北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

大人はそんなに偉いのか?

2016-11-02 12:28:15 | 日記


小学校の5、6年の頃だったか、中学生になった頃だったか、こんな事を考えていた。


 大人はそんなに偉いのか?


学校の先生にしろ親にしろ、あれこれゴチャゴチャ言うけれど、言うほどそんなに立派

なの? たとえば、「あなたは何のために生きてるの?」とか「人間はなんのために生きて

るの?」とか聞かれて、すぐにスラスラと「それはこうでこうだからだよ」と答えられる

大人なんているのか知らん? (僕は今でも答えられません、、、。いきなりスラスラ答え

る人がいたら相当怪しい、、、。「ワカラナイ」と言ったら、それは割と正直な人。)

「なんで生きているのか、なんのために生きているのか判らない人が偉いわけないじゃな

いか!」と勝手に考えていた、、、。もう忘れてしまったが、いろいろと考えて辿り着い

た結論は、


 大人と子供はたいして違わない、長いこと生きているかいないかの違いだけで、どっち

 が偉いとか偉くないかでもないし、違うけど同じ、同じだけど違うだけ、、、。


と言うものでした。(「大人は大きな子供で、子供は小さな大人」などと生意気なことは

考えなかった)ところが話はこれで終わらない、話を拡げて次のように考えてしまった。


 いま生きている人と、昔の人は、どっちが幸せなのか、幸せだったのか?


大阪万博のとき「人類の進歩と調和」って言っていたけど、そんな能天気な話がある訳な

いじゃないかと思った。江戸時代に抗生物質の1つでもあれば、江戸時代ほうがよっぽど

幸せなんじゃないのか?(「サスティナブル」なんて気持ちの悪い言葉はなかった、、。)

今ある郷土料理や何とか漬けとか、みんな江戸時代や明治や大正の頃に、当時の人々が考

えたんでないの? オリンピックの選手だって、リオから日本に帰ってきて郷里に帰った

ら、まずは地元の名産や名物を、家族と一緒に食べたいんでないの? (いまの女の人は

漬物なんて漬けてくれない。スーパーで売っている漬物なんて、保存料だか何だかわから

ないけど、不味いだけ、、、。) いろいろと考えて、辿り着いた結論は、、、


 いま生きている人と昔の人と、どちらが幸せで、どちらかが幸せでないということ

 はない。でも出来れば、江戸時代に現代の医療があったり、戦前に抗生物質の1つ

 でもあれば、どれほど良かったか、、、


と言うものでした。(渋江抽斎はコレラで死んじゃうし、石川啄木も中原中也も八木重吉

も立原道造も、みんな結核で死んでしまった、、、。)



建築だと、日本の大工さんの技術や大工道具は、明治時代が一番良かったという事になっ

ているのですが(木材などの材料も? でも時代が時代で成金趣味なのか、予算のかかっ

た建物にかぎって、あまり良い設計の建物はないようですけど、、)、江戸時代から昭和

の戦後まで、「これがあったらば良かったのに」という材料は、ペアガラスと一部の断熱

材と、地面からの湿気を防ぐための防湿コンクリートと地盤改良材、などでしょうか。

今は、輸入された集成木材をプレカットして、建材を選んで取り付けたらば、それでおし

まいです。(建材を選ぶのは、例のスーパーの買い物とたいして変わらなかったりして)

大工さんの技術も何もありません。大工職はいくつかある職方の1つになってしまいまし

た。現場をまとめる人も居るんだか居ないんだか、一番えばっているのは、北海道で言う

ところの「帳場さん」? (昔の現場に詳しい監督さんとしての「帳場さん」ではなくて、

もっぱらお金の計算している、会社員のようなデスクワークの「帳場さん」、、、。)


人類が進歩して調和しているんなら、コンピューターもあって便利になったんだから、

もうちょっと明治や昭和の初めの頃より良い建物が作れてもと思うのですが、残念ながら

そうはなっていないようなのです、、、。こと建築に関する限り、昔より今のほうが何か

が良くなっているとは、とても思えない、、、。そのぶん、スマホとか携帯とかが便利に

なったりして、どこかでバランスが取れているのでしょうけど、、、。





追記  宮沢賢治を結核と思って詩人の名前の中に入れてしまっていましたが、結核は

    妹のトシさんでした。賢治は若い頃に肋膜を患って岩手病院(今の岩手医科大

    学の前身)に入院して、亡くなったときの病名は両側肺湿潤による急性肺炎で
 
    した。37歳でした。
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