CLASS3103 三十三組

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【読書】潮騒のアニマ

2017-08-07 21:21:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
潮騒のアニマ  作:川瀬 七緒

何作出ているかわからないけども、
ついつい読みたくなってしまうシリーズ作品であります
今回も、昆虫を使ってというか、昆虫から事件を解決するという
推理とサスペンスを堪能できた
楽しい小説でありました
しかし、毎回オチが同じといったらいいのか、
なんとも、すっきり解決するんだけども、痛ましいという状態なのが
どうにかならぬかと思わされるのであります
面白いからいいんだが、本当にもう、主人公が死んで終わるんじゃないか
このシリーズわ

さて、孤島でミイラとなった謎の遺体が発見された、
そんなお話でありまして、自殺で片付けられていたのが
どうにもそうではない感じになっていたということで、
SNS界隈で炎上して、なんだかんだと大騒ぎと
仕方なく、警察もちゃんと調べだして、昆虫先生の大降臨というお話で
二つくらいの事件が並行していて、なかなか面白く読めました

推理ものとしては、若干というか、結構ずるいなぁと
思わされる内容なんだけれども、物語というか、
話の展開が面白くて、ついつい読み込まされるというか
話にのめりこんでしまうのであります
面白い話を楽しむもので、あまり推理ものというジャンルとして
わくわく楽しむものではないのだと改めて思うのであります

今回は、南米の凶悪なアリが主因というか、
キーになっていて、なかなかいい時期に読んだというか、
この物語上で、ひっそり、ヒアリの単語が出てきたりして
なかなかどうしてと思わされたのでありました
しかし膜翅目は、怖いのばっかりだなまったくもう

離島、村社会、謎の因習という
いかにもな下地なんだけども、蓋を開けてみると
割と最近起きていそうなというか、なかなか
残念な事件であったのが秀逸でありまして
なんとなく、そういう感じかなという予感のまま終わったんだけど
面白い小説だったと感じているのでありました

ラブロマンスめいたことも、
ちらちら出ていたり、そうでもなかったりしているわけだが、
それ以上に、赤堀博士の過去というか
なぜ昆虫で事件に関わろうとしだしたのか
そっちが気になって仕方ないと思ったりするのであります
そこらを描いた小説も、もう出てるんだろうか
気になるんだが、また見かけて読んでいこうと思うのである


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