く~にゃん雑記帳

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<コウヤボウキ(高野箒)> 枝先の白い花びらがくるりとカール

2017年11月05日 | 花の四季

【名前は霊場高野山に由来、万葉集には「玉箒」の名で2首】

 キク科コウヤボウキ属の落葉小低木。本州の関東以西や四国、九州の日当たりのいい山地や丘陵地に自生する。高さは60~100cmほど。よく分枝し秋に枝の先端に白い頭花を1つ付ける。本年枝だけに花が付き、前年枝には付かないのが特徴。よく似た仲間にナガバノコウヤボウキがあるが、こちらは葉が束生する前年枝の節ごとに花を付ける。

 名前は空海(弘法大師)が開いた霊場高野山(和歌山県)でこの植物の細い枝を束ね清掃用の箒としたことに由来する。〝高野の七不思議〟の一つに「高野にハブ(毒蛇)なし」がある。昔、お大師様が参詣人を襲っては食べていた大毒蛇を竹の箒で封じ込めた。この伝説から竹箒を使うと封印が解けるとして、高野山では長く「禁忌十則」の中に「禁植有利竹木」という一項があり竹を植えることを禁じていた。山内では屋内の清掃にコウヤボウキ、屋外にはクロモジで作った箒が使われてきたそうだ。

 古名は「玉箒(たまばはき、たまぼうき)」。色とりどりの玉で飾られたコウヤボウキは儀式や遊具として利用されたという。万葉集にも2首登場する。その1首に「初春の初子(はつね)の今日の玉箒 手に取るからに揺らぐ玉の緒」(大伴家持作、巻20-4493)。正倉院には758年の宮中の儀式に用いられ、この歌に詠まれた「目利箒(めとぎのほうき)」が保存されている。この箒がコウヤボウキ製なのも確認済みという。『日本植物方言集成』(八坂書房編)によると、コウヤボウキは全国各地でほーきぐさ、ほうきぎ、やまぼうきをはじめ、ねんど、めんど、うさぎもつれ、きじかくしなどとも呼ばれている。

ジャンル:
植物
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