お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

リード の ホテル (再訪)

2021年06月02日 | 旅行

 2009年のクリスマスから正月にかけての10日間を再びマジョルカ島で過ごしたが、最初と最後の1泊づつを リードのホテル“ に住んだ。初めて泊まったときのような高揚感はなかったが、落ち着いた親しみを感じた。犬のミスター・ブラウンは居たが、いたるところで眠りこけていた白い毛深いネコがもう居なかった。皮膚癌の再発で死んだそうである。

客室のアップグレイドをしてくれてスイートに泊まることになった。居間と寝室と大変に広いバス・トイレがあり、ベランダ付きである。もちろんアンティークの家具でオリエンタル風なのだが、壁の一部が群青色なのは私たちの趣味に合わない。

  

 

 

スイートルーム 1 & 2 

 

 

スイートルーム 3

 

昨年来たときに居たチーフシェフのマーク・フォッシュ氏が、副シェフと共にパルマの町に自分のレストランを開いたそうで、当時ナンバー3のシェフであったやはりドイツ人のフェリックス・エシュリヒ氏がグルメレストラン・バッカスのチーフシェフに格上げされていた。それでも味は全く落ちていなくて素晴らしい料理であった。最後のデザート、食後のエスプレッソに添えられていたチョコレート菓子に至るまで、大変美味しく食することが出来た。ミシュラン1つ星でも、2つ星に近いそれであると思う。2007年と2008年には、英国、米国、オーストラリア、と飛び回るスターシェフ、マーク・フォッシュ氏の代理として調理していたというフェリックス・エシュリヒ氏だから、以前と同じレベルを保っていられるのであろう。主な食材として、マグロ、海老、兎の背肉、そしてアヒルの胸肉を使っていた。

 

マジョルカ島滞在の最後の夜をまた “リードのホテル“ にしたのであるが、今度は平屋の離れにあるスイートをあてがってくれた。寝室からアラビア風の中庭に出られるし、居間からは潅木のある草原に続くテラスに出ることが出来る。内装は濃いベージュ色の壁に天蓋ベット。この部屋もまたアンティーク家具の設えである。部屋にはミネラルウォーターと発砲ワインとイチゴがサーヴィスとして置いてあった。食事は4品のメニューを取り、又しても大変に満足した。チーフシェフが挨拶に来るし、ワインをサーヴィスしてくれた。

 

平屋の建物群 ・ 離れの建物群の中庭

離れのスイート 1 & 2

このホテルは至って家族的で、友人の家に泊まりに来た様な印象を与える。創始者夫婦と長男と次男の夫婦、そして従業員が心を込めて運営していて、非常に温かみがある。夜遅くに水のルームサーヴィスを頼むと長男が持ってくるし、重いスーツケースを部屋まで運んでくれるのは次男である。レセプションでチェックインとチェックアウトの手続きをするのは次男の英国人夫人だ。長男のマジョルカ島出身の夫人は会った事はないが、裏方の仕事をしているらしい。子供たちが遊んでいるときもあるし、ミスター・ブラウンがうろうろしているときもある。常連になりたいと思わせるホテルである。

サーヴィスで部屋に置いてあった発砲ワインは、飲み残すことが分かっていたので開けずにそのままにしておいたら、チェックアウトのときにこの地方のワインをくれようとする。持って帰るのが重いので丁寧にお断りしたが、心遣いが嬉しかった。駐車違反の罰金も預けて行けば翌日振り込んでくれると言うし、到着時と同様に空港までの送迎でゆったりとした気分で帰途についた。

〔2010年1月〕〔2021年6月 加筆・修正〕

 


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