天満放浪記

matsuken tenma blog

ジョンソンヴィ~ル ♪

2017年05月15日 | 天満放浪記:路上編

 このあいだ、なにかスペイン語圏の小説を訳するならどれがいいですか?というような話になり、かんばしい結論は出なかったのだが、私のなかではいくつかあって、別に隠すこともないので申し上げると、今年一推しの作家はチリのパウリナ・フローレスさんの短編集である。あまりに好きなので再読しているところで、こちらに少し紹介してある。悪く言えば若書きというのだろうか、まだ荒削りの要素もあるが、私には輝いて見える。ある種の表現行為には光がある。どんな正しい主張をしていても曇っている文学もあるし、万人に見える輝きのすぐそばに忌まわしい染みをもつ文学もある。これはただただ光り輝いている、と断言するのはとても難しいが、詩ではわりとそういうものばかりが後世に残っているから、逆に、この詩を見つめる感度を研ぎ澄ませていれば小説の光度もいずれ分かるようになるのだろう…と思って今に至る。あまり自信はないけれど、チリの小さなウエデルスの本が同じ年にセッシュバラルに買い取られているのを見ても、スペイン語圏にも私と同じ光を感じた業者がいるに違いない。

 って、そんな仕事上の秘密を明かしていいんですか?と酒場で訊かれることもありますが、わはは、これだけ種明かしをネット上でしていても仕事なんてまったく成立しないんですよ。実は。大阪のオジサンがどれだけ「これえーよ」と言っていてもガン無視…というのが私にとっての日常であり、もはや何とも思わない。なので、日本のどこかで、このスペイン語の作家はとてもいい、いいと思っているのは自分だけなのかなあ…うっかりバラしたら他人に仕事を奪われるかも…とか不安になっている皆さん、なんの心配もありません。あなたが読んだ本はどんどんネット上にアップし、これいーよ、と宣伝しまくりましょう。誰もそんなの本気で見てませんから!

 それはさておき、ジョンソンヴィルである。

 いっときテレビのCMで、米国のソーセージ、ジョンソンヴィルの楽し気な映像が流れていた。カンザスかどこかのマダムが踊りながらパーティーの用意をしている、みたいなアレで、日本ではあまりお目にかからない長めのボリューミーなソーセージがうまそうに焼けていた。

 あれはどこで売っているんだ?

 と思い、阪急オアシスで毎日チェックしていたのだが、そこにあるのはせいぜいシャウエッセンどまり。シャウエッセンも給料日に思い切って買うソーセージと言われているが、あれはジャパニーズサイズのウィニーなんですよね(下ネタではない)。もっとこう、ドカンと、テキサスのバーベキューでペイトン・マニングがホストでもぜんぜんOKみたいな立派なソーセージが、ジョンソンヴィル。

 どこで売ってるんだ~と思って恋心を育んでいたら、ライフにあっさりありました。

 うちの近所は阪急オアシスとコーヨーとライフ(とついでにスーパー玉出)があり、オアシスが私の行きつけなのだが、近ごろはライフもいいかなと。というのも、ライフには常にラム肉薄切り400グラムという嬉しいパックと、ラムチョップ2本700円という、休日前にスタローン的な雄叫びを上げたくなる代物が売っていて、魚はいまいちだが、それだけで許してやるよ!と近ごろ私の中で人気急上昇中。

 で、そのライフにありました。

 ジョンソンヴィル~♪。

 なんと4種類も。

 アメリカの品だから、ちくわみたいなサイズのソーセージが6本入って600円ほど。1本100円計算、これは伊藤ハムのポールウィンナー(380円で10本入り)を考えるとくじけそうな高値だが、そこはあの、カンザスのメアリーみたいな感じの彼女が踊って宣伝している憧れのソーセージだから我慢しよう。

 そして買ってきたが、皆さん。

 ジョンソンヴィルのソーセージはボイルがいいです。

 焼くと難しい、すぐはじけるので。

 中火でじっくりボイルし、マスタードを鬼のように舐めつつ食う。

 酒は意外となんでも合う。

 私はTPPの推進、ちゃんとやってほしい。オーストラリアの羊肉ももっと食いたいし、インドネシアのブラックタイガーもタダ同然で食いたいし、アンガスビーフでもOKだし、ジョンソンヴィルも食いたいよ。

 チリの気鋭の女の子の小説も、肉類も、もっと輸入の自由化を!

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