健康生活

今、健康は自分で守る時代です。
安易に薬や病院に頼らない自立した健康法を紹介していきます。

健康に大きく作用する脂肪酸

2017-01-15 12:15:54 | 健康・病気

戦後、日本人の食生活はどんどん欧米化がすすみ、今や、日本人の若年層においては、コレステロールの摂取量はアメリカよりも多くなっているほどです。

それに伴い、血液の中にどれほどコレステロールが含まれているのかを示す「血清コレステロール値」も、年とともに増加、現代では、アメリカと変わらないほど多くなっています。

昭和20年代までは、日本では結核や脚気が国民病と言われていました。

しかし、大阪万博の翌年にあたる1971年以降からは減少。

こうした背景には、日本人の食事が大きく変化して、一汁一~三菜の質素な「ごはん中心型」から、贅沢な「おかず多食型」になったことと関係があると考えられます。

現在、日本人の死亡原因は、ガン、心疾患、脳血管疾患が三大疾患となっていますが、これらの疾患は、近年、いずれも毎日の食事が欧米型に変化したのに伴い、特に脂質やカロリーをとりすぎていることとの関係が指摘されています。

最近、コレステロール、中性脂肪以外に脂肪酸が動脈硬化に関係していることが分かってきました。

脂肪酸は不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分類されます。

不飽和脂肪酸のうち、多価不飽和脂肪酸は体内では作られないもので食事からとる必要があり、これは必須脂肪酸と呼ばれます。

不飽和脂肪酸のうち、EPA(エイコサペンタエン酸)はさばやいわし等の青魚に多く含まれ、AA(アラキドン酸)は、牛肉や豚肉等に多く含まれています。

また、EPAは体内にとどまりにくく、AAは蓄積される傾向にあります。

さらにAAは熱や酸化に強く、アレルギーや炎症を悪化させ、ガンの発生をうながす作用や血栓によって起こされる病気の発症等にかかわる性質があるのに対し、EPAは熱や酸化には弱いけれども、アレルギーや炎症を鎮静化させ、ガンの発生を抑制する作用が認められています。

そのうえ、不整脈を抑える作用、最近はうつ病や統合失調症、アルツハイマーの発症を抑える作用等も注目されています。

早い話が、EPAをとればとるほど、病気になる可能性は低くなるというわけです。

皆さんの毎日の食卓を思い起こしてください。

一般的な家庭の食卓からもめっきり魚料理が減り、肉料理が多くなっているのではないでしょうか。

日頃の食事から、できるだけEPAを豊富に含んだ魚等を多くとるように心がけましょう。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする