く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<寒アヤメ> 明るい青紫の花 寒さにめげず健気に!

2013年02月27日 | 花の四季

【風情は和風だが、原産地は地中海沿岸】

 「いずれアヤメかカキツバタ」と美人の形容にも使われるアヤメ。花のシーズンは普通初夏だが、寒アヤメはまだ寒さの厳しい2月から3月頃にかけて咲く。このため「寒咲きアヤメ」とも呼ばれ、「ウインターアイリス」の英名も持つ。花の少ない時期だけに、明るいこの花を目にするとうれしさが込み上げてくる。

 初夏に咲くアヤメは日本の本州から北海道、シベリアにかけて分布する。この寒アヤメにも和風の雰囲気が漂うが、原産地はギリシャや小アジア、スペイン、アルジェリア、ナイジェリアなど地中海沿岸地方。学名は「イリス・ウイグイクラリス」。「イリス(アイリス)」はギリシャ語の「虹」に由来すると

 普通のアヤメに比べると、背丈が低く、直立した20~30cmの茎の先に青紫の花をつける。葉は細長い剣状で花より丈が高い。花は背が低い割には大きく、花びらに白とオレンジ色の網目状の模様が入る。寒アヤメの名所としては奈良県葛城市の石光寺や群馬県太田市の常楽寺が有名。奈良市の大和文華館でも見ることができる。

 同じような矮性のアヤメで4~5月頃咲くものに「三寸アヤメ」や「チャボアヤメ」と呼ばれるものがある。紫や白、黄色の花をつけ、鉢花としても人気を集める。超小型のものに「戸畑あやめ」がある。5月頃、根元近くに紫の花をつける。長く幻の花といわれていたが、戦後、北九州市戸畑区大谷で発見され、2009年には新種と判明、「トバタエンシス」の学名がついた。


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