天満放浪記

matsuken tenma blog

近江牛との遭遇

2017年05月12日 | 天満放浪記:路上編

 連休中に滋賀の石山寺を訪れた。

 ミホミュージアムへ向かうご一向に間に合わなかったので、石山寺をぶらぶらしながら夕食に合流することにした、といった方が正しい。この美術館は甲賀の山奥にあって、そこはちょっとやそっとでは辿りつけない秘境。大阪から石山まで1時間ほどかかり、そこからさらにバスで1時間。朝から行かねば間に合わない。時間も時間だしあきらめ、いつもはバスからしか見ていなかった石山寺を昼過ぎから訪れ、その後は、石山駅前を散歩した。

 石山駅前は東レの城下町らしい。

 うろうろしている間に石山温泉なる石柱が見えたので、銭湯かしらと思って路地を折れても、それらしきものがない。でもそこには明らかに銭湯があったらしく、跡地にビルが建っているようだった。そしてその敷地を挟んだ向かいに、妙に広い道があり、なんだか神社の参道のよう。そして、近くのバス停が「東レ前」なのに、今の東レ工場敷地は駅からかなり離れたところにある。それではじめて気が付いた。おそらくかつてはそこに工場の門があって、門を出たすぐのところに銭湯があったのだろう。工員たちが行き交った旧正門前というわけだ。

 その後、お連れ様と合流して、近江牛の店にエントリー。

 予約でいっぱいのお店らしく、入れたのはラッキーだった。

 近ごろは高級店でなくても皆さん予約しちゃうんですね。うちの近所の立ち飲み屋ですら予約する人たちがいて、スマホ社会の変化を感じます。私もときたまフレンチ等で予約はするけれど、そもそも携帯電話では知り合いとのメールしかしないので、いったん外出してからデジタル空間にアクセスすることはいっさいない。街に出ても、酒場の前でスマホを睨みながら「この店、オシャレらしいで」とか相談している少女たちのことを、いつも不思議な思いで見つめているのです。

 さて、近江牛、やっぱり美味かった。でもこう、私としては、肉を食うならオーストラリアの牛でもいいから、がっつり噛むという体験を味わいたい。舌の上でとろける…みたいなのもたまにはいいけれど、5年に1回程度でいいかな。一生なくてもあまり悲しまないと思う。

 ところでそんなお店にも子どもがうじゃうじゃ。

 私は焼肉屋という場所には高校生の部活打ち上げで初めて入った。それまでは家のホットプレートでジンギスカン程度。ホットプレートでジンギスカンをやるとギトギトになる。関西地方はマトンをほとんど食べないが、私は両親が道産子なので子どものころからよく食べた。近ごろはオーストラリア産のマトンをスーパーで見かけるようになって、たまに衝動買いしている。

 話を戻すと、あんな「ガキ」と呼ばれる歳から近江牛の一枚500円のうっすいロースを食わせるなんて、いーんだろーか。頭が古いのかもしれないが、オジサン、なんだか気になって。

 ガキにはまだ早い…みたいな物言いって、とっくに廃れたんでしょうかね。

 滋賀ではふなずしも買ってきた。なんとなく日本酒かなと思っていたが、意外と焼酎にあい、焼酎は焼酎でも安い量販品ではなく少し高めの甘いイモ焼酎にあうことがわかった。ふなずしも昔はもう少しクドい印象があったが、今はあの酸味がかえって楽しく、ああ、歳をとるというのはこういうことなのか…と遠い目になったりして。

 この秋は湖西も訪れたい。あの辺りは山の魚の宝庫なので。

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