く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<キンギンボク(金銀木)> スイカズラの仲間、花色が白から黄色に

2015年05月28日 | 花の四季

【赤い実が2つくっ付く形から「ヒョウタンボク」とも】

 スイカズラ科の落葉低木。北海道と本州の東北地方、日本海側、四国の山地に自生し、4~6月ごろ、1つの花柄に2つずつ花を付ける。よく似たスイカズラ同様、甘い香りを発散し、花色も咲き始めの白が次第に黄色に変化していく。「金銀木」の名前も黄(金)と白(銀)の花が入り乱れて咲く様に由来する。つる性のスイカズラも「金銀花」の別名を持つ。

 花後の7~9月ごろ、径6~8ミリほどの球形の赤い実が2つ、くっ付いて熟す。その形を小さなヒョウタンに見立てて「ヒョウタンボク(瓢箪木)」とも呼ばれる。○○ヒョウタンボクと呼ばれる仲間に、花や葉が大型のオオヒョウタンボクやウスバ、チシマ、ベニハナ、ニッコウヒョウタンボクなど。これらも2果が合着する特徴を持つ。

 真っ赤な実は一見甘そうだが実は有毒。口にすると苦くて、嘔吐や下痢など中毒症状を起こす恐れも。ただ小鳥は食べても中毒を起こさないそうだ。スイカズラ属の植物は枝の髄が中空のものと中実のものに大別される。キンギンボクはスイカズラやハマニンドウ、ハナヒョウタンボクなどと同じく中空。一方、ウグイスカグラやオオヒョウタンボクなどは中実。

 キンギンボクは環境省のレッドリストには掲載されていない。ただ、都道府県段階では山口県で絶滅危惧Ⅰ類、隣接する島根県と鳥取県でも同Ⅱ類に分類されている。山口県内では萩市の海岸で見られるものの、県は「生育数が限定されており、個体数も少ない」と近い将来の絶滅の可能性が懸念されるとして絶滅危惧種に指定した。


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