く~にゃん雑記帳

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<須佐神社・千田祭> 組太鼓が響く中、荒々しく神輿渡御

2017年10月15日 | 祭り

【〝けんか祭り〟の異名も、浜辺で鯛の奪い合い】

 和歌山県有田市千田の須佐神社(千田宮)で10月14日、例大祭「千田祭(ちだまつり)」が行われた。〝千田の喧嘩祭り〟の異名をとる荒々しい祭りとして知られる。重さが1トン近い大神輿を急な石段から滑り落とし、担いでは放り投げ、その果てには海中に引きずり込んで沈めてしまう。さらに「鯛投げ神事」では男衆が喧嘩腰で鯛の奪い合い。評判通り、見どころ満載の激しい祭りだった。

 同神社の祭神は素戔鳴尊(須佐之男命)。この祭りは400年以上の伝統を誇る。まず大神輿が拝殿の中に入って御霊遷しが行われ、拝殿前で天狗や獅子の舞が奉納された。この後、法螺貝を合図に男女の子供神輿、稚児行列に続いて大神輿が出発。拝殿の中からの神輿渡御は他の神社では見られない光景という。大神輿を担いで二つ折れの急な石段を下るのはとても無理。このため滑り落とすのだが、途中で白装束の男衆数人が転ぶなど「あわや」と思わせる危ない場面もあった。大神輿が無事に二の鳥居まで下ると、観客から大きな拍手が沸き起こった。

 

 

 石段下では8地区の組太鼓が横笛に合わせ太鼓の演奏を約2時間にわたって奉納した。山車の飾り物は工夫を凝らして手作りしたもので、今年はテニスの錦織圭選手や干支に因んだ鶏などもあった。太鼓は右に大、左に小。打ち手は屈んでこの2つの太鼓を巧みに打ち鳴らしていた。その演奏はいずれも豪快かつ小気味のいいもので、中高年のほか多くの小中学生や女の子たちも笛や太鼓をうまく演奏していた。ここでは伝統がうまく継承されているとの印象を持った。

       

  

 この後、大神輿は組太鼓8基や子供神輿に先導されて高田浜まで巡行。それに先駆け二の鳥居前では大神輿が担ぎ上げられては何度も放り投げられて地面に叩きつけられた。そのたびに「ドッスン」という地響きとともに大きな歓声が起きた。浜辺に着いた大神輿は今度は〝禊(みそぎ)〟のため海の中に引っ張り込まれ、ほとんど海中に沈んで一回転。ロープを引っ張って陸に揚げようとすると、それを阻もうと神輿を海側に曳くせめぎ合いも演じられた。

 

 夕暮れが迫る中、祭りはいよいよクライマックスに。浜辺に設けられた2つの櫓(やぐら)を舞台に「鯛投げ神事」と「餅投げ神事」。男児たちが大きな鯛6匹を投げ落とすと、法被姿の男性たちが激しい奪い合いを演じた。鯛を手に入れると1年間大漁や幸運に恵まれるといわれ、手にした男性たちは我勝ちに全速力でその場を離れていた。櫓の真下ではその後も1匹の鯛を巡り数十人の争奪戦が続いていた。その鯛は元の形をとどめなくなったのではなかろうか。

  

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