く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<シバザクラ(芝桜)> 北米東部原産、まさに一面〝花カーペット〟に

2015年04月20日 | 花の四季

【全国各地で「芝桜まつり」、市町村の花にも】

 ハナシノブ科フロックス属(クサキョウチクトウ属)の多年草。原産地は北アメリカ東部で、日本にはヨーロッパ経由で江戸末期~明治初めごろに渡ってきたといわれる。同属の仲間にクサキョウチクトウ(オイランソウ=花魁草=とも)やキキョウナデシコ、ツルハナシノブなど。これらも北米原産。

 シバザクラの盛りは4~5月ごろ。花期が長いのが特徴だ。径2cmほどの桜に似た小花が芝生のように地面をびっしり覆う様から「芝桜」の名が付いた。基本色は紫がかった桃色だが、園芸品種には白から紫色まで多彩。白地にピンクの縦縞模様が入ったものも。日向を好み、花壇の縁取りや傾斜地や石垣などに植えられる。

 別名「ハナツメクサ」(花詰草または花爪草)。英語では「モスフロックス」と呼ばれる。属名でもあるフロックス(Phlox)は燃え盛る「炎」を意味するギリシャ語に由来するという。モスは苔(こけ)のこと。草丈が低く、苔のように地を這って広がることによる。

 シバザクラは埼玉県秩父市や千葉県柏市、兵庫県西脇市、北海道の大空町や羅臼町などで市や町の花になっている。秩父市の羊山公園や群馬県高崎市のみさと芝桜公園、栃木県市貝町の芝ざくら公園……。花の盛りを迎え全国各地で「芝桜まつり」が始まった。北海道大空町の東藻琴芝桜公園や愛知県豊根村の茶臼山高原の見ごろは5月に入ってから。関西では兵庫県三田市の芝桜園や姫路市のヤマサ蒲鉾本社工場、奈良県宇陀市の花の郷滝谷などが有名。「芝ざくら好天あますところなし」(石原舟月)。


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