システム管理者のお祭り

中小企業におけるシステム管理者の実態!?をツラツラ

夏はガリガリ君が一番だ

2010-08-12 | Weblog
プライベートな連絡がGmailへ集約されるようになってきてから随分経ちます。
友人・知人・親戚には全てGmailアドレスを公開しているため受信数は多いです。フィルタとラベル機能を駆使しているのであまり整理には困りません。
一部の友人はフリーメールをメインに使うことに対して疑問を持っている者もおり、そういえば友人達のアドレスは契約ISPのものばかりでフリメは皆無。確かに有料の方が格段に信頼性はあり、対してフリメは永続的な保証は期待できない。しかし・・・便利なんだよおー。

Google関連といえば、以前からGoogleカレンダーと同期できるPDA用スケジュール管理アプリを使ったらどんなものかと考えていたのですが、最近、携帯がボロボロになってきたのでこれを機にスマートフォンに機種変更してしまおうかという気になってきています。

入手困難なiphone4を予約しようかどうか検討していた矢先、'左手持ち電波'問題が取り沙汰され、一瞬迷いました。
恐らくメディアが取り上げているほど致命的な問題ではない気はするのですが、Jobs氏は問題を認め謝罪しながらも、「我々は完璧ではない。電話もまた完璧ではない」という、名文句のような、当たり前のことを言っているような、なんとも微妙なフレーズを披露したり、他社の機種でも同様の現象が起きる可能性を示し競合他社の反感を買ったりと、妙な対応。考えに考えた末の会見シナリオなのだろうが・・・Androidにするかなあ、いや、やはりリンゴを食べたいなー(優柔不断)

さてさて、社内のシステム管理では、不測の障害が発生してユーザーさんの仕事を停滞させてしまった時、

「システムは完璧じゃないすからね。他の会社のシステムもそんなもんでしょ。まーそちらで何とかして下さい、ははははは」

なんて対応は出来ません。そういう時のユーザーさんは大体カリカリとしていますので、そんなフレーズを口にしたら別の意味での障害が生まれます。
とにかくユーザーさんの仕事を極力早く再開させるべく対策に力を注ぐ。どうにもこうにも原因がわからずホトホト困ることもありますが、あきらめずこちらが誠実に対応している姿に頭が沸騰していたユーザーさんのカリカリ度も下がってきて、しまいにはこちらに協力してくれることもあります。ありがたき幸せ(謙虚システム管理)。

しかしPCの障害ではユーザーさんに100%原因があるということもある。

ユーザー:カリカリ君
「キーを押しても全然入力出来ないんだけど、何で!?」

NumLockオフ状態、という障害(障害ではない)。
10回中8回はこのパターンです。しかも同じ問合せを何度もしてくるユーザーさんがいて、いい加減こちらがカリカリしてきます。

ユーザー:カリカリさん
「キーを押しても全然入力出来ないんだけど、何で!?」

「(またか・・・)NumLockキーを押してから、入力してみて下さい・・・え?、ダメですか?」

「ダメダメ。このパソコンまだ買ってから半年くらいしかたってないのに・・・!」

状況をヒアリングすると、どうも故障っぽい。
早速こちらへ配送してもらい・・・

カリカリ管理者
「・・・もしもし、送ってもらったPC見させてもらいましけど、もしかして飲み物をこぼさなかったですか・・・!?」

「・・・え?・・・そういや、手元がくるってコーヒーを少しかけてしまったかな・・・」

・・・おいおい。
「今度からコーヒーを飲むときは、PCから100メートルくらい離れて下さいね・・・!」(説教システム管理)

まあ結局、お互い様、ってとこでしょうか。

今年の夏は暑いというより’熱い’くらいですね。皆さん(システム管理者さん or ユーザーさん)は、障害時でもあまり熱くならず、カリカリフレーズをなるべく抑えて、お互い協力して解決にのぞみましょう!

哀・昭和

2010-04-03 | Weblog
テレビの報道番組で東芝・白熱電球の生産打ち切りに関する特集を放映していたのを観ました。うっかり触れようものなら、熱っちっちー、と思わず叫んでしまうあのアツーイやつ。

街頭インタビューを見た限りでは、「(LED電球に代わっていくのは)時代の流れで仕方ないが、風情がなくなりちょっと淋しい」、という感想が多かったようです。

僕も「昭和な」雰囲気が好きなほうなので気持ちはわかります(白熱は昭和どころかもっと古いか?)。
黒色系の制服を着こなした若い店員がキビキビと働いている綺麗なラーメン屋よりも、何となく小汚い店内に漫画ゴラクやゴルゴ13が常備され、オカミさんが注文を受付け奥の厨房で無愛想なオヤっさんがおもむろに調理し始めるナントカ軒、みたいな中華屋の方が好きだったりします。最近はそういう店あまり見かけないなー。

デジタル系を扱う仕事をしている割には昭和チックが嫌いではないワタクシですが、職場で時折耳にする、「昭和チック・ビジネス交渉用語」、はどうにも馴染めません。

「昭和チック・ビジネス交渉用語」とは、例えば

「ひと肌脱いでくれないか」
とか
「あなたのお力でなんとかしていただけないか」
とか
「これをやるには君をおいて他にない」

といった感じ言い回しのことです。
なぜ「昭和チック」なのかは深く考えないようにしていただければと。僕が勝手に「昭和」っぽい雰囲気を感じて定義づけているだけ。実際職場では、昭和前半世代の人がよくこういう言い方をします。

昭和チック部長:「ひと肌ぬいでくれないか」

若手社員:「(そこまでオレを信頼してくれてるのか…)わかりました、がんばります!!」(感涙)

…そんな風に受け止めることが出来れば幸せな会社生活なのですが、どうもそういう気分になれないんですよね、ていうかどっちかというと不快な気持ちになってしまいます。
何というか、「自分の労力を使って進めるのも面倒だな。ウマイことコイツがやってくれれば楽だ」、というように聞こえてしまうのであります。
僕の性格がひねくれているのでしょうか。彼らにしてみればさぞかし可愛くない社員なんだろーなー。

さて、前々回記事の続きです。
つかみどころのない計画を具体化するための会議の席を何とか設けたところ、会議の中身は「昭和チック・ビジネス交渉用語」の嵐でした。

会社がどういう効果を狙うのかという骨子を明らかしてホームページのコンテンツ構成を決めていくための段取り会議、のハズだったのですが・・・

オエライさんX:
「・・・まあそれはとりあえず作ってみてさ、後から決めていくよ」

なんか、根本的なところが違います。

Aさん:
「(一瞬絶句)・・・とりあえず作るというのであれば、現状のHPでも内容的には十分ですよ。リニューアルしたいという話を聞いたんですが」

kensan7:
「リニューアルするということは、あらたな方針に沿って各コンテンツの効果を見直すということも含まれると思います。お渡しした資料はそのために必要な工程を踏まえたスケジュール案なので・・・」

オエライさんY:
「(いきなり)’コンテンツ’ってなんだったけ」

オエライさんZ:
「’コンテンツ’って、ほらアレだよ、アレアレ・・」

・・・親戚の中に必ず一人はいると言われている、お気楽でアバウトな伯父さんと話をしている気分になってきたワタクシ。おそらくAさんも。

そのあとも、楽天がどうのこうの、楽天イーグルスがどうのこうの、お気楽な話題ばかりが飛び出すばかり。どーでもえーわい!
会議なんですけど!

そして、

オエライさんX
「・・・とにかく、ホームページの細かい内容の作成はさ、パソコンが得意なkensan7君がひと肌ぬいでやってくれないか。君以外には出来ないよ」

でたーっ、昭和チック・ビジネス交渉用語!

いや、「交渉」というよりは、単なる丸投げ。

・・・その日の夜、立ち飲み屋でため息をつく僕とAさんの姿がありました。

お寒い気分。こんな状態でひと肌ぬいだら、ただ風邪をひくだけです。

結局その後、ホームページリニューアル計画はうやむやになり現在に至ります。昭和チック交渉決裂・・・単なる「計画頓挫」ですね。

いつになったらウチの新しいホームページは出来あがるのでしょうか。
誰かのお力で何とかしていただけないか。


ギョウムな新年

2010-01-15 | Weblog
新年です。あけましておめでとうございます。

去年の暮れも何かとバタバタしていました。例年よりも'大掃除'に力を入れ意外と時間もかかった。
大掃除といっても、床にモップをかけたり便器を磨いたりという作業は軽く済ましてしまい、メインはシステム周りの点検や整理です。
ユーザーさんも一斉に大掃除をやり始めてPCを使っていないタイミングを狙う。
'大掃除'の主な内訳は・・・

・もう'レトロ'と言ってもいい古いデスクトップPCを分解しエアーダスターや小型の掃除機でホコリを除去。

・ユーザーさんが勝手にタコ足にしてしまった電源の配線を敷きなおす。

・いつの間にかグチャグチャにからまっているLANケーブルを敷きなおす、ついでに、弱ってヘトヘトになっているコネクタを付け替える。

・古い周辺機器を整理し不要なモノは廃棄。

・不要なデータをファイルサーバーから削除するようにユーザーさんにお願いする。

・・・等々。面倒な作業ではあるのですが、やっておくとスッキリと新年を迎えられます。

年末、'買い出し'にも力をいれました。買い出しといっても、経費を思う存分使いPCやプリンタを大量に調達!、という景気のいい話ではありません。夜遅くセコセコと作業をする事が多い自分用に、小腹がすいた時のための'エネルギー源(夜食)'を調達したのです。

以前から安いという噂を聞いていて気にはなっていたのだが何となく足を向けなかった'業務用スーパー'。飲食業者向けのスーパーなのだが一般客も利用できる。物は試し、とうことで初入店。

半分は好奇心もあり店内を物色・・・生鮮食品やら加工食品やら生活雑貨など色々あり確かに単価は安く、普通のスーパーでは見かけないような商品もあって見てるだけで意外と面白い。
「業務カレー」というそのまんまのネーミングのカレールーや、よくわからないメーカーの30円くらいの缶ジュース、大きめのパックにパンパンに詰め込んであって今にも外へ飛び出しそうなひき肉・・・さすが業務用。他の肉類も大体は大きいパックで売られており仲間内でバーベキューでもやる際にはこういう店で調達するのがよろしかろうと。

このご時世を反映しているのか、それとも元々人気があったのか、駐車場空き待ちの車が並ぶほどの混雑ぶりでした。

カップ麺やレトルトなどのインスタントものやドリンク類を多めに買いこみ、年が明けてから会社へ持ってくる。それらの’エネルギー減’は、不要な機器を廃棄して空いたスペースにマイ在庫として保管しています。業務の合間に食べるので、まさに「業務用」。

ということで、これといった大事件もない平穏な暮れから年明けの業務(?)報告でした。
皆様はどんな年末年始を過ごされたでしょうか。ではまた。


ホームページは誰のもの

2009-12-05 | Weblog
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバールームの一隅、暗がりに溶け込んでいるシステムの管理者が社内用Webサーバーのモニタを見つめている。いや、彼が見ているのは虚空の闇であり、闇の中の魔物を恐れているのだ。
夜も更け、社内には彼一人しかいない。魔物を呼び込んだ罪深き者達の声が虚空に反響する。

(・・・そろそろリニューアルしようよーん・・・)
(・・・そこでさ、君に作ってもらいたいんだよ・・・)
(・・・既に社内で作ってるんだから、出来るでしょう・・・)

魔物がゆっくりと動きだした。魔物の姿は波打つ暗い水面下にあるように不明瞭だ。だがその恐ろしげな双眸だけははっきりと見てとれた。これから闇を抜け出し彼に牙や爪を突き立てようという気配がわかった。

彼は必死で身を護る術を探した。

そう、「ホームページ」という名の魔物の毒牙から・・・
魔物に魅入られた愚かで罪深き者達が奏でる闇の狂想曲から・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

えー、そういったわけで、もー、イヤんなっちゃいましたねー。

聡明な皆様にはあらかた話の筋が見えたかと思います。ワタクシめがなんでこんなにイヤんなっちゃているのか。したがって今回は純度100%の愚痴り記事だと思って頂ければと。

事の発端は、ある営業所の若手営業マンが同業他社のアグレッシブなHPを眼にして、上司に
「ウチも負けないように作り替えなければなりません」
といった建設的な提案をしたことから。
その提案が上司を通じて本社営業部門部長への提案となり、部長も無視しきれなかったのか僕への打診となる。

「リニューアルしようよーん。既に社内のホームページ作ったじゃない。内容の検討を頼むよ。簡単でしょ?」

部長が言っているのは、すべてフリーのツールを使って作った簡素な社内用業務掲示板である。
ホームページじゃないってーの!

営業部門長の論法はこうである。

「ホームページはパソコンで見るもの」
「故にホームページはパソコンで作っている」
「故にパソコンに詳しそうなシステム部門に頼めばいいのだ」

怒涛の三段論法です。最初の前提条件が間違っているのであらぬ方向に向いている。

レストランを開業しようというオーナーが料理の内容や店のコンセプトをどうするか検討する時、
「料理のメニューは紙に刷られている」・「故にメニューは印刷機で作っている」・「故に印刷工場に頼めばいいのだ」
などどいう思考回路がめぐったら変です。これと似たようなもんである。
「外注すると高くつくかもしれない。社内で作らせればタダだ」という考えもミエミエです。

確かに安く作れるならばそれにこしたことはない。しかしまず、経営戦略的に「何をしたいのか」「どういう効果を狙うか」の方針が最初になければねー。経営トップや営業部門のオエライさんの戦略は特になく現場の意見も何もナシの状況のまま進めれば、なんとなーく作りました、でワケのワカラン料理が出来上がって終わってしまうのは眼に見えています。

自分の上司にそういう意見を添えて報告。正式な命令系統できた業務指示ではないので逃げてしまうことも出来るはず。
上司殿には
「何だと。そんな全然煮詰まってもいない話、断ってしまえ!」
と言ってほしかったのだが・・・

「・・・時間があるなら協力してあげれば」
ときた。あーあ。

超々多忙で飯食うヒマもありませーん、という口上でお断りしようかとも思いましたが、融通のきかない奴というレッテルを貼られてしまうのもわかっており、少しでもコンピュータに接点がある相談を受けた時に何とかしてやりたいという気持ちが湧いてくるシステム管理者の本能もそうさせたのであろーか、営業部門長には自分にお手伝いできる範囲でという条件と内容によってはHP制作会社に頼まなければならない可能性をちらつかせつつ一応話を了解してしまいました。

とうとう魔界の入り口に足を踏み入れた・・・

現在あるHPは8、9年前頃に営業部門に所属する営業事務課長のAさんが中心になってHP製作会社と打ち合わせ外注製作したものです。当時の自分はその件にほとんどタッチしていません。FTPクライアントでアップロードするやり方をAさんに教えるお手伝いをした程度です。

改めて今のHPを見てみました。情報量がてんこ盛りというわけではなくデザインも洗練されているとはいえませんが、シンプルながらも中小規模企業のHPとしては必要十分な内容でことさら悪いとも思えません。
営業部門長が、リニューアル検討の件はA課長にも声をかけている、と言っていたのでとりあえずAさんのところへ足を向ける。

「・・・てなことで、なぜか自分にもHPリニューアルの話がそちらの長からありまして、Aさんに相談に伺ったわけです」

「どこをどうリニューアルするのかの話はあった?」

「それが、まったくないス。でも、ニュアンスとしては全部作り替えたいような雰囲気でしたけど」

「うーん・・・リフォームじゃなくて建て替えろってわけ?やるとなったら大変な作業でしょう。肝心なのは、全体の目的がどうあってどういう建物にしたいのかなんだよな。それに今までだってほったらかしにしてたわけじゃなくて、必要な部分はなるべくまめに更新してるんだけどね」

一部内容の更新が必要になった時は、更新する規模が広範囲ではないこともありHP制作会社には頼まず、Aさん自らアップロードしているようです。A課長は我社ではベテランで商品情報にも詳しく、適切なタイミングを心がけているとのこと。HPを見たお客さんから問い合わせがあり、めでたく成約することもたまにある。それなりに効果はでているようだ。

「僕も個人的には、今のHP悪いとは思ってないです。Aさんの言う通り、作り替えるには会社としてそれなりの目的があってしかるべき・・・なんだけど会社が何をやりたいのかさっぱりワカラナイんで弱ってるんですよ。もともとB営業所のZ君が’作り替え’の提案をしてきたみたいですけど」

「B君が提案と。うーん・・・」

「・・・まず、具体的に製作する前の段階で、全体方針と方針に沿った各コンテンツを決めていくための工程素案を作りますか。それを基にオエライさんを交えた打合せをセッティングする必要があるかと」

「そうだよな。それがまずやるべきことだよな・・・オエライさんに’方針’があればいいんだけどねー」

「あればいいんですけどね-・・・Aさんも打ち合わせに出て下さいよ」

「気が進まないけど(苦笑)」

Aさんという心強いメンバーを得たものの、イヤな予感ばかりが僕をとりまく。
魔界の入り口の向こうから、闇の狂想曲がかすかに聞こえだした・・・

(この話は続く・・・かもしれない)


プリンタのパワーゲーム

2009-11-26 | Weblog
といったところで(?)、しばらくの放置期間を経て久々の投稿です。

自分が勤めている会社の業績、一頃よりは上向いてきたもののまだまだ楽観はできないとのことで、とにかく経費削減モードがゆるむことはありません。
最近は、

「コンピュータ室(サーバ-ルームのこと)の空調、電気代バカにならないはずだぞ。しばらく止めておいたらどうだ」

・・・あまり踏み込んで欲しくない領域で"事業仕分け"されそうで困っております。

そんな社内の風潮なので、今年は新しいPCは購入していない(させてくれない)。壊れたら、残ってるPCを二人のユーザーさんに共用してもらったり、退職した人のPCを即回収して温存しておいたものを移設したりして何とかやりくりできてるのですが、会社の事情で無念の思いで去った人もいるのでまあ複雑な気分です。

PCは今のところなんとかなっていますが、プリンタが壊れた場合はなかなか厄介です。
PCはハードスペックに細かな違いはあれど業務に必須のアプリケーションソフトはどれにもインストール済みなので、どのPCを使ってもユーザーにとっては支障はほとんどありません。しかしプリンタはユーザーのニーズに左右されるケースが多い。

せっぱつまった感じで、ある営業所の課長からの電話が鳴り響く。

「プリンタがとうとう使えなくなってしまったよ。今までだましだまし使えてたんだけど」

「本体がダメってことですか?」

「メーカーのサポートに色々聞いたらそういうことみたい。修理が必要って」

「そこまで確認してもらって恐縮です。そうですか・・・」

「修理費用○万円以上はかかります、とか言われてさ」

「厳しい金額ですね。プリンタが買えますよ。購入申請します?」

「うーん、正直、今期のウチの成績じゃ申請しにくくてなー。余ってるのない?」

「古い機械ですが、A4カラーインクジェットなら在庫が2台ありますよ」

だが、課長の所属部署は頻繁にA3のカラー印刷を必要とするので、A4では困るとのこと。
A4印刷したら拡大コピーという手もあるが、その都度では面倒だし、コピー機自体がモノクロなのである。

プリンタというのは使うユーザーの部署によって、A4のモノクロで充分というところもあれば、カラーは必須!というところや、課長のところのように専門的な用途もあり、在庫の転用ができないことが少なくない。

その割には、ユーザーの現場に出張した時にこの人数でこんなに必要ないだろう!というくらいプリンタの数がやたら多いのを眼にしたりする。ホゲホゲさんのPCにUSB接続して単独で使っているプリンタの横に、ペケペケさんとホニャラカさんがネットワーク共有しているプリンタがあり、ふと見ると別の場所でアチャラカさんとドガスカさんがまた別の機種を使っている・・・しかも同じフロアのそんなに広いわけでもない事務所の中で。

あなた達の職場、ずいぶんゴージャスだわ・・・!

皆で仲良く1台をつかえばいいのに誰と誰がどのプリンタを使うという複雑な力関係でもあるのか、勝手に個人で持ち込んだり懇意にしている仕入先からタダみたいな値段で譲ってもらったものを、PCやネットワークに少し詳しいユーザーさんがセットアップしているわけです。
消耗品もそれぞれ違うわけで、非効率きわまりない。これだけプリンタがあれば、1台くらい壊れても大丈夫!というメリット(?)はあるかもしれないが。

あまり目くじらたてたくはないが、当然プリンタもシステムの一部です。これから教育していこうと考えています。

さて前述の、課長のプリンタの件、その後どうしたかというと。

僕から上司に新規購入を相談
「その余ってるインクジェットで充分だ!」
→相談却下

(充分じゃないから相談したのに・・・)

と言われても、ここで諦めたら課長始めそこに所属するユーザーさんは困ってしまう。
・・・そこで課長の了解を得て画策し、「コピー機とFAX機の購入申請」という話にすり替えたのです。

モノクロコピー機のリースは残り数ヶ月あります。カウント料金は高い。別にある単体FAX機は古くて調子があまり良くない。
そこらへんを「食材」として使い、複合機販売の営業マンと打ち合わせ、残りのリースをコピー・FAX・プリンタ・スキャナー・カラー複合機のリースに吸収させカウント料金を出来るところまで値引きしてもらい、「コピー機とFAX機を複合機に入れ替えることにより、月々の支払額が今までよりも減り、良い品質で長く活用できます」という「ゴージャスだがリーズナブルな料理」の出来上がりです。

→申請承認

申請内容にウソはないですが、何となくゴマカシも入っています。リースの総額を見れば、単体プリンタのみ導入した方が実は全体の負担は少ない計算になるのですが、「月々の負担額」という魔術でしょうか。
会社がそんな簡単にゴマカされるとも思えないので、

「しょーがねーな。今回はあのバカにゴマカサれてやるか」

という懐の深さを見せてくれたのかも。だったら、少しは会社を尊敬できますね。

しかしゴマカしゴマカされても、複合機の導入はプリンタ問題に対するの一つの「解」ではないでしょうか。
紙のサイズも一通りあり、カウント料金を払うことによりトナーが補充され、障害時には保守もしてくれる。
カウント料金が馬鹿にならないという話もありますが、機能を駆使してカウントを極力最小限にすることも出来るし、保守込みと考えれば長い目でみて運用上のメメリットは多いと思います。

しかし、最初に即却下した上司の席には本人専用のプリンタがゴージャスに置いてあるんです。
組織の中で力のある人の周辺は「聖域」らしい。そのうち"事業仕分け"してやるぞー


湿度より密度のエブリデー

2009-06-06 | Weblog
梅雨の足音がシトシト聞こえてきています。そろそろプリンタ紙づまりサポートの心構えをしておかないとな-。

さて、今回も「用語」関係を書く予定でしたが気が変わり、「ヘルプデスクなエブリデー」という別の話題で。
ユーザーさんからの電話問い合わせは相変わらず多い。内容は様々です。

ヘルプデスクっている最中に、ふと気が付つくことがある。

(あれ。この人とは何回も、これと全く同じやりとりをしていたよなあ)

例:
「お客のメールが見れないんだけどどうしてかな」
「受信BOXの中からそのメールが開けないということですか?」
「いやメールは読めるんだけど。データを開くとよくわからないメッセージが出てきて、何で?」
「添付ファイルが開けないってことですね」

…で、ファイル形式の確認となぜ開けないのかの説明へと進んでいくあたりで、定期的に同じやりとりをしいることに思い当たる訳です。しかし以前のヘルプから微妙に間があいているので、ユーザーさんはその時に受けた説明を微妙に忘れており、僕も同じ説明をしていたことを微妙に忘れているのです。
ヘルプの終盤にさしかかった頃お互い(あ、そういえば…)と微妙に思いだすというパターン。

半年に一度はFAQを更新して配布していますが、全く読んでないか、読んでも理解できていないか、読んだ後メシを食うと忘れるのか、そのいずれかでしょう。
あるいはウラ紙と化し、紙詰まりでグシャグシャになっているのかもしれません(泣)

それでも、社内の機器やソフトに関する問い合わせへの対応は職務の範囲内と割り切りなるべく前向きにやっていますが、なかには

「息子が使っているパソコンなんだけど、メールが送信できないみたいで」

職務の範囲ガイですが、渋々対応。
しかし詳しく聞こうにも、OSもわかなければ回線接続方式もプロパイダも、どういう操作をしたのかも全て不明。
がんばって下さい、としか言えませーん

…次回更新のFAQではこうしよう。

Q:’家族のPCの調子が悪い’

A:’あなたががんばって解決し、家庭内での自分の株を上げましょう。PCを使っているのが年頃のお嬢様の場合のみ本人から直接私へ電話をして下さっても結構です’

…一方、PC関係に詳しいユーザーさんも少数ながら徐々に増えてきています。
ある分野ではシステム管理者よりも知識があったりする。達人ユーザーさんから質問がきて恥ずかしながら僕の方がよく知らないということもありましたが、ユーザーさん自身が努力し身につけてきた訳で喜ばしいことです。更新作業の依頼も的確にやって頂けるので助かります。

しかしある人は、自分が詳しいことを鼻にかけた感じで
「(お前がやっている仕事くらい俺でもできるぜ)」的な態度をとられ、ケンカになりかけたこともありました。
今年度から新任のシステム管理者の人もいらっしゃることでしょうが、これと同じような経験をすることがもしかしたらあるかも。

けど、そんなことがあっても気にする必要はありません。
達人ユーザーさんの多くは「自分の作業範囲内(システムの一部)」の達人であって、システム管理は言うなれば「他人の作業範囲(システム全体)の責任をもつ」という仕事で、全然別の分野なのです。

例えば、マイマシンの操作はもうスイスイだが他人のPCは何か使いづらい、ということがあるでしょう?しかしシステム管理では誰が使ってるどんなマシンであっても状態を把握しておき業務に使えるよう保守しなければならない。

他に…ヘルプデスクもそう、現場業務分析や業務アプリケーションの導入(時には開発)、データ管理、セキュリティ対策、ネットワークの構築、機器リプレースの予算計画、障害対策、上層部との交渉、取引先システムとの連携プレー・・・

とまあ、ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、とにかくやることは結構あるのです。
その合間を縫って自分のITスキルを向上させる勉強もするとなれば体力勝負といってもいい。
ヘルプデスクも正直メンドウですが、こなしていくうちに現場のトラブル実例が蓄積され後々役立つこともあります。
(もちろん社員の家族PCサポートまでやる必要ありませんが、あえてやって顔を売っておくというヤラシイことも時には必要…?)

どんな仕事でもそうでしょうが、最初は大変だが慣れてくれば力の入れどころが計れるようになり、仕事内容の密度も濃くなってくる。
余裕もでてきたらさわやかにサラリとやっていきましょう。
あまり湿っぽい気分でやってるとユーザーさんにもそれが伝わり、

「アイツ紙詰まりを起こしたプリンタみたいだな」

なんて言われかねないかも。

何となくいつもの用語

2009-05-15 | Weblog
はっきりとした理由はよくわからないが、子供の頃から何となく好きな場所やモノというのは誰にでもあるでしょう。

僕の場合、小学生の頃から高速道路のサービスエリアとかパーキングエリアやドライブインのような立ち寄り処が何故か好きで今でもそうなんですが、恒例でお盆や年末年始に遠方の親戚の家へ家族で泊まりに行く途中、行きもその帰りも運転する親父に「必ず寄って」とせがんだものです。これは長時間狭い密室空間に揺られ続けているうちに外の世界へ飛び出したいという欲求が無意識下に蓄積され…と最もらしく分析するのも野暮というもの。「何となく好きなのだ」でよろしい。とにかくサービスエリアに降り立った時の爽やかな解放感はいつ味わっても良いものである。

そして、そういう類の場所に必ずといっていい程売られているのが、フランクフルト。これも何となく好きなのです。
ほどよく焦げ目が付いている表面に、あの先っぽが細くなっている容器からケチャップとマスタードをムニューと先端から根元までジグザグに塗り、アツアツでかぶりつくのが、これまたたまらーん。
しかし最近は、コンビニとかでよくある端をつまんで真ん中をポキリと折りケチャップとマスタードを同時に出す容器(名前は知らん)になっている所も多く、衛生上は好ましいのであろうが、なんか味気ない。しかもマスタードがあらびきマスタードなのである。フランクフルトのマスタードはやっぱ真っ黄っ黄のやつじゃないと!

・・・さて、前回の続きです。

○ロック

ユーザーさんとの会話の中でも、人によってなんとなく好んで使っていると思われる「用語」があるようで、
あるユーザーさんは、何かと「ロック」を連発する。

「ロックして動かないんだけど」
>>調査結果:CPU使用率上昇状態

「ロックして数字がはいらないんだけど」
>>調査結果:NumLockオフ状態

「ロックして印刷できないんだけど」
>>調査結果:プリンタ電源入れ忘れ

ロックさん、結構慌て者なのである。
ちなみに僕は、焼酎やウィスキーはロックが好みです。


○いつもの画面

これも一部のユーザーさんが好んで使う「用語」。
早い話、デスクトップ画面のことです。
通常は、Windows起動後に最初に出る画面なので、「いつもの」ということである。

「いつもの画面にならないんだけど」
表現は可愛らしいが、こういう問い合わせが来るとドキっとする。重い障害の可能性大なのである。

>>調査結果:ハードディスク死亡

ということで、「いつもの」復旧作業・・・


○アレ

「アレの使い方をもう一回教えてくれる?」

そう、「アレ」とは、アレのことである。
・・・って、全然わからないですよね(わかったら凄い)。

この用語を使う人が二人ばかりおります。
「アレ」とはプロジェクターのことです。
なぜ「アレ」になってしまうのかよくわかりませんが、単純に名称が思い出せないだけでしょう。

>>調査結果:老化現象

そういえば「映写機」と言う人もいました。


・・・ということで「用語」関係の話題、終了!・・・いやいや、まだあるんです。
続きはまた次回やります。

何となくやってみたいだけなのですが。


用語博物館

2009-04-14 | Weblog
最近、グチっぽい記事ばかりなので、今回は少しお気楽な話題にて・・・

ユーザーさんと僕の会話で飛び交う'珍PC用語'や'システムチック用語'、これまで何度か紹介しましたが、ここのところ微妙な変化もでてきたので、近況報告ってことで懲りずにまたやります。

○USB
今までユーザーさんになかなか通じなかった'用語'が急に通じるようになってきたもののひとつとしてこれがあります。

以前は

「先っぽが微妙に平べったいやつ」(Aコネクタ)
「先っぽが微妙に小さく四角いやつ」(Bコネクタ)

と、まどろっこしかったのが、最近はユーザーさんの口から「USB」とご指名(?)されます。
わずかながらでも時間の短縮になり、意外と助かります。PS/2やRS-232ポート、パラレルポートなど今やレガシーに属するものが主流だった頃は相当まどろっこしいやりとりで苦労しましたが、そのほとんどが取り扱い易いUSBに置き換わっている今では、さすがにユーザーさんも

「何だかやたら目につくこの平べったいの、あー、'USB'というのか」

と、認識してくれてきたようです。
身近なPC周辺技術の中では、使い勝手が良くパフォーマンスが向上しつつ順調に普及してきたもののひとつと言えるでしょう。

(・・・しかし油断出来ない。eSATAの台頭である。最近外付けHDDで徐々に搭載されてきている。雰囲気が何となく似てるんだよ-)

USBが認知されてきたのは良いのだが、プリンタサーバー経由の部署共有プリンターを、勝手にUSB接続に切り替えて自分専用にしてしまう困ったユーザー様(=迷惑者)がいたりする。ちなみに「プリントサーバー」という用語はほとんど通じない。


○USBメモリ
USBは通じても、なぜかこれは通じないことが多い。
「スティック」と言う人が多く、会話をスムースにするため、自分もユーザーさんにはあえてそう言ったりします。

自分としてはSONY開発のメモリースティックをイメージしてしまい違和感ありまくりなのですが。


○LANケーブル
これもかなり通じるようになってきました。

以前は

「先っぽが電話のモジュラージャックっぽいやや太めのケーブル」

フラットケーブルの場合は、「やや太めの」が「きし麺みたいな」とアレンジされる。

何故か電源ケーブルと間違える人も少なくなく、

「・・・やや太めのケーブルをPCに挿して下さい」
と電話で説明すると

「もう挿さってるよ・・・!?もっと押し込めばいいのか?」
無駄に一生懸命になったりします。

「・・・やや太めのケーブルをPCから抜いて下さい」

「・・・あっ、画面が真っ暗になった」
電源が落ちたりします。
(ノートの場合はバッテリー駆動に切り替わり、一見わからない)

PCに挿すLANケーブルは水色、ネットワークプリンタ用は白、ハブからハブへ渡すやつは黄色、といった感じに色分けして配線し、ユーザーさんへは色指定で説明していた時期もありましたが、どういうわけか勝手に配線をいじって色を変えてしまう困ったユーザー様(=大迷惑者)も出現、色ルールを説明しても無視する人ばかりなので、この方式もいつしかやめてしまいました。

自宅でインターネットをやる人も増えてきたせいもあるのか、最近は「LANケーブル」で一発OK!、てなところで喜ばしいことです。

次は・・・

まだまだあるのですが、長くなりそうなので続きは次回にて


ヒマ

2009-04-09 | Weblog
システムの安定稼働は喜ばしいことではあるが、ずーっと安定しているとシステム管理者としての存在感が希薄になりつつあり複雑なところである・・・そう感じているシステム管理者は少なくないのではないでしょうか。

システムトラブルは不思議と重なることが多く、そんな事態になると嵐の海を航行しているような気分になります。
先月も、ある部署のネットワークが急につながらなくなったとほぼ同時に、経理部のファームバンキングPCがクラッシュし「振込み出来ない。短時間で復旧してくれ」と大騒ぎされているところへ、上司から新たな集計プログラムの至急作成命令が舞い込み(これもある意味トラブル?)・・・荒波にもまれてきりきりまいでした。船酔いしまくりです。

今月に入ってからはうって変わって、ノントラブル、新たなシステム的業務命令もなく、青空のもと穏やかな海面を漂っているような状態。これも不思議と、このように平和な時間が訪れることもたまにあります。嵐の前の何とやら、かもしれませんが。

ところがそうなってくると「アイツ、最近ヒマそうだな」と思われるのか、システムに関係ない仕事を頼まれたりして結局忙しくなってくる。本来は、システム構成の見直し・分析や情報収集、今後の計画・企画立案にあてたい貴重な時間なのにな-

普段の地道なメンテやユーザー教育が実を結び、ハタから見れば「ヒマ」な時間を確保できるのであります。「ヒマ」がある、ということはシステム管理という仕事においてひとつの成果をあげていることだと思うのですが、何しろ裏方的な業務というのは評価されにくい。
逆に「アイツ、いつもよくわからない作業をチョコチョコやってるけど、やっぱりヒマなんじゃないか?」と解釈されたりして、結局「情シスはいつもヒマ」、なんてことにもなりかねない。

システム管理者側に悪いところがあるとしたら、ただ作業をするだけで何もフォローしない場合でしょう。嵐の中でも冷静に自分の実施した作業とその結果を体系化して資料を作成しておくことが重要です。イコール会社への業務報告にもなります。

システムはトラブルなく稼働して当たり前。
トラブったら、情シスの責任。

社内にこう考えている人が少なからずいるとういうことを肝に銘じておきましょう。

そして、特にウチのような兼任システム管理者がいる会社の上司殿に呼びかけたい。
あなたの部下がヒマそうにしていたら、「コイツは優秀なんじゃないか?」と、とりあえず評価し、業務報告書を求めましょう。
具体的で体系化された報告書があがってきたら、本当に優秀。
労をねぎらい、高級料理でも奢ってあげて下さい。
報告書が出てこなかったら実はヒマ。同時にあなたの責任でもありますよ。

(えっ。こんな文章を書いているお前が一番ヒマだろうって?)


四面楚歌のシステム管理と四角四面のデジタルライフ

2009-03-07 | Weblog
この大不況、ありとあらゆる人が影響を受けていることでしょうが、システム管理の仕事もやりにくくなってきた。

ボールペン1本消しゴム1個購入するのにも会社の厳しい目にさらされます。HUB1台でも買おうものであれば上司や経理課が大騒ぎ。PC増設なんてとんでもないです。営業社用車にベンツを購入するのかぐらいの扱いレベルです。

経営陣
「なんか、100円のパソコンがあるらしいじゃないの。なぜそれを買わない」
それはイーモバ抱き合わせ価格だっちゅーの!

経営側も大変という事情は重々承知しているつもりなのだが、あー参った参った。
もう少し世の中の消費を刺激してみては?・・・なんて言えるものでもありません。

Windows7がリリースされる頃には、ウチの会社何とかこの不況を克服してくれているでしょうか。いや、見通しは暗い。100円販売戦略のカラクリを瞬時に見抜けないようでは・・・

さてさて、保守会社から保守契約不能と断られる古いPCがウチには結構あります。全体の3割くらい。壊れた時にどう対処するかも考えとかなきゃいけない。
そのまんまの意味で’動かないコンピュータ’予備群である。思うように買い換えが出来ない状況では、壊れたら有償修理するか自分で修理するか、あらかじめヤリクリしておくか、ウラ技を使うかである。

ヤリクリとは例えば、稼働率の低いPC、別名「エクセルもメールもろくに使えないオジサンの机上でホコリをかぶっているPC」をリストアップし、何やかや口実をつけて社長命令で回収し、予備機とする。
そこそこPCを使っているユーザーさんにも二人で1台共用をお願いし、回収する。とにかく回収する。
上司に相談してその準備を早めに着手しようと思う。強引にやるかほどほどな線でやるかはバランスが難しいところであるが。

ウラ技とは、仕入先と結託し帳簿上は別の名目にしてPCを大量入手するやり方です。これは自分一人の力ではできない。それを現実に出来てしまう人に協力をお願いする。
・・・まあ、やらないけど。下手したら社内犯罪になります。これはもう最後の手です。

さて、ネットブック好調に呼応してノートPCも価格下落傾向、歓迎したい現象ですが、販売する方も利ザヤが少なくて大変でしょうな。
それにしても、気が付けば店頭に並ぶPCも’コンピュータっぽさ’が薄れてきたなー。カシャカシャとした感じがない。PC機能付きメディアプレイヤー、といった趣きである。ネットブックなんかそのうち携帯やカーナビと区別がつかなくなったりして。誰が最初に使った言葉なのかわからないが、’デジタルライフ’とはよく言ったものであります(なんだかんだ言って自分もネットブック買っちゃっいました)。会社のオジサンユーザー達の眼にはこういう光景はどう映ってるるんだろうか。

自宅に帰り、真四角のでかい本体と真四角のでかいモニタを見ると、「おー、そこにコンピュータがある」
何となく安心します。オレもオジサンユーザー達と本質的には変わらないのかも?