CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】台湾の森於菟

2017-08-08 21:20:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾の森於菟  著:森 常治

知らないということは恐ろしいことというほどでもないですが、
本当、物事を知らないなと思い知らされたのでありますけども、
タイトルは、森於菟さんという、日本の医者で
台灣大学で教鞭をとっておられたという方であります
そして、この人は、なんとなんと森鴎外のご子息にあたるのだそうであります

そういうわけで、著者は、鴎外の孫になるというわけだ

鴎外が、台灣と関係していたということなんて
まったく思いつきもしなかったのであります
最近、あれこれと知識をむさぼっていますが、
こと、日本統治時代については、意識的に勉強していなかったというのが
正直なところでありまして、なんともこのあたり
自分の中でちゃんと折り合いがつけられていないというのが
情けないながらの理由なのであるが、それはどうでもよい

当然といえば当然、日清戦争で日本が勝ったので
割譲されたのが、この台灣であり、
そしてその時に、日本は世界へ威信を示すため植民地運営の巧みさを喧伝する必要があった
そのために台灣では、インフラ整備もできていれば、
帝国大学を建てて、水利を整えてと、様々に行っていたのでありました
そのときに、当然のように大学医学部が設立されるわけだけども
ここに、森於菟さんが深く深く関わっておられたと
そういうお話でありました

話としては、この森於菟さんの少し前
鴎外の生き様から触れられていまして、
軍医であった鴎外が、台灣の地でも医者としてあれこれ働いていたようなんだが
この頃の台灣という土地が、風土病と感染症等の宝庫だったようで
まぁ、流石熱帯としかいいようがない
土着の病気で、多くの移植した日本人が死んでしまうという状態だったそうで
それをなんとかしようと、格闘しつつも、
夢半ばでもないが、本土に召集されてそのまま、中途で去ってしまう
その後、それに責任を感じたのかそうでもないのか
わからんが、台灣の医療というか医学をなんとかしようと
やってきたのが、子息森於菟だったようであります

森於菟さんが、台灣で、地元の人と日本人を区別なく接して
様々に教育を施したり、あれこれとしていたということから
太平洋戦争での敗戦時には、大いに助けられたことも多かったと
このあたりは、よい話としてよくよく聞くようなことが
たくさんあったようであります
特にこのつながりによって、鴎外記念館の所蔵品の大半が
無事日本に戻ることとなっていたそうなので
なかなか赴き深い内容であります
というか、骨董屋の身分からすると
台灣の古書店をまわったら、鴎外の原稿とか見つかりそうだなと
いやらしいことも考えてしまうのであります
まぁ、そんなことは、既に山ほどの骨董屋がやってんでしょうけどもね

と、脱線してしまいましたが、
森於菟という人が、鴎外の息子というだけではなく、
医学の人として台灣で素晴らしい貢献をし、また
台灣から、多くの世界をリードする感染症分野での発見や研究を行っていたと
素晴らしいお話だったのでありました
これを聞いて、俄然、次に台北いく機会があれば、
大学に乗り込んで、この銅像を拝ませていただきたいなぁと
思ったり考えたりしつつ、またひとつ
台灣のことを知ったというお話であります

世の中、知らないことが本当に多いなぁ
『本』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【読書】潮騒のアニマ | トップ | 【読書】オール・イン ~実録... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

読書感想文とか読み物レビウー」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL