高知ファンクラブ

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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」・・・ちびっこ島木彫館のオープンまで(2/2)

2017-09-26 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」ほか

ちびっこ島木彫館のオープンまで(2/2)  

                                           No.184、高知ファンクラブ、9(2017)

  高知新聞の7月10日付けの朝刊で「ちびっこ島木彫館」のことが、カメラレポートの欄に大きく報じられている。「圧倒!木彫り像1700体」、「77歳男性 目指せ ギネス 須崎市」の大見出しの上には、奥行き約40mの展示棟の内部に、木彫り像がぎっしりと詰まっている写真が、ひと際目立っている。もう一つの写真には、浦戸の工房でチェンソーを操る山本さんとその作業を見守る横矢年夫さんが映っている。

 その木彫館は、横波半島への橋を渡り、黒潮ラインから明徳義塾中高校のグランドまで降りて、その手前で右に曲がれば見えてくる。少し登れば、一列に並んだカラフルな木彫り像、日本各地のユルキャラが、出迎えてくれる。展示棟には木彫り像が通勤電車のようにひしめいている。山本さんの木彫りは、ここで研磨し、ニスを塗っている。横矢さんの作品もあると聞く。展示棟は尾根の背にあり、島に居るようなイメージ、それこそ「わんぱく島」である。ここからは、眼下に海辺が、目を上げれば湾の対岸が見える。木彫の像達を背に、景色を眺めながら食事ができるカウンター・テーブルがある。さらに、昔、鏡川などで使っていたUFO型の船を設置して、円形のパーティー・テーブルにしている。横矢さんのミュージアムの島には、他にも幾つかの小屋があり、カラオケ・ルームや釣を楽しめる場所もある。

山本さんの木彫りを展示している施設が高知にはもう一つある。四万十町打井川の「海洋堂ホビー館四万十」に付属する「海洋堂かっぱ館」である。様々な種類・材質・サイズのカッパ像は見事であるが、山本さんの木彫カッパ像は「かっぱ館」の目玉になっている。

土佐山田町植の我が家は、山本裕市さんの木彫作品のささやかな展示場である。チェンソーそのままに、赤褐色(ピニー)の木材保護塗料を塗っただけである。そして、古い民具・農機具と併せ、四季の草花と組んで、特別な雰囲気を醸し出している。

「木彫館での横矢年夫さんとの出会い」       (記:鈴木一枝)

山本さんの案内で浦の内へ行ったが、連絡の不十分で横矢さん達は全員留守、外廻りだけを見て帰って来た。後日、再び主人と共に浦の内に向かった。敷地の入口付近を整備中の横矢さんにお会いすることができた。完成間近い館内を丁寧に案内して貰った。母も、主人も、私も、ただその種類の多さ、数の多さ、表情の豊かさなどに圧倒されっぱなしだった。

横矢さんを表現すれば、物好きというか、大物と言うか、何時までも子供の心を忘れない少年というか、そんな人柄である。男らしい風貌でありながら、笑顔の中に幼な顔が覗いており、年齢からは考えつかない子供心・遊び心を宿している。ここを訪れ、楽しんでミュージアムを後にしたときは、心が和んでくる。このミュージアムの名称に、「笑楽香(小学校)では」と意見を求められた。本当っぽい、嘘っぽい,有得ない木彫りの生き物を見て、笑いながら、楽しみながら、雰囲気を感じて、見学できることが、とってもステキなことである。

4月中旬には、鳥いっぱい、自生している背の高いオンツツジが満開になり、尾根の先端の展望台のベンチ・テーブルから、三方に海を望むことができると勧めてくれた。今年は朱色のオンツツジを主役に据えて、花見三昧で春を迎えようと考えた。

 花見の始まりは、須崎桑田山の雪割り桜(別名;椿寒桜)である(2/28)。桃色の模様が点在する幡蛇森の斜面は趣がある。オーベルジュ土佐山を過ぎて更に奥へ、土佐山嫁石の紅梅・白梅は美しい(3/4)。ピンクの花桃と黄色の菜の花のコントラストは香我美町中西川で楽しめる(4/4)。毎年かならず見に行く桜は、鏡野公園とそれに隣接する高知工科大学のキャンパスである。山芍薬は道の山側に白一輪が散見されることが多いが、 笹温泉の先の矢筈峠(アリラン峠)付近では群落も見られる(5/18)。香我美町山北の「くだもの畑」では、藤の滝が落ちる藤棚の下を車で流した。アジサイは野市父養寺のあじさい街道で楽しんだ。

オンツツジの見頃には(4/15)、「ちびっこ島木彫館」でその朱色を存分に堪能できた。

 

 

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」高知ファンクラブに掲載 2017年~

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2016年~現在に至る)

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 

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