかも双子だとか」MCさん、お客様宛の前にこってり謙さんへのメッセージからでした!爆

謙さん呆れ顔で「映画の話しようよ!」
マシュー「おめでとう ケンが家族を大事にしてるのは知ってる 君の血を受け継ぐ人間が増えるのは喜ばしいことだ お子さんからお孫さんへと渡辺家の血筋が続いていく 

才能も受け継がれるね おめでとう 今度はこちらで子供も交えて会おう 僕に孫はいないが 子供が3人いる 君はお孫さんも連れてきて大きなテーブルを囲もう」その楽しそうな会、実現するなら盗み見たい・・・マシューが"Watanabe blood"って言ったのがウケた。大げさなのもわざとやねw

ようやく(笑)観客の皆さんへメッセージ
マシュー「『追憶の森』は簡単に言えば愛と結婚を描いた映画です。愛からこぼれ落ちて再び愛に戻る話です。誰でも経験があるでしょう。我々は死んだ人を思い続ける 心の中で死者を生かし続けることは簡単ではないが不可能でもない。この映画を観終わった後は家族や友達などとの関係を考えさせられるでしょう。この世で共に過ごす時間は有限です。あなたと愛する人との関係を再確認して発展させるきっかけにしてほしいです。
もう余計なことは言いません。 あとはケンに任せましょう。どうか最後まで楽しんでください。」

謙さん「十分喋ったって!」
私も謙さんと同じツッコミさせて頂きます、マシュー。笑 
でもこれまで『インターステラー』は見たことあったけど、くらいの存在でしたがプレミアを倍面白くしてくれたし、謙さんへの溢れる愛を目の当たりにして好きになったよー、マシュー・マコノヒー!

MC「ありがとうございました~マシュー・マコノヒーさんのウィットに富んだ、チャーミングな一面をたくさん見させて頂きました。では最後に謙に任せるとおっしゃっていましたので渡辺謙さんにご来場の皆様にメッセージをお願いしたいと思います」

謙さん「なかなか言葉にするのは難しいんですけれども、今この間からずっと九州熊本の方で大きな災害が起きてます 僕たちは東日本大震災という、その前にも神戸の震災もありましたし、世界中でいろんな難民の問題やテロの問題があって人はどこに安住の地があるんだろうか、どこで静かに穏やかに暮すことができるんだろうか、その日々はどうやって続けていけるんだろうかということをずっと悩み続けなければいけない、そういう時代に差し掛かっているような気がします。そういう中で人は生きて、いつかは死を迎えるわけですけれども、そういう中でどうやって死を受け止めるのか どうやって死というものを自分の中に、マシューも言っていましたけれども、大事な人を生かし続けることができるのか、ガスバンサントが優しく描いてくれた映画だと思います。よく「この映画を観たら元気が出ます」とか「泣けます」とかそういうキャッチコピーというか、宣伝文句もあるんですけれども、この映画は立ち止まっていただきたいっていう映画だと思います。」

最後は真面目に締めて下さった謙さん。確かに派手なアクションや、痛快娯楽作品ではないけれど、これまでいろんな経験をしてきた人、大切な誰かを失った人、もしくは思いつめたことがある人が見てもいい作品なんじゃないかと思う。
最後の方でいろいろ思い返せばそういうことかとなるキーワードやシーンもあるけれど、結末を知った上でもう一度見てみたらどう思うか知りたい気持ちでもう一度見てみたい。こういうスピリチュアル系や不思議系苦手な人はいるだろうし評価は分かれるかもしれないけれど私は好きです、『追憶の森』。
謙さんファン的にはほぼ謙さん、マシューマコノヒー、ナオミワッツの三人芝居もしくは謙さんとマシューの二人芝居くらいの濃さなので必見。普段の王様や武将役での威厳はどこへ、というどこにでもいそうな今回の役どころですが、謙さんのたき火シーンはどの作品でも印象的で好き。トレンチコート姿が『明日の記憶』の謙さんを彷彿とさせる。
ネタバレは避けますが、謙さんとマシューの某シーンに衝撃受けたんですが、庵仲間で結末からするとそういうことか、という解釈が。そうだったのか?笑
(ほとぼり冷めたらこのぼやかしてるシーンの事は作品見聞録で書きます~)

上演終了後は六本木ヒルズ地下のイタリアンで映画レビューと3月にゆたちんさんと行ったNY弾丸ツアーについて写メ見せながら報告を。
のんびりしてたら夜行バス出発ギリギリの到着で、東京駅から集合場所まで猛ダッシュする羽目に・・・結局バスには間に合いましたがドキドキしました。次謙さんにお目にかかれるとしたら『怒り』関係かしら・・・謙さんのご健康とご活躍ますます祈りつつ・・・『追憶の森』たくさんの方が見て下さるといいなぁ・・・脱稿

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謙さんを訪ねて三千里~NY『王様と私』弾丸観劇ツアーレポ

 | 渡辺謙舞台

(注意 三千里=11781.82km ニューヨーク⇔京都間の距離 11,077km)

発端。2015年NYブロードウェイでの『王様と私』公演の頃から、趣味と実益を兼ねて観劇に馳せ参じたいと思いながら日程的にも無理で断念していたところ『王様と私』が好評を博し、上演延長が決定。

謙さんも再登板されると知り、なんとしてもこの再登板期間に見に行けないかと目論んでいた。再登板に向けて準備をされる謙さんの動向、再登板期間の報道に注目していたところ、2016年謙さんの再登板は3月1日から4月17日までと判明。早速なんとかNY観劇が叶わないか日程を模索。

年度末の3月末と新年度の4月上旬からGWにかけては例年忙殺されるのであきらめかけていたが、次年度や昨年度のこの時期なら日程的に不可能だったし、ましてや謙さんが公演される期間はこれを逃すとないだろうし、行かなければ絶対後悔すると思い、一念発起して日程を調整し、3月下旬の三連休に一日休みをプラスして強行軍ながら航空券、舞台チケット、ホテルを手配し、ゆたちんさんと見に行くことが決定。

 

決行までにネット上のミュージカル台本を印刷して読んだり、ユル・ブリンナー版『王様と私』を見たり、購入後聴けていなかった "The King and I 2015 Broadway Cast Recording" CDをiPhoneに入れて予習体制は万全に。(機械音痴なものだから結局iPhoneへの音楽の入れ方を四苦八苦して理解し、落としたのは出発直前でしたが。)

 ミュージカルやNYにお詳しい方からの情報収集も入念に。劇場売店以外に、ミュージカルグッズを扱っているお店があること、NYブロードウェイのミュージカルではステージドア付近で待つと役者さんたちが気さくにサインや写真に応じて下さることなど貴重な情報を教わる。

 

2月9日、謙さんの胃癌報道に動揺。早期発見、早期治療が叶い、短期で復帰されるとはいえ、不謹慎ながらチケットをおさえた日に謙さんのご復帰が間に合うのか、間に合わなかった場合渡米するのか否かを逡巡。謙さんの『王様と私』を生で見たいのはやまやまだけれど、謙さんの健康第一。いざという時は謙さん不在の『王様と私』のカンパニーの仕事っぷりを見届けるためにも渡米することを覚悟(その場合は東京国際フォーラムでの『北の零年』完成披露試写会で謙さん不在だった感じを想像)。

 

2月12日、英語版謙さんのツイッターにて3月17日から復帰のお知らせに安堵しゆたちんさんと共に歓喜。予定通り渡米準備を進める。

 

ゆたちんさんと観劇以外の滞在時間をどのように過ごすか相談する中で、メトロポリタン美術館やエンパイアステートビル、ロックフェラーセンターの展望台などの話が出たが、出発前に謙さんがNYの本屋さんで参加されたイベントに関する記事と、既に渡米されていた謙さんのツイッターにて謙さんがニューヨーク近代美術館(MOMA)に行かれたことを知り、そこを訪れることが決定。しかもMOMAはほぼ時を同じくして行くので常設展だけでなく企画展も謙さんと同じものが見られる。

もう少し滞在時間が長ければ、これまた謙さんも観劇された"Fun Home"とか 『屋根の上のバイオリン弾き』とかも見てもよかったかもしれないけど・・・粗筋予習してないときつかったと思うけど。

 

3月19日、自宅から伊丹へ、伊丹から成田でゆたちんさんと合流。JALでNYへ。海外へ行くときは大抵海外の航空会社だけれど、今回は乗り継ぎ、待ち時間の関係でJALに。JALといえば『沈まぬ太陽』思い出しちゃうけど不吉なこと考えたらアカンね。

 

機内で『ラスサム』があったので久々に鑑賞。字幕がなかったので英語で鑑賞したけれど何度も見ていたので結構台詞を覚えていた。ツッコミどころは多々あるけれど現在の謙さんのご活躍に至るきっかけのような『ラスサム』は感慨深かった。


そしてあわよくば現地で謙さんに直接お渡ししようと便箋を機内で取り出して、ファンレター熱筆。二人で示し合わせたわけではないけれど、ゆたちんさんも機内に便箋を持って来られてて、二人で黙々と書いてた時間あり。笑

 

無事NYのJFK空港に到着。まったく現地でのwifi環境等調べないで着いたけれど、ゆたちんさんのおかげでsoftbankのiPhone6sユーザーなら日本国内と同じ料金プランでスマホが使用できるアメリカ放題設定方法を教えてもらい導入。おかげさまでなんとも快適な環境で滞在期間を過ごすことができた。

 

ホテルはミッドタウンのど真ん中。室内インテリアも近代的でなかなかよかった。荷物を置いて、「翌日スムーズに会場に行けるように下見も兼ねて」と称して到着日舞台は見れてないけどステージドア前にて謙さんの出待ちをしようとリンカーンセンターへ向かう。


思えばサインしてもらいたくてもサインしてもらえそうなものを自分は何も持って来ていないことに気付く。あわよくば現地に向かうまでに何かゲットできたら、と思っていたら、ホテルを出てすぐ偶然シアターショップを発見。入ってみるとミュージカルグッズが売っているけれど『王様と私』関連グッズがなさそう。

店員さんに聞いてみると、もう一店舗すぐ近くにあることを紹介される。行ってみると店舗は小さいながらなんとか『王様と私』のプログラムが販売していて、マグネットも売っていたので一緒にお買い上げ。あとでリンカーンセンターについてみると、プログラムはたやすく入手できたわけではなさそうだったので本当に事前に教えてもらっていてよかった!もちろんこのプログラムにサインをお願いした次第。

 

飛行機は夜6時過ぎに到着したけれど、税関や空港からの移動などでリンカーンセンターに着くころには結構いい時間に。当日見たわけでもないのにステージドア前で出待ちすることは可能なのかびくびくしてたけれど、意外とすんなり係りの人に案内してもらって、出待ちすることに。


まもなく劇場内から歓声が聞こえて舞台が終了したことがわかる。段々とステージドアでキャストが出てくるのを待つ人だかりが・・・
謙さんを待つ間に他のキャストも出てくる。私たちは謙さん一筋で、本編も見ていないものだからメインキャストっぽい人が出てきても反応できず。一部「僕のサインはいいの?」的なリアクションをされ忍びない空気感しばしば。笑 しかし思えば、本編を観劇出来た20日は皇太子役と第一夫人役の役者さんが普段と違う方たちが演じてらしたので、19日に書いてもらっておくべきだったのか・・・?


男性がステージドアを開ける度、謙さんかと思ってドキドキ。本当に謙さんが出てこられた時は出待ちしている人だかりも「きゃーっ!謙さんっ!!」と黄色い歓声があがる。(あ、その言葉は日本人ファンの声か)

 

ステージドアの前はスロープと手すり越しに段差があって、ちょうどプレミアのときのファンとキャストを隔てる柵みたいになっている。

 

謙さんは丁寧にその場で待っているファンにサインしたり、写真を撮ったり優しい。私たちは最初の方でサインしてもらった。ステージドアが開いてファンのサインに応じ始めると視線が落ちるのか、サインされておられた謙さんに


かず4「謙さん、庵仲間のゆたちんさんとはるばる日本から来ましたよ!」と声をかけると顔をあげて下さって


謙さん「おぉ!」とリアクション。名前入りでプログラムにサインを頂いた。(本名でお願いしたはずなのに「to かず4」で帰ってきたw)


かず4「舞台は明日拝見します!」と伝えると


謙さん「明日なの?」機内で熱筆したファンレターを忍ばせた京都からの土産のお菓子の紙袋(ちなみに「阿闍梨餅」)を渡しながら、


かず4「ご復帰おめでとうございます!」と声をかけたら、にっこり笑ってうなずいて下さった。ゆたちんさんも渡されると手をあわせて


謙さん「ありがとうございます。」

 

サインに応じながら移動され、写真撮影に応じられる謙さんに「あぁ写真もお願いしてもいいんだ!」と衝撃!待っている間近くにいた年配の女性と会話していて(私たちがシアターショップでゲットしたプログラムを持っていたので「それどこで売ってたの?」と声をかけられた)謙さんのこのミュージカルを見るためにはるばる日本から弾丸でやってきたことを伝えると信じられないと大層驚かれたのだけれど、そのご婦人が「あなたたちも写真撮ってもらったら?」と言って下さる。スマホをその方に託して撮ってもらおうとしたけれど、謙さんサインしながら遠方へ。他のファンの方に対応されている謙さんの元へ行くのが忍ばれて躊躇しているとそのご婦人に「あなたたち遠慮しすぎよ!」って言われた。笑

 

このまま帰るわけにはいかないと、帰路に向かわれる謙さんを追いかけてダッシュする私たち。


かず4「謙さん、写真もお願いします!謙さんの自撮りで!」後ろに「NYまでせっかく来たんだから」って言葉隠れてたと思う。笑
謙さんに自分のスマホ触れてもらって(悦)、謙さんの撮影で2ショット写真、3ショット写真を撮ってもらう。なんと贅沢な!謙さんスマホの自撮り慣れてらっしゃるw 途中謙さん、手がつりそうになってらっさいましたが。3ショット写真に関しては
かず4「3人でもお願いします!」って半ば強引に依頼。笑 

ゆたちんさんがゆたちんさんのスマホでも撮影をお願いされたら
謙さん、私のスマホを指し「これでいいでしょ。あとでシェアして。」笑


最後に「ありがとうございました!」とお礼申し上げて夢心地で帰ろうとしたところ、気が付くと謙さんにお渡ししたはずの手紙入り土産袋を私が持っている。自撮り写真をお願いしたときに無意識に預かったのか。とっさに走って追いかける、かず4。ゆたちんさん思わず遠くから大きな声で「謙さん!!」と呼ばれると謙さん立ち止まって下さる。もう一度駆けつけて紙袋をお渡しし、この日は本当にお別れをする。
謙さん「また明日ね」とスポーツトレーナーの大高さんとご一緒に会場を後に。

 

私たち、限られた時間でめっちゃ謙さんと会話したと思う。でも3回に分けて謙さんにアクセスしたのはわざとじゃないですよ。笑


余韻に浸りながら、定期的にニヤニヤしながらホテルへ。軽い機内食で小腹がすいていたのでサンドイッチを買ってホテルの部屋でゆたちんさんと半分こして食べました。

 

二人ともご満悦で、サインを頂いたプログラムを枕元に置いて寝るという乙女ぶり。笑 長くて濃い19日が終わり、20日の朝に。


朝食付きで予約したけれど、海外のホテルでもビュッフェ形式が多いのでパン、飲み物、果物それぞれひとつずつなんてアメリカとは思えない質素な朝食。帰路のシャトルタクシーを予約しようとコンシェルジュを待つこと30分以上。チェックインの時でもこの時でも、NYでは待ち時間が長かった気がする。


当初の予定では『王様と私』販促イベントが行われた住宅街の書店に行った後MOMAからリンカーンセンターへ向かうつもりが、予想以上のコンシェルジュ待ち時間や地下鉄で迷ったりしたため、MOMAから直接リンカーンセンターへ向かうことに。

MOMAとはMuseum of Modern Art、ニューヨーク近代美術館の略。メトロポリタン美術館と並んでちょうど行ってみてみたかった美術館のひとつだったので、謙さんのツイッターでの情報発信に感謝。
絵画作品としても、ピカソ、マグリット、セザンヌ、ゴッホ、クリムト、マティス、シャガール、ダリと有名画家の作品がずらり。階段で倒れている人(しかもゆっくり動く)展示もあって流石近代美術館。面白い。そして謙さんがツイッターでMOMAに行かれた理由として紹介されていた伊東豊雄さんの展示A Japanese Constellation を見る。
http://www.moma.org/calendar/exhibitions/1615

もちろん謙さんの自撮り写真と同じアングルでも撮る。(マニアック)K-portの設計も伊東さんが手がけられたということでますますK-portへ行ってみたくなった。
MOMA内のカフェレストランで昼食。実はNY滞在中の唯一ちゃんとした食事で、一番美味しかった!ミュージアムショップで散財した後、タクシーでリンカーンセンターへ。

出発前に『沈まぬ太陽』に登場する動物園がNYのブロンクス動物園と知り、謙さん縁の地巡り兼ねて行こうかという話も一瞬出たのですが、結構郊外だったみたいなので、行かずにこのルートで大正解だった・・・(ちなみに設定はNYのブロンクス動物園だけど、実際のロケは大阪の天王寺動物園だったらしい。大阪だったら日本で十分行けるやん!)

MOMAを堪能した後はタクシーでリンカーンセンターへ。
会場に着いて、日本で予約した座席をチケットに変えてもらう。そもそも国内でも舞台などチケットは人に取ってもらうことが多いので詳しくはわからないけれど、予約確認書で座席はLogeA-Cとあったので超前方のいい席で、首痛くなるよ、という話をしてたのに、実際座席についてみると残念ながら一階席最後部座席だった~まぁ確認書にも「当日劇場でチケットを引き換えていただくまで座席番号はわかりかねます。」とあるので仕方ないけどだいぶ期待してしまったので少し座席にがっかりしてしまったのは事実。(ぬか喜び)
そしてその席に着いてから「しまった!」と思ったのが、オペラグラスを忘れたこと。一応持ってるのに観劇慣れしていないものだから二人ともトランクに入れるの忘れてた。結果的にはオペラグラスを通してアップで見ることはできなくても、終始生でミュージカルを観られたのでよかったけれど。

劇場に入ると係りの人にplay billをもらう。play billとは作品出演者の顔写真、プロフィールが掲載されているA5サイズの無料冊子。シアターショップでゲットしたプログラムほど写真はないのでやはり事前にプログラムをゲットしておいてよかった。
play billにはブロック付箋くらいのサイズの白い紙が二枚はさまれていて、王様の第一夫人役と王様の皇太子役の役者さんがオリジナルキャストではないことが判明。前夜サインもらっておくべきだったかー?でもそんなの事前にわかんないしなぁ。座席は同じサイトで日本から申し込んだ人が固まっているらしく、一列日本人ぽかった。会場全体として、初NY、初ブロードウェイミュージカルなので他のNYブロードウェイミュージカルと比べてどうなのかわからないけれど、春休みだからか日本人は多かった気はする。春休みからこのミュージカルを見る為にはるばる来ている日本人なのか現地にいる日本人なのかはわからなかったけれど。

着席するとオーケストラピット(オケピ)が見えている。開演前に劇中で歌われる曲がメドレーのように演奏される。
始まって、アンナと息子たちが船でシャムにやってくるシーンで、船が舞台とともにせり出してきてオケピが覆われる。

つくづくユルブリンナー版で予習し、英語脚本も目を通してきてよかった。粗筋やなんとなくの台詞がわかっていると本場の英語の台詞も聞き取りやすい。けれど、ケリー&謙さん(バートレット・シャー演出)版『王様と私』でアレンジされたり、アドリブっぽい台詞はところどころ聞き逃してしまった。

意外だったのが、『王様と私』ってこんなにコメディだったっけ?というくらいドッカンドッカン受けてたこと。それはもう吉本新喜劇か?とツッコミたくなるほどの・・・
謙さんの王様がユル・ブリンナー版王様より、威厳がありつつも、嫉妬深く、悩む姿などお茶目でかわいくて人間らしく感じられた。
個人的には『ラスサム』の勝元も、『仕掛け人藤枝梅安』の梅安さんも、『北条時宗』の時頼様も謙さんの坊主姿は麗しく色っぽいので、是非とも今回もsexy坊主な王様謙さんにお目見えしたかったのですが、ご復帰前のコメントでも実際のご復帰の動画などでも坊主姿ではなかったので、返す返す去年多少無理してでも坊主な王様謙さん愛でに馳せ参じられればなぁと思いつつ2016年版王様を堪能しました。この髪ありバージョンの王様謙さんの難点は、謙さんのお茶目で人間味あふれる愛すべきキャラクターづけに加え、髪があるものだから時折「シャムの王様」じゃなくて「ちょっと派手な衣装来てる渡辺謙」に見えてしまいそうになったこと。(こらこら)
でも謙さんの気持ちもわからないでもない。ただでさえ『ラスサム』の時の勝元のsexy坊主っぷりに世界が「ユル・ブリンナーを彷彿とさせる」と騒いだように、一度目はユル・ブリンナー版へのオマージュというのもあったのかな。実在したラーマ4世の写真、坊主頭というわけでもなさそうだし。
バートレット版王様のキャラクターは謙さんバージョンだったとしても、初演時、外面的にユル・ブリンナー版を踏襲し、ユル・ブリンナー版ファンへの礼儀は尽くしたと。再登板の二度目は、内面的にも外面的にも「渡辺謙」を意図的に出してこられたのかな、と。

いやぁ、でも謙さんはやはり殿様や将軍、首相など、威厳や権力、カリスマ性、リーダーシップのある役がお似合いで、バートレットが謙さんに「僕が求めているのは歌手でもダンサーでもない。”王様”だ。」と言ったというのも納得。贔屓目なしで見ても、謙さんじゃない王様とケリーの『王様と私』プレビュー映像、王様に謙さんほどの威厳、カリスマ性や色気を感じなかったもの。
しかし、プレゼンでも講演会でもお芝居でも同じだろうと思うのは、もちろん演者のパフォーマンスもさることながら会場の空気感や一体感も大事で、会場のリアクションによってその後のお芝居のノリも変わったりするのだろうということ。
謙さんの『王様と私』を観た方のブログやレビューなど読んでいても、演者、会場全てが最高だった時のパフォーマンスと一体感、満足度は推して知るべし、で、これだから同じ公演期間中に何度も観劇する人がいるのだろうと思う。一回一回が生もので一度として同じ『王様と私』はない。本当に今回強行軍のせいで一度しか見られなかったのが残念だった。

謙さんの英語について様々な評価があるみたいだけど、この作品の王様の存在意義的に、英語が母国語ではない王様を演じるのだから、アクセントや発音が多少違ってもそれでいい、むしろペラペラで完璧な英語を話す王様の方が不自然だと思う。
とはいえ私、一応英語を生業にしているけれど明らかに『ラスサム』からの10年強で完全に謙さんに英語力抜かれた自信ありますよw
英語が母国語ではない、といえば『王様と私』の脚本を読んでいて気づくのが、王様も含めてシャム側の登場人物の英語がところどころ冠詞が抜けたり、人称や語形変化を伴っておらず、日本人の英語学習者によくある間違いのある英語台詞が多々見られること。これもあえての母国語話者じゃない者の英語の台詞にしているんじゃないかな。

『王様と私』の他の方のレビューを読んでいて再認識したのが、このお話が「異文化理解」や「異文化との遭遇」がテーマでありまさに謙さんがそれを目の当たりにし、体現されているなぁということ。この作品のシャムの王様は近代化の一環で自分の王室に英語教育を取り入れようとしながら、アンナを通して異文化に学び、感化されていくけれど、謙さんは「母国語ではない英語で、異国の地でミュージカルという新ジャンルに挑戦」されており、それって「異文化との遭遇」以外の何物でもない。
残念ながら、日本のファンが「是非とも日本でも凱旋公演を!」と望んでも謙さん以外のキャストが変わってしまえばそれはバートレット版『王様と私』とは全く別物になってしまうし、日本で日本語でやると作品の意図が上手く伝わらない。
そういう意味では、例えばロンドン公演とか、いっそのことタイで英語での凱旋公演はありだとしても、日本で日本語での『王様と私』はありえないとも思える。(調べてみると、タイでは『王様と私』これまで上映禁止なんですね。あらら。そりゃ、英国人側から描いてるからかなぁ。)

謙さん@王様の歌声は"A Puzzlement"で聴くことができる。予習用にiPhoneに入れたキャストレコーディングCDで予習していたがCDに収録されている謙さんの声は少し高い。日本人の声って総じて海外の人より声質高いよね。でも収録から何度も公演を重ねられた後のためか、舞台で聴く謙さんの声はもっと低く、重厚でより素敵だった。そして文字通り王様の困惑する様子が伝わる。一国の王様といえど、ただの男に過ぎない脆さ、人間らしさ。

そしてやはりお茶目だなぁ、かわいいなぁと思ってしまうのが、「頭が高い!わしより頭を高くしてはならぬ!」のシーン。
アンナが王様より頭を低い位置にするために、王様と同じように地べたに座ったり、寝そべったり・・・これがホントの「王様ゲーム」か・・・!!! 最後王様@謙さん、足バタバタさせてたよw
あと英国からアンナの友人が来た時に、その英国の友人ではなく自分と腕を組ませるようにするしぐさもお茶目!
また、アンナに家を与える約束を拒み続けてきたのに、仏様に願をかける体で「この英国女に家を与えます」と約束してあげるシーンも微笑ましい。うん、それぞれユル・ブリンナー版にもあるシーンだけれど謙さん@王様の方がお茶目さ、かわいさ5割増し。

それにしてもユル・ブリンナー版は昔見たことがあったはずなのにラストシーンを忘れていて、久しぶりに見た時に結末に驚いた(だってユル・ブリンナー@王様それまでそんな兆候ないのに突然死の床についているんですもの!)のですが、逆に謙さんはいつも絶命シーンや死に様でも魅せてくださるので、楽しみにしてしまいました。
驚いたのが、前のシーンとラストシーンの間に3~4キロ減量されたのかと見紛う、やつれ感が王様@謙さんにあったこと。
確かに謙さん@王様、血管切れるんじゃないかと心配してしまうほど前半怒鳴りまくりなんだけど・・・
でもラストシーンへの伏線か?と思うような胸を痛めるしぐさが前半にあるのは気のせい・・・?
しかし、謙さんはよく「俳優は役を通して生きる」、って仰るけど、公演が続く限り、公演回数=謙さんが王様として生きた回数になるのね。
白い衣装が白装束っぽくて・・・

そうそう、もちろんこの作品、衣装も豪華で謙さんコスプレキングとしてもご健在。金を施した白っぽい衣装も素敵ですが、やはりShall we dance?時の臙脂色の衣装もお似合い。臙脂色がお似合いなのは斬様やら泰衡様やら昔から実証済ですね。

キャストレコーディングCD封入のブックレットで何枚か劇中写真が掲載されていて、それも麗しいのですがやはりプログラムにしか載っていない写真もあるし、大きいので可能なら是非入手してほしいところ。私はこちらにサインしてもらいましたw 残念ながら劇場では売っておらず、現地会場付近に住んでいる方も入手先をご存じなかったくらいなので是非Theatre Shops (Theatre Circle か One Shubert Alley)をチェックしてから向かって下さい。

ユル・ブリンナー版ラストシーンでは病床の王様が事切れる時、パサっと手がベッドから落ちたのでそのシーンのことをゆたちんさん「パサー」と命名。謙さん@王様が絶命シーンで舞台が終わり、拍手喝采。そしてカーテンコール。帰国して動画など見てみると、去年の謙さん最終公演の日は5分くらい拍手なりやまず、もう一度カーテンコールに謙さんが出て、お礼の言葉述べられたようですね。これもタイミングとかその時の盛り上がりによるんだろうな。

終演後は謙さんに直接感想をお伝えしないとね、と言い聞かせてまたもや前夜も待っていたステージドア前で出待ち。
今夜はケリーが先に出てきた。せっかくなのでサインを頂いて写真も撮ってもらった。ステージではそうは見えないのに結構小柄でかわいい。実は今回のミュージカルチケットを取る時、事前にケリーが3月中の何日間か不在の上演回が告知されていた。他キャストはともかく「謙は私の王様です!」とトニー賞授賞式に謙さんへ賛辞をくれたケリーと謙さんの共演は絶対に見逃したくなかった。『王様と私』見てみると、贔屓目はおいておくとやはり主役はアンナだと思わされる歌唱力と存在感。流石トニー賞受賞女優!

その後まもなく謙さんも出てこられたので、早速感想をお伝えする。
かず4「謙さん!もう~めちゃくちゃかわいい王様ですね!」
謙さん「かわいいって・・・笑」
かず4「また感想書きます!」
ゆたちんさんが「やっと見れました!」とおっしゃると
謙さん「来た甲斐あったでしょ?」
ハイ、そりゃもう、ここまでそのために来たんだもの。

ここで謙さんチェック。謙さんは二日ともグレーの帽子をかぶっていらして、たいそう素敵であらしゃいました~
一日目は出国時記者会見された際に着ていらした濃紺デニム地のジャケットに中はグレーのパーカーと黒い襟つきのシャツ。プラダのショルダーバッグを斜め掛けされてました。
二日目は黒いジャケットの中には柄のあるマフラー、そしてグレーのバックパックスタイルであらしゃいました。
ゆたちんさんがマジックペンを持参してくれてましたが、謙さんはサイン用自前マジックを持ってらっしゃいました。

ここで我ながら「もう二日目もサインもらうのって謙さんと喋る時間を確保したいだけだな」と気づきましたw
サインと写真を頂いた後、また他の観客の方たちのサインや写真に応じていかれる謙さん・・・
「ハッ!握手してもらいたかったのにしてもらってない!」このまま日本に帰るわけにはいかないと、またしても二度目に謙さんに突撃するゆたちんさんとかず4。

かず4「すみません!握手お願いします!」
ゆたちんさん「明日帰っちゃうんで最後のお土産に!」
またしても笑いながら握手して下さるジェントルマンな謙さん。
そしてもうひとつ確かめたかったこと。
それは謙さんの胃癌手術報道があった直後、ファンレターに同封してお送りしたお守りが謙さんの手元に届いたかどうかということ。

かず4「謙さん、お守り届きましたか?」
謙さん「はい。届いてます。ありがとうございます。」
渡米時期などを考えると謙さんの手元に届いているのか心配だったのですが、届いていてよかった!
人間関係、健康、お金、の人間が生きる上での三大苦労を除いてくださるお守りらしいので謙さんにご利益がありますように。
謙さん「気を付けて 帰ってね」最後は私たちの帰路の無事を祈ってくださいました。

感無量で帰ろうとすると人だかりの渦中の謙さんを知らないアジア人らしき人から
「あの人誰ですか?」と聞かれ思わず
「渡辺謙を知らないの?『ラストサムライ』とか『インセプション』とかにも出てるハリウッドスターですよ!」
と半ば説教口調で答えてしまった。ゆたちんさんに諭される。

春休みだからか、日本人のファンも結構出待ちしていたようです。謙さんの自伝『誰?』を持参してサインしてもらっていた男性もいた。あとはキャストレコーディングCDのブックレットにサインしてもらう人も。
日本だと出待ちするのもファン道として邪道な気がして、『永遠』や『ホロヴィッツ』の時にも私は出待ちはしていないのだけれど、ブロードウェイでは出待ちしてサインしてもらっていいものなんだと知人に教えてもらっていたことで心置きなく並んで、謙さんに会えた日には限られた時間で喋りたいこと喋らせてもらった。ありがたい。
中にはステージドアを開けておそらく楽屋まで入って、中でサインをもらってくる猛者もいたけれどさすがにそこまではできなかった。ステージドアが結界な気がして。

でも思えば今ではハリウッドスターたちが来日してレッドカーペットでプレミア試写会、当たり前になりつつあるけどこれって日本では『ラスサム』以来の文化だと思う。レッドカーペットでキャストが練り歩く中でもファンのサインや写真に応じるという欧米スタイルの日本伝来。

3時からの上演回だったので終演は6時過ぎ。余韻に浸りながら、いっそのこと謙さん縁の地で晩御飯食べようかと思いきや残念ながらそのお店、日曜日はお休みで断念。次NY行く機会があればリベンジしたい。
午前中断念した、『王様と私』キャストレコーディングCD発売記念イベントが開催され、謙さんも来店された書店BARNS&NOBLEへ行くことに。残念ながら写真やサインなど謙さんたちが来店した痕跡を示すものは見つからず。
でもお店の方は覚えてらしたのでそれだけで満足。関連商品は見つからなかったものの、外国の書店も興味津々で楽しかったのでよしとする。書籍だけでなくデザイン性のある文房具などもセンスがよくてテンションが上がる。

しかしたまげたのは天気ですよ。いくらNY寒いといったって3月下旬に雪ってどうよ?
しかもやむ気配なく吹雪くし。頼むわ~雨男謙さん。まさか『王様と私』に「雪」という概念を学ぶシーンがあるけどだから雪が・・・?!(んなこたぁない)

というわけでせっかくNYに来たんだし、とロックフェラーセンターの展望台に上がったのですが吹雪いててあまり見えないんでやんの。これも次来る機会あればリベンジを・・・!うろ覚えだけど、『人間の証明2001』ラストでロックフェラー周辺も棟居@謙さん歩いてたような気が・・・ここも縁の地といえば縁の地?

ヘロヘロになりながらホテルへ戻り、NY最後の晩餐を近くのカフェダイナーで。パスタを注文したのだけれど量は多いわ、味は不味いわでどうしようかと。結局NYで一番美味しかったのはMOMA附属カフェレストランのランチだったという・・・

翌朝はホテルからシャトルで空港まで。無事搭乗して日本へ。
幸いだったのは、機内3人席のうち1席空いていたのでゆたちんさと二人気兼ねなく思い出話に浸ったりマニアックなことして過ごすことができたこと。また日本に着くまでに長文感想ファンレターをしたためたりもしましたが、今までやったこともないマニアックな行為としては、ゆたちんさんと二人で『ラスサム』を同時再生して鑑賞したこと。笑
今回は二人で日本語版を視聴。そしていずれかがトイレなどで離席する時は同じシーンで停止するという徹底ぶり。

さすがに行きも帰りも映画は『ラスサム』一本しか見ないで、こんなマニアックな機内の過ごし方したことないです。爆 しかも最初はお互いツッコミ入れながら見てたのに、段々黙って凝視して最後泣いてるし。こんな過ごし方初めてだったけど、文字通り謙さんづくしのNY謙さん弾丸ツアーでした。また謙さん行脚で飛行機で駆けつける時はこんな風に過ごしたい。

帰国後の余談としては、私は成田から伊丹への乗り換えだったのだけれど、海外乗継の感覚で伊丹まで自動的に荷物は運ばれると思いこんでいて果てしなく遠い搭乗口まで移動してから、放送で呼び出され、荷物も税関を通さないといけないということで30分くらいかけて往復するはめに。帰国してからが大変でした!(自分がドジなだけなんですが)徒然草でも木登りの達人でも一番気をつけなければならないのは降りる時だ、みたいな話があったけどまさにそんな感じですな。
そのあとあまり間をおかず、しれっと職場復帰しましたが月末倒れました。爆 でも多少無理してもNYまで駆けつけたことは全く後悔してません。今後も可能なスケジュール、範囲で謙さん追いかけようと思います。

惜しむらくはこのレポもっと早く書きあげていれば、公演期間中に『王様と私』観劇される方の何かのお役に立てたかもしれないのに、帰国後の忙しさや体調崩してたせいでアップがこのように謙さんの登板終了間近になってしまったこと・・・
半分以上は自分の記憶の記録として書いているとはいえ、読んで頂いた方にはせめて私たちの興奮が伝われば嬉しい。

改めて謙さんの挑戦しつづける姿には励まされます。並々ならぬ偉業、頭が下がるとともにファンとして誇らしいです。
今後もご活躍楽しみにしております。また近いうちにお会いできますように・・・脱稿

追記:2016年4月17日(土)22:00放送の『SWITCH山中伸弥×渡辺謙(後編)』を見てみると、放送日の数日前である13日に山中教授がNYまで謙さんの『王様と私』を見に行かれる様子が映っていた。このSWITCHという番組、前編も内容が濃く面白いなぁと思っていたけれど今回も変わらず内容が濃く素晴らしいものだった。この対談を通じて謙さんはもとより山中教授への親近感や好感度が増していたのだけれど、なかでも観劇後謙さんの楽屋を訪ねられた山中教授が謙さんのお芝居に涙ぐまれている様子に益々山中先生が好きになった。
そして「やはりトップの人は孤独なんだ」という言葉にこのミュージカルを見て記録し忘れていた、もしかしたら感じそびれていた王様の姿に気づかせてもらえた。SWITCHの感想も改めて書きたいとは思ったけれど先延ばしにしているといつになるかわからないのでこの投稿に追記することにしました。これからのお二人のご活躍にも期待したい。

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『御家人斬九郎』第5シリーズ第9話「冬木町の女」見聞録

 | 渡辺謙時代劇

またしても超放置プレイしてしまいましたが、久しぶりに『御家人斬九郎』の再放送をリアルタイム視聴して勢いで見聞録書いてみました。全話見聞録制覇はいつになることやら・・・


さてさて、今回のゲストは斬九郎に惚れる女・おつやを演じる美保純さん。美保純さんといえば『仕掛人藤枝梅安』で謙さん演じる梅安の相手役おもんを演じてらっしゃいました。
長い役者歴の中でも数少ない(笑)謙さんのラブシーンで、他のカップルは照れくさくて見てられないのですが、梅安@謙さん&おもん@美保純さんのラブシーンは美しく色っぽくて好きなんですよ。

冒頭、斬さまが雨の中を居酒屋に入ってきてお話が始まるのだけれど、居酒屋の中にいる斬さまの肩の着物が濡れているのが、描写が細かくてイイ。
斬さま、傘代わりに大きな葉っぱかぶってくるのもなんだか粋ですね。

今回は珍しく(笑)斬さまが女にべた惚れされるお話です。
酔っぱらいに絡まれる女を助ける(しかも2回)、酔った女をおぶって家まで送る、介抱する、優しい言葉をかける・・・
思えば今回の斬さまの一挙手一投足、女が惚れる要素ばっかりです。笑

二度目に飲んだくれて男に絡まれたおつや@美保純さんを斬さまが救う川べりは下鴨神社かしら。
結局斬さま、おつやを家までおぶる羽目に・・・人をおぶるときは刀そんな風に持つのね。機能的かも?!

舟久にいる時の斬さまは大柄の着物がお似合い。あの黒地に大きな傘柄の着物姿も好きだわー。紫の帯もおしゃれ。

おつやが介抱されて世話になったと持ってきたお金は受け取れないので、
代わりにそのお金で甘いものを食べに行こうと提案する斬さま・・・
それも女を惚れさせる斬さまのテクニックに見えてきた・・・笑
振り返って小さく手招きする斬さまの仕草も好きー。
おつや、舟久で蔦吉と初対面にして既に火花バチバチ。

茶団子屋にておつやを諭す斬さま。「おめぇよ、深酒はよくねぇぜ。あぶねぇ。」
斬さまもよく酔っ払っておいでですけど、女が一人で深酒するのは危ないということですね。
でもこの一言でおつやさんのハート、斬さまに完全に打ち抜かれます。

この後のおつやの斬さまラブの猪突猛進っぷりが凄い。
麻佐女さまの耳に届いちゃうくらい、あちこちで斬さまを「いいひと」呼ばわりし、
蔦ちゃんにそれとなく宣戦布告、
ストーカーまがいに本所南割下水の斬さま実家を突き止め訪問。
往来で大声で斬さまに告白するし。

それにしても麻佐女さまとのかけあいで斬さま、
噂になっている女性について「深川」は微妙な反応だったのに「柳橋」は即答で否定してたのがおかしい。
しかしその後斬さま、凄い体勢からよねに返事しましたね。エビぞりといっても過言ではない。

東八にてりよさんに食事を二人分頼んだ後、食事が出る前に出て行ってしまったおつや。
余ったおつやの分の食事をどうしようか聞かれて斬さま
ごはん二人分いった!しかも白ごはんだけで!
うん、斬さま@謙さんのかっ込み系食事シーンやっぱり好きだわ。 

迷った末、おつやの家に行ってしまう斬さま。食事ごちそうする間もなく灯りを消して斬さまにしなだれかかるおつや。
でも斬さま、おつやの家に行ったらそうなることは予想できただろうにその気がないなら
なぜ行く・・・?!
かと言って誘いをすっぽかすこともできず、自分が追い出されるよう仕向けるために行ったのか?
斬さま、女にはその優しさが罪ですよ・・・泣

伝三郎と佐治からおつやに囮捜査に協力してくれるよう口添えを頼まれる斬さま。
流石に女の自分への好意につけ込むようで気の進まない斬さまとそれを代弁する蔦ちゃん。
菖蒲市に誘ってみたり、なんとかおつやを気遣いながら自分で切り出そうとする斬さま健気。
惚れた男の友達(佐治)の役に立つならと囮捜査に協力するおつやも健気。
引き受けてくれたおつやの手を握る斬さまも、またそんなことしたら益々惚れてまうやろー!!

実際斬さま、おつやを助けがてら「さみしかったか?」って殺し文句ですよね。
別のお話で蔦ちゃん助ける時とかもそうだけど斬さま、女が惚れそうなこの手の殺し文句よく吐きますよね。笑
そして片足で悪党踏みつけたりするシーン見る度に思い出すのが、謙さんが斬九郎の放送開始頃トークショーで仰っていたこと。こういうのが「大きく見せる芝居」なのかなと思ってしまう。

事件解決後、菖蒲市で斬九郎との待ち合わせに向かうおつやが、おつやにずっと想いを寄せていた男に刺されてしまう。
死の床で、蔦吉に焼餅妬かせたことを詫びるおつや。
おつや「蔦吉さん・・・ごめんね」
蔦吉「なにがさ・・・」
おつや「焼餅妬かせた」
蔦吉「うん 妬いた」
おつや「ほんの少し 夢見たかったの」
蔦吉「見た?」
静かにうなずいて息絶えるおつや。
蔦ちゃんも斬さまも涙目~!涙もろいなぁ!

でもおつやが刺された現場で亡くなったのではなかったのが救い。この三人のシーン素敵でした。
蔦吉「いいなあ 羨ましい。おつやさんが。好きな人に好きって言えて。」
斬さま「好きなら好きって言やぁいいじゃねぇか。」
蔦吉「できるもんならね。」
斬さま「できねぇのか」
蔦吉「えぇ」
斬さま「そいつはかわいそうな男だぜ」
蔦吉「本当に・・・」

ああ、もどかしい!!おつやのときもおしま@紺野美沙子さんのときもライバル出現で盛り上がりながら結局最後までプラトニックな二人がもどかしくて。でも寸止めだからこそまた萌えるんでしょうね。
斬さまのお話50話ありますが、斬さまと蔦ちゃんの描かれ方も重要なファクターの一つ。
つくづく良質の時代劇作品だったなぁ。ああ、今からでもDVD化(今やBD化?)してください。
いつまでも待ってますから・・・

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『トランスフォーマー ロストエイジ』見聞録

 | 渡辺謙映画

謙さんが侍風出で立ちのオートボット・ドリフト役を演じているというのでこの手の映画得意じゃないのにゴジラに続いて見に行ってきましたよ。『トランスフォーマーロストエイジ』。(以下『TF』)
ただ、謙さんが声を充てているというから日本語吹き替え版と信じて疑わずに3D日本語吹替版で見てきちゃいましたが、なかなか出てこない上に侍っぽいロボット出てきたけどどうにも謙さんの声に聞こえない・・・ロボットだけに声に特殊加工してこんな風に聞こえるのか?と言い聞かせながら見ましたが、確認したら謙さんが充ててたのはまさかの日本語吹き替え版ではなくオリジナルの英語版でしたー爆
『ゴジラ』も『ラスサム』も『インセプション』もいつもなら英語版も日本語版も自分で吹替えしてるのに、謙さん!今回の日本語版も謙さんご自身で吹替えしてくださいよっ!泣 しかも上映時間長いし、もう一回見に行く気力しばらく沸きそうにありません・・・DVDレンタル待ちか・・・?
(ってことでトップページで間違えて告知してましたが、謙さんご出演は『TF』吹替え版ではなく字幕版です。告知も訂正しておきました・・・)

それはともかく映画の感想。(謙さんの声聞けてないけど 汗)
マイケル・ベイ監督作品、噂には聞いていたけど激しいカーチェイスや爆破シーン、破壊シーン、半端ない。そして長い。
迫力満点の近未来SFハリウッド映画が好きな人や車やら恐竜やらが好きな男の子は喜びそうだなーとか、スタントマンとか出演者大変だろうなとか思いながら見ました。
『ゴジラ』を字幕と吹替え2回も見てから『TF』を見たためか、ロボットの乱闘シーンや爆破シーンの派手さはともかく、おそらく逃げ惑ったり、出ている被害者の人間について描写がないのが気になってしまう。
そして結末が一番突っ込みどころ満載でした。「えええええ~!そこでやめるんや?そこで去るんや?!それは続編製作のための伏線?!」的な。
スキンヘッドにメガネの悪役ポジションだったロボット製作会社(KSI)社長が思いのほか早めに改心して(っていうか小物だっただけ?)、味方についてて微笑ましかった。
ラストの軽口に「軽っ!!それでええんかいっ?!」とツッコミ入れてしまいましたが。

(謙さんの声聞けてないけど)謙さんが演じたというオートボット・ドリフトについて。
公式HPのキャラクター紹介に「鎧兜の姿をした二刀流のサムライで、クールな存在。ブガッティ・ヴェイロンやヘリコプターにトランスフォームする2段チェンジャー。」
って書いてあるんだけど、「サムライ型ロボット」とかじゃなくて「サムライ」なのね。
っていうか謙さん配役ありきの造形なんじゃないかと思うくらい、ラスサム勝元@謙さんっぽいんですけどー。
「ブガッティ・ヴェイロン」って何?と思ったらスーパーカーの名前ですか・・・
今回TF背景知識もなく、車も全然わからない状態で見るのでわからない言葉続出で全然話についていけず。爆
ディセプティコン、オートボット、ダイナボット、クロスヘアーズ、グリムロック、ロックダウン、とかカテゴリー名なのかロボットの名前なのか現象名なのか最初わからず難儀。あとから考えたら車(automobile)だから車型ロボットがオートボット。恐竜(dinosaur)だから恐竜型ロボットがダイナボットなのね。ディセプティコンはネガティブイメージのdeception(欺瞞)から敵役なわけね。
それから確かにヘリコプターにも変形してた、してた。謙さんは高所恐怖症だけどねw

しかし『TED』でダメ中年演じてたマーク・ウォールバーグ、一人娘のニコラ・ぺルツ、その彼氏のジャック・レイナー。
これ、謙さん、杏ちゃん、東出くんで脳内変換して見るとちょっと面白かったです。え、禁句?
いやいや謙さんツイッターでも東出くん容認発言してたし(笑)、大丈夫なはず。
東出くんNHK大河ドラマにも出演するし、剣道やってたし、是非次回は時代劇での共演が見たい。
謙さんのドリフト、英語吹替えいつ見られるかしら・・・汗

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GODZILLA ゴジラ 見聞録(2014/7/10ジャパンプレミア@東京国際フォーラム、2014/8/24吹替版)

 | 渡辺謙映画

今回もしれっとジャパンプレミア応募して見事当選して駆けつけて参りました、『GODZILLAゴジラ』ジャパンプレミア。(ええ、台風が来てた7月10日です。謙さん冒頭挨拶にて「一つ、お詫びをしなければなりません。あまりにもゴジラの威力が凄すぎて、台風まで連れてきてしまいました」って仰ってましたが、雨男もとい嵐を呼ぶ男渡辺謙健在っぷりを庵仲間でささやいてたのは言うまでもありません。)
一般公開もされ、日本語吹き替え版も見てきたのでそろそろ見聞録を書こうかと。

レジェンダリーのプレジデントから「ギャレス監督はクリストファー・ノーランの再来だ」と聞いて眉唾だったという謙さんのように、また当初ゴジラ作品へのオファーに躊躇したというフォード役アーロン・テイラー=ジョンソンのように私も謙さんが震災後久しぶりのハリウッド作品としてゴジラ作品にご出演されると聞いて、「震災後の今、怪獣が町を破壊し震災を彷彿とさせるような作品にわざわざなぜ?」と懐疑的でした。確かに実際の作品を見ても、冒頭の原子力発電所での事故、閉鎖、津波を思わせる濁流に人々が飲まれるシーン、避難してきた人たちが家族と感動の再会をするシーン、またはなかなか家族に再会できず不安に苛まれるシーンはやはり震災後繰り返し報道された福島の原発事故や被災地の様子を思い浮かべさせ、辛くて見れないという人もいたと思う。けれども小さい頃TV放送でのウルトラマンシリーズくらいは見たことはあっても、ゴジラ作品を見るのは今回が初めて、という私にとっては認識を新たにする作品でした。

まず原作ゴジラ誕生の陰に原爆や水爆実験への問題提起が込められていたこと。
人類の愚行と自然界からのしっぺ返しという深いテーマが隠されていたこと。
ギャレス監督が原作へのリスペクトが並々ならぬことが端々で感じられたこと。
数々のゴジラ関連掲載誌でのギャレス監督自らの発言や出演者たちからのコメントでも感じていたけれど、映画パンフレットに掲載されていたオリジナルに関わられたスタッフ・キャストの方々からのメッセージとそのメッセージに対してギャレス監督がコメントを寄せられていたページで強く感じました。ホントにゴジラ大好きだったのねぇ。オリジナル第一作見たくなりました。

怪獣(ゴジラ)映画というものを初めて見るので、一概に比べられないかもしれませんが、素晴らしいと思ったのが単に怪獣が戦うシーンだけでなく、等身大の逃げ惑う人間からの視点で怪獣を描くことによってよりリアルに見せていたところ。えてしてウルトラマンシリーズなんかの(今も『トッキュウジャー』とかの合体ロボットが怪獣と戦うシーンなんかでも言えるのかもしれないけれど)ヒーローと適役の怪獣が戦うシーンって見るからにジオラマのシーンになり、足元に人間がいる現実味がないものだけどそこは非常に丁寧に描いていた。例えばフォード@アーロン・テイラー=ジョンソンたちが線路の橋げたの上で息を潜めてムートーが去るのを待っているシーンなんて、ドリフの「志村、うしろ~!」じゃないけどこちらまで固唾を飲んで見守ってしまう。

また中々本命のゴジラが出てこないのがもったいぶっててイイ。笑
ただ私が無知すぎて、最初ジャパンプレミアで見た時は、冬眠状態から目覚める(?)ムートーがなんだかゴジラっぽい造形じゃないけど、後にゴジラの形に成長するのかな、と思ってしまいましたが。
ちなみにジャパンプレミアにてゴジラ初登場シーンではゴジラファンから歓声と拍手が沸き起こってましたw
ただ、二回目の日本語吹替版は3Dで見たのですが、劇場の音響効果は東京国際フォーラムの方が良かったのかジャパンプレミアの時はゴジラやムートーが咆哮する度劇場揺れてました。そしてその効果音や揺れに臨席の庵仲間がその都度びくっとされていて、その「びくっ」に私が「びくっ」となっていたという・・・笑

ゴジラの造形的には少し太っちょ、とはよく言われてますが、私が気になったのは図体の割にむしろつぶらすぎる瞳ですね。笑 閉じてた鼻の孔が開くのも印象的でした。
ムートーにとどめを刺す時、ムートーをつかんで口の中に青い焔吐く姿が少し人間的でした。これはモーションキャプチャーとかだったのかしら。
もう一匹のムートーは意外とシッポであっけなくやられてたので最初いつやられたのか見逃したくらい。
しかもここ突っ込んだらダメでしょうけど、あくまでゴジラは人間に好意的すぎるなぁと思ったのが米軍空母サラトガ直前に潜って下から通過して謙さんや軍隊の人達たち無事のシーン。あの距離で潜っても少しくらい破壊するでしょうに。

それからムートーとはMassive Unidentified Terrestrial Organismの頭文字の略称らしいのですが日本語の「武藤(むとう)」に聞こえて仕方なかったという・・・
しかし雄と雌のムートーがついに巡り会えた時、あれはキス&抱擁してるみたいだなぁと思ってたら監督もそういう意図だったのね!(映画パンフレット参照)
フォードに卵焼かれた時、いち早く察知していつもと違う声で泣きながら戻った様は怪獣とはいえ女だねぇ、という声が。
それにしてもあそこまで大きくなったムートーは原爆でもどうにもならないのに卵段階では火で死んじゃうのね。

そして何より、怪獣主役の映画にせず、登場人物間の人間関係、家族の絆などを描いていたところ。
ただジュリエット・ビノシュ(フォードの母)あまりに早すぎる退場とその役どころに衝撃。
妻を失った真相を探る父@ブライアン・クランストンも、キーパーソンになるかと思いきや、息子のフォード@アーロンに託して早々と・・・
それに反してフォードの九死に一生得まくり具合。笑 最後、上官に「この計画に失敗したとき救出策はない」って言われてたのに残り5分でヘリで救出されたねぇ。まぁ彼には助かってもらわないとね。
アーロン・テイラー=ジョンソン、今回の作品で初めて知りましたが、いい俳優さんですね。今後の作品に期待したい。

ところで、吹替版を見る前、『1億人の大質問!笑ってコラえて』に謙さんと佐野四郎さんがご出演されていて佐野さんがいかにゴジラシリーズを愛しているかがひしひし伝わったのですがいつ出るかいつ出るかと楽しみにしていた佐野さんの吹替役が1シーンしかない分析官役だったのが残念でした。個人的には芹沢博士が無理ならせめて提督役くらいさせてあげてください!(←余計なお世話だ)
芹沢博士の吹替をやらせてくれと謙さんに頼んだら断られたとか、謙さんが「IshiroってIchiroの間違いじゃないのか」と思ったら、ゴジラ第一作監督の名前が猪四郎(いしろう)で、佐野さんに怒られたとか微笑ましかったー佐野さんとは作品は違えど、はやぶさ・川口淳一郎氏役つながりですな。他作品での共演も見てみたいわ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-00000064-dal-ent

でも最初に誰がつけたか知りませんが、GODZILLAってうまいこと英語名つけましたね。奇しくも"GOD(神)"が入っている。畏怖の存在にふさわしいネーミング。

音楽にしてもオリジナルゴジラの印象も残しながら、それでいてハリウッド感もあって、違和感のない迫力ある音楽は納得。

全てにおいて、原作へのリスペクトを感じる作品でしたが、これがホントの、映画作品を通した日米の文化交流なのかなと思いました。ゴジラ作品食わず嫌いしててすみませんでした。いずれオリジナル第一作見てみたいと思います。

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御家人斬九郎第三シリーズ第三話「姉上」 見聞録

 | 渡辺謙時代劇

2014年8月現在、日曜夜9時はBSフジにて、そして月曜夜8時はKBS京都にて『御家人斬九郎』の再放送をしており、本放送時はリアルタイムで録画しながら見た後も何度も見ていましたが、最近は再放送をリアルタイムで見ながら録画を心がけています。公私共にバタバタして更新も放置気味でしたが、謙さんが最近頻繁につぶやかれて思わず私もアカウントを登録して始めてしまったツイッターで、勢いづいて(?)ほったらかしだった見聞録に久々に着手してみます。(↑ブログにもツイッター埋め込んでみました。)

「姉上」 金子成人脚本

第一シリーズ第三話「姉の宿下がり」と合わせて楽しみたい、斬さまが姉の宿下がりに奔走するお話その2。
前回粂女は一橋家からの宿下がりだったけれど、今回いち姉上は大奥からなのでかかる費用もさらに高額の五十両。
普段は息子に高圧的な母・麻佐女もいちには頭が上がらないのか斬九郎とともに母子で小さくなったり、いちに気を遣う姿がかわいい。麻佐女さま、いち姉上に「こんな夜分にお菓子などいささかはしたないように存じます」とか怒られちゃうくらい。
大奥へ行儀見習いで勤めていた三洲屋の娘が針をなくした咎で暇を出され、手討になるかをめぐって松平家姉弟喧嘩が・・・微笑ましくて姉弟愛も感じられて好きなお話のひとつ。

冒頭、朝帰り斬さまがこっそり帰ってきて水を飲んでたら息子の気配を察して戸を開ける麻佐女さま。斬さま、思わず水を口に含んだまま、うがい状態で「おはようございます!」

粂女のお宿下がりでいくらかかったか、備忘録を探すため麻佐女さま抱えてフレームアウトする斬さま。連れて行かれる麻佐女さまの小さな悲鳴がかわいい。

お金を工面するために「姉の宿下がり」の時同様、松平家家宝どれを手放すかで松平家会議。(斬さまキレ気味)結局鍋島の器を、蔦ちゃんのつてで骨董収集している味噌問屋三洲屋主人に買い取ってもらうことに。
「20両でいかがでしょう」の後の斬さま「もうちょっと値を上げて」の咳払いとジェスチャーがイイ。

斬さまが鍋島の器が25両にしかならなかったと伝えたら、しれっと知り合いの知り合いから25両借りてきたという麻佐女さま。
「どうやって返すんですか?」との問いに当然貴方が働いて返すのよとばかりに斬さまを指差して二人で大笑い。斬さま半分泣き笑いしてます。借金返済のため、もろ肌脱いで奇声を発しながら薪割職人と化す斬さまw

しかし東八のおやじ留守の間、店を開けたら儲けはもらっていいと言われたとはいえ、斬さま、チョッキ、裾まくり、背中にうちわという東八おやじコスプレして手伝いしなくても・・・しかも注文聞きも低い声で「へ~い」って・・・コスプレするとモノマネまでしたくなるのか?

いち姉上を実家に迎えて借金返済のために働きに出ようとするも仕官していない斬さまが外に用事などあるはずがないといち姉上に釘をさされ薪割にも東八にも行けず外出できない斬さま、しょぼーん。

いち姉上にお酒飲んでるのを見つからないように、杯にお酒入ってるのに懐に入れてお酒が体にかかって声にならない表情の斬さま。いち姉上はとっくりのフタ持ちながら「書物は読まないのですか」って小姑のようなイヤミ炸裂。

いち姉上にお説教されてしゅんとする松平母子。
いち姉上が去って二人とも気を抜きかけた直後にいち姉上が戻ってきて姿勢を正す様もおかしい。しかし、物見遊山に来たのではないと説教しながら、いち姉上「下々の遊芸に接したい」って矛盾では?

もちろんそうなれば舟久にて芸者蔦ちゃんの出番。
色々な音がある描写 人の生きている音 
掛け軸が風で揺れる音、子供たちの遊び泣く声 物売りなど市井の声
をいち姉上が懐かしむシーンはこの作品ならではの秀逸な描写。
蔦ちゃんが、自分たちは斬さま馴染みの船宿、芸者なのではなく伝三郎の知り合いだと取り繕うもいち姉上には全てお見通しだったはず。

三洲屋の娘が大奥で針をなくした咎で手討になるかもしれないという話を聞いた蔦ちゃん、
(おそらくいち姉ちゃんにとりなしをしてもらおうと)東八のおやじ化している斬さまの元へ。
意味ありげに「口説きに来ました」。
見事な殺し文句にびっくりしてとっくり落とす東八おやじ風いでたちの斬さま。
東八の猫の「にゃ?」まで含めてええシーンや・・・

しかし斬さま尽力むなしくいち姉上は正論でにべもなく断る。
うなだれて三洲屋父娘が帰った後の斬さまが唾飛ばしながら、感情を吐露しながら姉を非難するシーンが大好き。件のシーン台詞を一部抜粋。

斬「冷てえよ。
大奥の講釈は結構ですよ。
俺はね 姉上ならあんなくだらねぇことで手打ちにしようという奴らを説得してくれると・・・
姉上は変わったよ。変わっちまったよ。
あそこの固っ苦しい道理ってやつにしばられて
人の情けっていうか人の痛みっていうかそういうもんを忘れちまったんだ。
俺たちはね 何も清い水の中で生きてるわけじゃねんだ。
濁った水だって飲まなきゃいけないときだってあるんですよ。
火の用心。お説ごもっとも。でもああ何度も言われると息が詰まるんだな。
さっきの親子にしたってそうですよ。もっと他に言いようはなかったんですか。
あんな冷てぇ言い方、あの姉上がするなんて。
小せえ頃一緒に遊んでくれた姉上がですよ。
にこにこ笑ってた姉上がですよ。
あの優しい姉上が
あの頃は弱いものへの思いやりってもんがありました。
さっきのような親子がいたら一緒に泣いて怒ってくれたはずなんだ。
今の姉上は情っていうもののない木偶人形と一緒だ
昔の姉上はもっともっと・・・優しかった!!」 と言って家を出ていく斬さま。

気がたってる斬さま、雨の中、通りすがりのチンピラに八つ当たり。
口が切れて血が滲んでいるのが相変わらず芸が細かい描写。

いち姉上、米櫃に米がないのを見て、佐治から斬さまが日頃から金策に奔走している話を聞き松平家の経済状況を察した模様。

三洲屋の娘を養女にしたお武家が娘を手討にする直前、髪を切り落とすことで手討から救った斬さま。
斬さまの機転で娘の命を助けてもらった三洲屋はお礼としてお味噌と金子を松平家に置いていく。
その金子を朋輩集への土産代に事前に用意してあった金子だから持っていくようにとまだ取り繕おうとする麻佐女に「それでは先ほどのお味噌を頂ければ」と伝えるいち姉ちゃんはもう松平家の経済事情はわかったとの遠回しの表現ですよね。あえてこういう描写なのも上手いと思う。

舟久の蔦ちゃんを訪ねるいち姉上。
階上で聞いてる斬さま・・・いち姉上も斬さまが聞いてることわかって話してそう。
たとえ斬さまがその場にいなかったとしても蔦ちゃんから伝えて欲しそうだった。

斬さまに言われたことはもっともなことだと、大奥の奥向きの生活の中で長いこと笑うことを忘れていたと告白するいち姉上。
蔦ちゃんが姉上を見送り戻ってきたとき、階段の上で呆然としてた斬さま。
我に返って泣き顔を蔦ちゃんに見られまいと顔を背けるところも好き。

宿下がりから戻る籠に乗った姉上を全力疾走で追いかけ、別れを告げるところは第一シリーズの『姉の宿下がり』と共通しますね。斬さまの呼び声を聞いて籠の中で「九郎・・・」と微笑むいち姉上。
いち姉上「これからはたまには笑おうと思います。
綺麗な花を見たら笑って話しかけようと思います。
美しい月を見たら笑って眺めようと思います。」
斬さま終盤ずっと涙目で、目が真っ赤ですよ。
大好きだった姉上が大奥に帰ってしまう前に仲直りできてよかったね、斬さま。

1997.11.5放送 2014.8.18脱稿

久々に見たけれどやはり余韻に残る、良い作品でした・・・いいかげんソフト化してくんないかなぁ、この名作の数々を・・・

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謙さん舞台公演祝いお花企画のご報告

 | 渡辺謙舞台

2月11日に舞台『ホロヴィッツとの対話』が初日を迎え、渋谷パルコ劇場まで駆けつけて参りましたが、事前に庵のお仲間に声をかけて、初日舞台公演祝いのお花を謙さんにお贈りしました。

急な呼びかけにもかかわらず参加者は以下の13名連名でお贈りすることができました。ご参加ありがとうございます。

ハルカ、ぴょん太、アタレンジャー、天翔、ゆたちん、れーこ、IZ、ななを、ウイリー、かめ2、メルモ、hiromi、かず4

お店はネット検索で見つけたケイフローリストさんです。(会社情報詳細は最後に記載)

会員登録でポイントがもらえたり割引があったのですが、割り引く代わりに代金そのままで
お花のボリュームや質をよくしてもらうようお願いしました。今回謙さん、段田さん含む4人芝居
ということで

「メインのお花を2色、それぞれの奥さん役の和久井さんと高泉さんの2色は散らすくらいで、メインのお花のうち一色は赤(謙さんをイメージ。ちなみに前回の舞台『永遠part2』のテーマカラーは赤と黒でした。)を」、

というリクエスト以外はお花屋さんにお任せしましたが、素敵なお花に仕上げて下さっていて、観劇したアタレンジャーさん、かめ2さんと感激してました♪ ちなみに画像ロゴを送るとそれも載せてくれるというので謙さん庵トップのロゴ画像を送ったのですが、当日我々が見たお花の立札には庵ロゴはなく、不思議だったので、お花屋さんに問い合わせたところ、なんと最初はロゴなしのものが行ってしまって、翌日ロゴ入りの立札に差し替えて下さった模様。笑 初日我々が庵ロゴ入りを見届けることができなかったのは残念でしたが、これから舞台ご覧になる方是非ロゴとともに庵有志で贈ったお花をご確認下さい!(楽日まで持ってほしいなぁ)

ケイフローリストさん、記入欄があったので立札もメッセージカードも送ってしまいましたが

メッセージカードの内容:
「謙さん、古巣での10年ぶりの舞台公演おめでとうございます。三谷さんとの再タッグ楽しみにしております。」

と送ってしまったけれど厳密には謙さんの舞台は12年ぶり、そして12年前はパルコじゃなくて紀伊国屋サザンシアターでしたね・・・汗 すみません。アタワルパ@謙さん見たかった・・・

さらに後日ご使用いただいたお花の名前もお尋ねしたらご丁寧にご回答くださいました。なお花言葉は自分でネットで調べてみましたー『結婚しない』の玉木くん風に。

白 → エクレール(花言葉「愛・温かい心・感銘」)

赤 → フリーダム(花言葉「情熱・愛情・あなたを愛します・貞節・美、模範的・熱烈な恋)

オレンジ →マカレナ(花言葉「愛らしい・新鮮・満足・不安を鎮める・誇り」)

葉物 → ドラセナ(花言葉「幸福」)

赤い薔薇は謙さんイメージなんですが、花言葉はともかく薔薇の品種が「フリーダム」というのがらしいかも。

会場にはたくさんの著名人から謙さんや三谷さん、出演者の皆さんへお花が届いていましたがもちろん謙さんファン的には謙さんにどなたから届いているのか見ては喜んでました。村田雄浩さん、京本政樹さん、役所広司さん、堺正章さん、高橋克典さん、KRCの日馬師匠などなど、大くんからも来てたな。しかし会場、お花の撮影も禁止なんですね。自分たちの贈ったお花を撮影しようとしていたら注意されてしまいました。すみません。画像はケイフローリストさんから頂いた画像でございます。ケイフローリストさんこの度はありがとうございました。また機会あればお願い致します。

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舞台『ホロヴィッツとの対話』関連記事

 | 渡辺謙舞台

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20130213-OYT8T00428.htm

こちら↓動画で記者会見での謙さんや三谷さんのコメントややりとりが見られます♪

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=enter&v=404747509002

↓舞台稽古中のスナップなのか、謙さんも段田さんもラフなかっこなのが貴重?!

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130209/ent13020907430000-n1.htm

↓こちらはシリアス系キメ顔写真とともに

http://www.asahi.com/culture/articles/TKY201302070485.html

http://mantan-web.jp/2013/02/08/20130208dog00m200046000c.html

http://news24.jp/entertainment/news/1626726.html

今回はパブリシティよりも稽古に専念されたかったのか、いつもならもっと舞台や映画などされる直前は露出度が上がるものですが、雑誌やTV番組出演などはほとんどありませんね。ちと淋しい・・・

そんな中 MEN'S EX では謙さんと三谷さんが表紙を飾り、対談が掲載されています。

http://www.mens-ex.jp/

それから東京の地下鉄沿線に設置されるフリーペーパー、R25に謙さん記事掲載と情報頂きました!無事東京滞在中にゲットしました4♪

http://r25.yahoo.co.jp/interview/detail/?id=20130207-00028174-r25&order=1

 

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