昨日、当院で2年間の初期研修を終えた8人の研修医たちが旅立って行った。
思えば2年前、右も左も分からない研修医たちだったが、たった2年間で見違えるほど逞しく成長したことに驚きを禁じ得ない。彼らとは院内で話をしなかったことは1日たりともなかった。
一つ屋根の下で、私は常に彼らと一緒にいた気がする。
彼らとは病棟や救急外来でともに汗を流し、ともに悩み、そしてともに遊んだ。
ときに彼らを叱咤したこともあったし、逆に彼らに助けられたこともあった。
学会やレジデントフォーラムでの仕事が終われば、部屋で酒を飲みながら語り合った。
生死をさまよう救急患者の前で、我々は必死に戦った。
ゆえに彼らは私の戦友そのものである。
送別会の席では涙を流す研修医もいた。
そして誰もがこう言ってくれた。
「この病院で研修して本当によかった。全く後悔はない。そしてここで神経内科を研修して本当に良かった。」
研修医たちはこれから専門医になるために新たな道を進んでいく。
精神科医を目指すもの、脳外科医を目指す者、泌尿器科医を目指すもの、内分泌代謝科を目指すもの、脳卒中医を目指すもの。
これから進む未知の世界に不安を抱きながらも、彼らの目は輝いている。
これこそ”若者の目”なのだ。
リスクが高かろうが、給与が低かろうが、休みが少なかろうが、彼らにとってそんな問題はどうでもいい。
彼らにとって最大の目標は「一人前の医者になりたい。そして、いつか後輩に尊敬される医師になりたい」というその一点だけなのである。彼らの中にはそれぞれ間違いなく明確なロールモデルが存在する。
彼らの輝く目はそうしたロールモデルを目指す目なのかもしれない。
そして、そうしたロールモデルを示すことこそ、我々指導医の最大の責務であろうと今更ながら私は痛感する。
今日は救急外来の日直だった。
いつもの救急外来のはずが、今日はいつもと違った。
「あいつらが居ない」
あれほど活躍した2年目の研修医の姿がなかったことに、何とも言えない寂しさと違和感を感じた。
控え室のソファーに座り、昨日の研修医の最後の言葉を思い出しながら、思いにふけっていると若い声が聞こえてきた。
「先生、相談していいですか。29歳の女性で腹痛です・・・」
目の前には1年目の研修医の姿があった。
これからは、彼らがこの病院の主役である。
私はまた1年間、彼らと戦場で戦っていく。
”総合力のある専門医”
これは地域医療推進講座の教授が提唱する、新しい時代の医師像である。
未曾有の超高齢化社会を迎える日本は、もはや従来の専門医制度では立ちゆかなくなっている。
これからは我々とは異なる、新しいタイプの医師が求められてくるだろう。
そして当院で逞しく成長した研修医たちは、間違いなくその素養を身につけている。
10年後、20年後、彼らはどういう医者になっているだろうか。
成長する若者を見ることは、燃え尽きる寸前の私自身のエネルギーであり、そして希望である。
思えば2年前、右も左も分からない研修医たちだったが、たった2年間で見違えるほど逞しく成長したことに驚きを禁じ得ない。彼らとは院内で話をしなかったことは1日たりともなかった。
一つ屋根の下で、私は常に彼らと一緒にいた気がする。
彼らとは病棟や救急外来でともに汗を流し、ともに悩み、そしてともに遊んだ。
ときに彼らを叱咤したこともあったし、逆に彼らに助けられたこともあった。
学会やレジデントフォーラムでの仕事が終われば、部屋で酒を飲みながら語り合った。
生死をさまよう救急患者の前で、我々は必死に戦った。
ゆえに彼らは私の戦友そのものである。
送別会の席では涙を流す研修医もいた。
そして誰もがこう言ってくれた。
「この病院で研修して本当によかった。全く後悔はない。そしてここで神経内科を研修して本当に良かった。」
研修医たちはこれから専門医になるために新たな道を進んでいく。
精神科医を目指すもの、脳外科医を目指す者、泌尿器科医を目指すもの、内分泌代謝科を目指すもの、脳卒中医を目指すもの。
これから進む未知の世界に不安を抱きながらも、彼らの目は輝いている。
これこそ”若者の目”なのだ。
リスクが高かろうが、給与が低かろうが、休みが少なかろうが、彼らにとってそんな問題はどうでもいい。
彼らにとって最大の目標は「一人前の医者になりたい。そして、いつか後輩に尊敬される医師になりたい」というその一点だけなのである。彼らの中にはそれぞれ間違いなく明確なロールモデルが存在する。
彼らの輝く目はそうしたロールモデルを目指す目なのかもしれない。
そして、そうしたロールモデルを示すことこそ、我々指導医の最大の責務であろうと今更ながら私は痛感する。
今日は救急外来の日直だった。
いつもの救急外来のはずが、今日はいつもと違った。
「あいつらが居ない」
あれほど活躍した2年目の研修医の姿がなかったことに、何とも言えない寂しさと違和感を感じた。
控え室のソファーに座り、昨日の研修医の最後の言葉を思い出しながら、思いにふけっていると若い声が聞こえてきた。
「先生、相談していいですか。29歳の女性で腹痛です・・・」
目の前には1年目の研修医の姿があった。
これからは、彼らがこの病院の主役である。
私はまた1年間、彼らと戦場で戦っていく。
”総合力のある専門医”
これは地域医療推進講座の教授が提唱する、新しい時代の医師像である。
未曾有の超高齢化社会を迎える日本は、もはや従来の専門医制度では立ちゆかなくなっている。
これからは我々とは異なる、新しいタイプの医師が求められてくるだろう。
そして当院で逞しく成長した研修医たちは、間違いなくその素養を身につけている。
10年後、20年後、彼らはどういう医者になっているだろうか。
成長する若者を見ることは、燃え尽きる寸前の私自身のエネルギーであり、そして希望である。
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