天満放浪記

matsuken tenma blog

傷つくレトリック

2017年12月02日 | 西:詩

 なんだか悪口の練習をさせられているような今日この頃。

 1948年に政権から逮捕状が出て約1年半の地下生活に移行したネルーダは、政敵をはじめありとあらゆる嫌な奴らへの罵詈雑言をなんとポエムにしていった。いろいろなレトリックがあって参考になりますが、自らもしていた外交官に対してはこんな感じ。

 同じ詩では実名も出てきて、ホントに怒った人が(その末裔も今なお)いるだろうと思うと、忖度の文化に生きる臆病者としては不安になりますね。

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君がルーマニア生まれの馬鹿なら
引き続き馬鹿の人生を歩むしかない
君がアヴィニヨン生まれの馬鹿なら
君の馬鹿ぶりは学校でも
農場の生意気な子どもたちの間でも
フランスの年老いた石たちにも知られているはず
だが君がチリ生まれの馬鹿なら
今すぐ大使に任命されるのだ

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 これは様々に応用することができるでしょうか。私の立場だと

 君が1980年代生まれで博士号をもっていなければ/そのままローソンでアルバイト生活だろう/君が1990年代生まれで博士号をもっていなければ/君の学者としてのハンパさは/大学中の笑いものになり/教室の生意気な学生の間でも/日本中の引退した学者連中の間でも知られているはず/だが君が1968年生まれで博士号をもっていなくても/大阪大学で准教授をしていられる

 てな感じ?

 傷つくなあ。


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