く~にゃん雑記帳

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<京都地名研講演会> 西崎氏「枕詞『あしひきの』は『峯集(はしひ)きの』か」

2017年04月24日 | メモ

【鏡味氏は「地名と漢字」「アイヌ語地名の復元」をテーマに講演】

 第16回京都地名研究会の講演会が23日、京都市の龍谷大学大宮学舎で2017年度総会後に開かれた。最初に西崎亨氏(武庫川女子大学名誉教授)が「枕詞『あしひきの』は『峯集(はしひ)きの』か」の演題で講演、続いて鏡味明克氏(三重大学名誉教授)が「地名の漢字」と「漢字地名からのアイヌ語地名の復元」の2つのテーマで講演した。

 万葉集など古代和歌に多く登場する「あしひきの」は主に「山」にかかる枕詞とされる。ただ古語辞書には「語義・かかり方未詳」などとするものが多い。西崎氏は冒頭「31音節のうち5音節が全く意味のないものとみなされるのはおかしい」と指摘したうえで試論を展開した。「あしひき」にはこれまで「足引」や「足曳」「足病」「足檜」「葦引」などと表記され、「山の険しさのために足が引きつる」「山裾を長く引く」「植物の葦を採取する」など様々な解釈がなされてきた。

 これに対し、西崎氏は高野山西南院や高山寺などの古い文献の中で「峯」が「ハシ」と訓読みされていたことに着目、さらに「字鏡集」など古辞書に「集」が「ヒク」とも読まれることにも注目した。それらから峯の「ハシ」が「アシ」に変化したと類推したうえで「あしひきは本来『峯が集まる』ことを意味して、『山』にかかるようになったのではないだろうか」と話した。また「足病」と書いてあしひきと読ませる点について「考え直す必要があるのではないか」とも指摘した。

 鏡味氏は講演「漢字地名からのアイヌ語地名の復元」の中で、北海道のアイヌ語地名に多い集落を表す「コタン」と山を表す「ヌプリ」が、アイヌ語地名が色濃く残る東北地方でなぜか見出されない疑問点を掘り下げた。コタンについては東北に多い地名「古館(ふるたて)」が音訓混用で「コタチ」とも読めることに着目して「アイヌ語のコタン地名を吸収したのではないか」とみる。またヌプリについては東北の山名に「~森」「~森山」が多く、「~森」は助詞の「の」を加えて「のもり」と読むものが多いことに着目。「ヌプリとノモリが混乱して、ノモリの中にヌプリが埋没したのではないか」などと話した。

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