Kenny爺の洋楽イロイロ,オヤジがウロウロ

洋楽と洋菓子が大好きな関西の爺が綴る!!

ジェリーウォレス マンダム

2017年06月04日 | 男性歌手
昔、男の化粧品と言えばせいぜい柳屋「ポマード」か、丹頂「チック」、その後男性の七三分けの必需品ヘアーリキッドが発売され、ライオン「バイタリス」、資生堂「MG5」「ブラバス」、カネボウ「ダンディ」「エロイカ」などが売れていた。そんな中、1970年丹頂が新しい男性化粧品シリーズ「マンダム」を発売した。当時「荒野の七人」や「大脱走」、「さらば友よ」、「雨の訪問者」などに出演し男らしさの代表のような俳優だった「チャールズブロンソン」をモデルにし、「う~~~む!マンダム」と言う決め台詞が人気を博しキャンペーンソング「マンダム・男の世界」が日本の洋楽チャートで大ヒットした。これを歌っていたのがジェリーウォレスと言うカントリーシンガーである。この歌は本国アメリカでは全然ヒットしなかったと言うか認知すらされてなかったようだ。私もジェリーウォレスなど名もなき一発屋歌手だと思っていたが、実は1950年代から活躍した有名なカントリーシンガーだった。特に1972年8月26日付けのビルボードカントリー部門で1位になった「If You Leave Me Tonight I'll Cry」は味わい深い名曲だ。他にも「How the Time Flies(1958)」「There She Goes(1961)」「Shutters And Boards(1962)」「In The Misty Moonlight(1964)」「To Get To You(1972)」など渋い名曲がたくさんある。1928年12月15日生まれで 2008年5月5日亡くなっているから享年79歳。ビートルズが活躍した時期とほぼ同じ時代のカントリーシンガーだったのだ。ついでながら、「丹頂」はあまりにも歌がヒットしたので1971年に社名まで「マンダム」に変更してしまった。

Jerry Wallace -- If You Leave Me Tonight I'll Cry
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カルロス・マリン

2017年05月28日 | 男性歌手
1980年代、女性ファン、特にオバサマ方の圧倒的に人気のあった歌手と言えば、スペインのフリオ・イグレシアスである。レコードはバンバン売れるし、法外な?金額のコンサートチケットもドンドン売れた。「黒い瞳のナタリー」や「ビギンザビギン」などが大ヒットし歌唱力とルックスを兼ね備えた歌手であった。そして今同じスペインのカルロス・マリンも人気が高まってきた。クラシック系の歌を歌っているイルディーヴォのメンバーで近日日本でも公演がある。イルディーヴォのメンバーは4人とも歌唱力があり、実力派のグループだが、その中でもカルロス・マリンは異彩を放っている。昨年発売された「エン・コンシエルト」はカルロス・マリンの歌唱力が如何なく発揮されている。「マリア」「トゥナイト」「君住む街角」「フライミートゥザムーン」「よくあることさ」などおなじみの歌を見事に歌い上げている。第2のフリオ・イグレシアスになる可能性を秘めた歌手だ。
Carlos Marin (Il Divo) - En la calle donde vives (On the street where you live) (En Concierto)

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モータウンサウンド

2017年04月27日 | 60年代洋楽
1960年代以降素晴らしい黒人グループがたくさんあった。ニューヨーク出身「わたしのベイビーBe my baby」のロネッツや、オハイオ出身「燃ゆる初恋Our Day Will Come」のルビー&ロマンティックスや、ロサンゼルス出身「ビートでジャンプUp Up And Away」のフィフスディメンション・・・でもモータウンサウンドが一番大きなムーブメントであったのは言うまでもない。元ボクサーのベリーゴーディジュニアがアメリカ自動車産業の街デトロイトでタムラレコードを設立し、スモーキーロビンソンやエディホランドとともに「モータウンサウンド」の基礎を作った。マーティン・ルーサー・キング牧師らが先導した公民権運動が1950年代中頃から始まった、そんな時代だ。当時は黒人差別が当たり前のように行われていた時代で、スモーキーロビンソンが何かのインタビューで当時の音楽ジャンルについて「アーチストが黒人だったらR&B、白人だったらポップス」と発言していた記事を読んだことがある。モータウンレコードのアーチストを数え上げればきりがない(いや、やっぱりきりはある)が、昔NHK-FMで「ヒットキットパレード」と言うラジオ番組があって、それらモータウンサウンドを中心としたアメリカ音楽を中心に聴ける貴重な音楽番組だった。マーヴェレッツ、エディホランド、スモーキーロビンソン&ミラクルズ、フォートップス、ボビー・テイラー&バンクーバーズ、マーサ&ヴァンデラス、マーヴィンゲイ、タミーテレル、メリーウェルズ、テンプテーションズ(メルヴィンフランクリン、エディケンドリックス、オーティスウイリアムス、ポールウィリアムス、デヴィッドラフィン)、スプリームス(フローレンスバラード、メアリーウィルソン、ダイアナロス)、ジャクソンファイヴ(テイト、マーロン、ジャッキー、ジャーメイン、マイケル)、スティーヴィーワンダー、コモドアーズ・・・ビートルズのような白人ロックバンド全盛の時代、モータウンレコードのアーチストはそれに対抗しうるアメリカ音楽の中心的存在だった。
マーヴィンゲイ&タミーテレル「Ain't No Mountain High Enough」
スモーキーロビンソン&ミラクルズ「You really got a hold on me」
フォートップス「Reach Out (I'll Be There)」
テンプテーションズ「My Girl」
マーヴェレッツ「Please Mr Postman」
スプリームス「Stop In The Name Of Love」
メリーウェルズ「My Guy」
マーサ&ヴァンデラス「Heatwave」
スティーヴィーワンダー「Uptight」
マーヴィンゲイ「I Heard It Through the Grapevine」「Whats Goin’On」おお懐かし!
こんな歌をリアルタイムで聴いていた私は、今は押しも押されもしない高齢者なのだ。
ところで当時大人気のThe Supremes、現在は「スプリームス」と表記されることが多いが、当時は「シュプリームス」であった。ちょうど当時超人気の洋菓子、ヒロタのシュークリームと名前が似ていて、美味しそうなグループ名だった。

Four Tops - Reach Out (I'll Be There) (1967) HD 0815007
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キンクス The Kinks

2017年04月21日 | グループ
1970年ごろ私はキンクスの「Victria」と言う歌をラジオではじめて聴いた。ノリの良い歌でたぶんこの曲は「ヴィクトリアと言う女性に対する他愛もないラブソング」だと思っていた。それから30年ほど忘れていたこの歌を2000年頃聴いて、歌詞を見て驚いた。これは単なるラブソングではなかったのだ。ここで歌われているのは19世紀ハノーヴァー朝(日本で言えば明治時代)の「ヴィクトリア女王」の事なのだ。要するにイギリスを愛し女王様のために戦って死んでも悔いなし・・・と言う教育勅語を学ぶ森友学園もびっくり、ヴィックリの極右ソング?だったのだ。こんな歌を反体制であるはずのロックバンドが歌うとは、英国音楽ファンの懐の深さを感じる。キンクスについて言えば、Van Halenの「You Really Got Me」のオリジナルはキンクス、The Pretenders の「Stop your sobbing」のオリジナルもキンクス、1967年のThe Doorsの大ヒット曲「Hello, I Love You」は1964年のキンクスの「All Day And All Of The Night」をそのまま盗用?したほど酷似したメロディ。キンクスはいろんな意味で当時のミュージシャンたちに影響を与えたグループだ。1964年バンド結成以来メンバーチェンジは何度かあったが、レイとデイヴのデイヴィス兄弟は結成以来1994年頃までキンクス一筋の兄弟である。ただこの兄弟は本当は不仲だったようだが、これは「禁句」である。

The Kinks - Victoria
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ボストン AMANDA

2017年04月13日 | グループ
アメリカの素晴らしいロックバンド「ボストン」はなぜ1976年から1986年の10年間余りに3枚のアルバムしか発売しなかったのか?1970年代半ばごろ、私が初めてボストンの「幻想飛行Boston」と言うアルバムを聴いたとき、このグループは一体何人組なのだろうか疑問に思っていた。後で知って驚いたのは、実はボストンのサウンドはトムショルツと言う天才がすべて1人で創作していたのだ。一人で何もかもするから、時間がかかる。しかもトムショルは完全主義者だから妥協しない。仕上がったサウンドにブラッドデルプのボーカルを加え、アルバムが完成したのだ。だから1976年「幻想飛行Boston」、1978年「ドントルックバックDon’t Look Back」、1986年「サードステージThird Stage」と10年で3枚なのだ。トムショルツは子供の頃ピアノを習いクラシック音楽を聴いて育った。マサチューセッツ工科大学時代にギターを独学で学び、大学を首席で卒業したそうだが、その後コダック社に入社し、傍ら自宅の地下室で黙々と独自で開発した音響機器を使って音作りを始めたサウンド「オタク」である。キンクスやヤードバーズ、レッドツェッペリンなどの影響を受けたサウンドは重厚で、パワフルで時には美しい。とは言え基本はアナログで、今でいうシンセサイザーやコンピュータは一切使用していない。デジタルではないから音にやさしさと温かみを感じる。1970年代半ばの当時はロックの終焉を歌ったイーグルスや、ビージーズのディスコサウンドが全盛であったが、このボストンは一味違う異彩を放っていた。ただ作品を生み出すペースが遅かったため多作を望んだレコード会社との契約で揉め、裁判にも発展した。シングルの代表作は1976年の「More Than A Feeling」 、1977年の「Long Time」と「Peace Of Mind」、1978年の「Don't Look Back」「A Man I'll Never Be」、1979年の「Feelin' Satisfied」、そして1986年の「Amanda」。特にこの「Amanda」は転調部分がカッコよく、完全無欠な80年代最高の名曲の1つだと私は思う。ボストンはトムショルツそのもののサウンドだが、アルバムが売れるとコンサートツアーをしなければならないが一人では出来ない。そんなわけで彼が作ったサウンドのデモテープを再現するためにメンバーが集められた。現在に至るまでボストンのメンバーだった人は入れ替わり立ち替わり20人以上いるはずだ。中でも絶対欠かせないのがブラッドデルプのハイトーンのボーカルである。このボーカルなしにボストンはありえない。ブラッドデルプは2007年3月9日自殺するが、パメラサリヴァンと再婚する直前だったので、原因は不明だ。ブラッドデルプが亡くなって、実質ボストンは終わったと私は思っている。

Boston - More Than A Feeling - 16:9 ( Alta Calidad ) HD


Boston - Amanda (video/audio edited & remastered) HQ

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