く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ムレスズメ(群雀)> 鈴なりに咲く黄花をスズメの群れに見立てて

2016年04月19日 | 花の四季

【別名「金雀花」、中国原産のマメ科植物】

 中国原産のマメ科の落葉低木。4~5月ごろ、小枝にマメ科特有のチョウのような形の黄色い花を下向きにいっぱい付ける。その様子をスズメの群れに見立てて「群雀」と名付けられた。地ぎわから小枝を多く伸ばし、樹高は1.5~2mほどになる。

 別名「金雀花」。英名では「チャイニーズ・ピー・ツリー(中国生まれの豆の木)」と呼ばれる。花は長さが2~3cmほどで、漢字で「金雀枝・金雀児」と書く同じマメ科のエニシダ(地中海沿岸原産)とよく似る。花色は初めの黄色が次第に赤みがかってくる。花色の変化を楽しめることもあって、庭木のほか盆栽としてもなかなか人気がある。

 日本には江戸時代に渡ってきた。江戸後期の本草学者、毛利梅園(1798~1851)の『梅園草木花譜・春3』(1826年)にムレスズメの写生が掲載されていることから、それ以前に渡来していたことは間違いない。花後には本来、鞘状の豆果ができるが、日本ではなぜか結果しない。このため繁殖は株分け、または挿し木で行う。

 ムレスズメ属の仲間に「オオ(大)ムレスズメ」や「イヌ(犬)ムレスズメ」。オオムレスズメは中国東北部~シベリア原産で、樹高が4~5mにもなる。イヌムレスズメは朝鮮半島原産で、樹高は0.5~1mと低い。ムレスズメは根の発酵エキスが美容液などの成分として用いられている。4月24日の誕生花。花言葉は「集い」「自由な生き方」。


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