CLASS3103 三十三組

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【読書】天と地の守り人 第三部

2017-07-29 21:14:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
天と地の守り人 第三部  作:上橋 菜穂子

ついに完結
読みきってしまった、もうちょっと大事に読もうと思ったのに
あっという間に読みきらされてしまった、
非常に爽快な気分であります
チャグムの長い旅路がいよいよ終結を迎える
そんな按配で、過去との決別と、新たな始まりが
見事に描かれていたのであります
さらにいうと、これまでとうってかわって
戦争が描かれていたというのも重要なところでありました
バルサがいかに強いと描写されていたにしろ、
そういうのとは、まったく別の戦いとして
戦争が描写されるというのが凄いことだなと
改めて、個人の武力がどうしたこうしたというのとは
枠組みが違うものというのを感じられたように思います
こういうのが、戦争で、集団闘争なんだなと
思い知らされたような一冊でありました

これまでになく、殺伐とした物語でありながら、
それぞれが、その場所、その機会で
最善と信じた道を進んでいてというのが
どう読んでいても面白くて、
少し身を離して読むと、シュガのやっていたことが、
そうではないにしても、チャグムやバルサを
少なからず困らせていたのだなと思わされたり
その逆もあったりと、つきつめると、
相容れないことが、多々見られるけども
それらを付き合わせることはなく、解決ではない包括が見られたのも
大きな流れの物語だなと
感嘆を見舞う内容だったと思うのでありました

最終的にというか、もう、物語の通り
バルサたちと、チャグムたちは触れ合うことがないのだろうかなと
このあたりが物凄く寂しいというか、
二人の物語でもあったものが、
いつのまにか、また、二つの物語になっていってしまっていた
どこで、そうなっていたのか思い出せないような
大きな流れみたいなのが読めて
物凄く満足感が高いのでありました
生きる世界が違うという平易な言葉であるけども、
それがまさに、物語で綺麗に集散したというのが
脱帽なのであります

トロガイの大活躍もよかったし、
タルシュ帝国の行く末も面白そうな形で終わったしと
もうちょっと、様々な人たちの行く末を
見てみたいと思わせるようなところで
物語が途絶えてしまうのは残念でありますが、
そういう細かなオチなんか、大きな物語ではありえないのだなと思うと
この、平穏を取り戻したかのように
ふっと、終わったお話に、なんとも
寂しさを覚えて、楽しさを貰ったように思うのでありました

非常に面白かった、よい物語を読んだ
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