天満放浪記

matsuken tenma blog

あの言語SFが映画に

2016年12月21日 | 和:SF

このあいだスペイン語圏にSFはないと言ったが、少し言い過ぎたかもしれない。チリにはなかったけれど、スペインに2回観光旅行に行ったときに大都市の本屋をチラチラのぞいた感じでは、割と新しい作品も翻訳されていた。イーガンもアンソロジーが2冊翻訳されている。このテッド・チャンの短編集もそうで、アルゼンチン人によるこのブログを見ている限りスペイン語版があるらしい。他に彼が書いているSFの翻訳はディック、バラード、ヴォネガット、レムなど文学系に近しいラインアップだが、いちばん新しいアンソロジーなどはベアやギブソン以降という感じの編み方でケン・リュウあたりもスペイン語になっているらしい。おそらくスペインとアルゼンチンには一定のSF読者がいて、たぶんわずかな部数だろうけれど、市場があるにはあるのだろう。馬鹿にしてスミマセン。

 チャンは私とほぼ同い年。この短編集の表題作はチャイナ・ミエヴィルの『言語都市』と並んでいわゆる言語テーマのSFの傑作。どこかの大学の外国語学部の諸君も教材として読んでおいた方がいいと思います。で、その短篇が映画化されるそうである。まったくもって驚く話だ。どうやって映像化するんでしょうか。予告編はこちらであるが、小説の雰囲気にそぐわないスペクタクル感が少し気になる。ヘプタポッドBはどのようなイメージで解釈されているのだろう。監督はカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ、この人はヒュー・ジャックマン主演の陰惨な誘拐映画『プリズナーズ』やシウダ・フアレスが舞台の犯罪モノ『ボーダーライン』を撮った人。

 そしてそのヴィルヌーヴがもう一本撮っているのがこれ

 なんと続編ができるのだそうです。製作総指揮にあたっているリドリー・スコットはエイリアンの前日譚の2作目を撮っているのだとか。今のところは写真だけがネット上にあがっている。来年はハリウッド版パワーレンジャーも公開されるそうだが、ケイン・コスギ君は出ていないのかな。

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