く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<高島市今津町> ここにもヴォーリズ設計の建築物が3棟!

2015年08月21日 | 旅・想い出写真館

【辻川通りの東側は〝ヴォーリズ通り〟】

 米国出身の宣教師・建築家のウィリアム・メリル・ヴォーリズ(1880~1964)。大同生命ビル、京都大丸、関西学院大学、同志社大学……。彼が設計した名建築は枚挙に暇がない。昨春には神戸女学院の校舎12棟が国内のヴォーリズ建築として初めて国の重要文化財に指定された。ヴォーリズは滋賀県近江八幡市に拠点を置いて活躍したが、湖西の高島市今津町にも彼の作品3棟が残る〝ヴォーリズ通り〟があった。

 

 場所はJR湖西線の近江今津駅北側の東西に伸びる辻川通り。その通りの琵琶湖側の東町商店街が通称ヴォーリズ通りと呼ばれている。通りに面してヴォーリズが設計した今津ヴォーリズ資料館(上の写真㊧)、今津教会会堂、旧今津郵便局(同㊨)が並ぶ。資料館は旧百三十三銀行今津支店で、1923年(大正12年)の建築。教会は1933年(昭和8年)、旧郵便局は1934年(昭和9年)に建てられた。

 ヴォーリズ通りはこれらの大正~昭和初期の洋風建築を生かした町並みとして整備していこうと名付けられた。資料館ではヴォーリズの作品や生涯をパネル年表などで紹介する。旧郵便局は昨年からコンサート会場などとして活用されている。9月5日にはそばのヴォーリズ公園で「ヴォーリズ・ジャズ・ナイト2015」が開かれる予定だ。

 

 今津教会は日本建築学会から「近代日本の名建築」の1つに選ばれている。面白いのはその玄関口上部の「今津基督教会館」の表記。戦前の古い建物なので右横書きについては納得するとしても、「今」の文字が左右逆の鏡文字になっていた。これは間違いではなくて、古代中国の篆書体(てんしょたい)ではこうなるそうだ。

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