CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】流れ行く者

2017-07-31 21:00:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
流れ行く者  作:上橋 菜穂子

守り人シリーズの短編集であります
バルサが、ジグロと旅をしていたころを描いた作品で、
いかにも守り人シリーズという風格というか
面白さのあった、個人的に好みの読み物でありました

幼いタンダが出てきたり、
まだ若いのにも関わらず、子供っぽさが抜けつつあるバルサが、
それぞれの立場で活躍というか、生きている姿を描いていて
これもまた面白い作品でありました
短編を意識して、わざとそうしたのかわかりませんが、
最後がそんなにすっきりしないというか
ひどくあっさりと過ぎてしまう話ばかりで
ちょっと驚きだったのでありますが
考えてみれば、巨編であった本編も
最後はすんなりという感じだったし
こういう作風なのかしらと思わされたところであります

架空の幻想小説らしくといっていいのか、
個人的に凄く好きだなと思わされたのが
賭場でのやりとりがある部分でありまして、
TRPGじゃないんだが、すごろくに戦術戦略が必要なゲームで
賭け事をするという話があって、
これのやりとり、登場人物、そして主軸の物語が
本当にまぁ、凄い面白くて
息を止めて読み進めてしまうほどでありました

賭場で生きるということと、
そのゲームを楽しむということ、
この二つを天秤にかけるかのような
ある種残酷なラストになるんだけども、
この物悲しさというか、これって
子供が読んでわかるものか?と
結構衝撃を受けてしまったのであります
いや、俺が読んで、実際にわかったかというと
それはまたどうなんだというところだけどもさ

ともかく、ここでの立ち居振る舞いやら、
バルサとジグロのやりとりもかっこよくて
やたら滅法面白かったのであります

このほかにも、いくつかの少し哀しい物語があったわけだが、
これを少しばかり使って、ドラマのほうでは
あのシーンが作られていたのかとか
いまさらに驚いたりして、読んだ甲斐があったと
ひそかに喜んだりしたのであります
もう一冊短編集があるそうなので
そっちも早く読もうと思いつつ
ともあれ、すっかりシリーズのとりことなったかのようなのでありました
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