お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

城塞ホテル・ハーゼリュンネ

2017年06月19日 | 旅行

ドイツの北西部、オランダとの国境に程近い地方はエムスラントといいますが、そこに、約800年の歴史を持つ、この地方で一番古い町ハーゼリュンネがあります。どこまでも平坦な景色の中にポツンとある、こじんまりとまとまった小さな町です。赤レンガ造りの家が多いのはオランダが近いからでしょうか。

今回訪れたホテルは〈城塞ホテル〉とはいえ、城塞は残っていません。その昔、城塞のすぐ近くに、封建領主に仕える貴族の家屋敷が22軒あったそうですが、現在は数軒残っているだけです。日本の 武家屋敷といったところでしょう。その〈武家屋敷〉のうち、1346年に建てられた〈モンニヒ屋敷〉と1546年建造の〈ルッセル屋敷〉がホテルになっているのです。この2軒の建物は今世紀の初めから、地下道でつながっています。〈モンニヒ屋敷〉にレセプションがあり、私の部屋は〈ルッセル屋敷〉です。

   

ルッセル屋敷 ・ 地下道

   

モンニヒ屋敷 ・ 昔の“水道“

客室はたいへんモダンに改造してあり、都会のビジネスホテルと同様です。洗面室の照明が自動点灯なのですが、あまり感心しません。前を通るたびに点き、ある一定の長さ点灯したままなので邪魔くさいのです。しかし無線LANのつながりが大変良いのは結構ですね。客室は新しくしていますが、サロンや階段やロビーは貴族の館の雰囲気を保ったまま修復しています。

ホテルにはレストランがないので斜め筋向いにある、〈狩猟小屋・ヴィーデハーゲ〉という名前の歴史的なレストランに行きました。16世紀に建てられた建物が18世紀に焼失し、その後再建されたのが今の建物で、それを現在の所有者が20世紀後半に購入してレストランを開いたそうです。レベルの高いドイツ料理を提供するとのことなので楽しみです。

    

狩猟小屋 ヴィーデハーゲ ・ エントランス

  

食堂1

早い時間に行って、長い時間、客は私一人だったので写真を撮れましたが、食べ終わる頃、良い服装をした客が(ネクタイを締めた人も)ぞくぞくとやって来ました。

いつものようにノンアルコールビールと、食前酒(?)としてノンアルコールカクテルを頼みました。まずパンとバターとオリーヴオイルがでてきましたが、ごく普通の味です。

  

パンとバターとオリーヴオイル

前菜はアスパラガスのグラタン。白と緑のアスパラガスの他に、テナガエビ、ホタテ貝、人参、そしてカリフラワーが入っていて、上にハーブをのせています。食材が全部新鮮で、少し塩味が強いかな、と思うけれども美味しい。

  

アスパラガスのグラタン

メインの料理はこの地域でとれた牡鹿のヒレ肉です。肉の上を、タマネギのムースとクランベリーを混ぜたアーモンドの練り粉でおおって、オーブンレンジで焼いています。そのカリカリした表面の食感が良いし、ムースのフッとしたタマネギの香り及び甘さとクランベリーの甘酸っぱさが絡み合う。肉もやわらかいし、私には初めての味で非常に美味しく感じます。ジビエ料理は味に当たりはずれがありますが、今日は大当たりです。数年前に、あるホテルで猪肉のたいへん旨い料理を食べました。日本では鹿と猪が増えて獣害があると聞きますが、ジビエ料理をもっとたくさん食べたらいいですね。付け合わせのキャベツとニンジンは茹で過ぎてなくて歯ごたえが良い。別の食器で供された小さな新ジャガイモは、ごく普通でした。

  

主菜

ガラスの半球天井から自然光を取り入れた明るく広いホールで、小声で話す初老の夫婦が数組だけ居る静かな朝食です。

  

朝食用のホール

写真には、ヨーグルトと果汁ゼリーをかけたフルーツサラダとマルチビタミンジュースが写っていませんが、食品の種類が多くて、わりと豪華な朝食が出来ました。残念ながらパンは美味しくありませんでした。

  

私の朝食

二日目の夕食もレストラン〈ヴィーデハーゲ〉です。昨晩の大きい部屋は誕生パーティーの予約が入っているとのことで、隣の小さい部屋ですが、客は私ひとりだけです。

  

食堂2

オードブルは、キノコ入り牡鹿スープ。鹿肉のエッセンスの味が少しして、私には少し味が強すぎますが、美味です。キノコは歯ごたえがしっかりしています。

  

牡鹿スープ

主菜として、今が旬のアスパラガスです。この地方で栽培した茹でアスパラガス500gをオランデーズ・ソースとポロネーズ・ソースで食べます。付け合わせとしてサケやステーキやエビなど10種類がありますが、私はこの地方産のハムを選びました。それにパセリをふった茹でポテトが付きます。オランデーズ・ソースというオランダのソースは、バターと卵の黄身をベースにした細かい泡のようになめらかなソースで、私はこの淡い穏やかな味が好きです。ポロネーズ・ソースは、パン粉、バター、みじんに切った固ゆで卵、パセリのみじん切りを使って作ったポーランドのソースです。何だか複雑な、形容できない味ですね。アスパラガスに、特に先っぽに近いところに、淡い、しかし確かな甘みを感じました。私の家でも、この時期にはわりと頻繁にこの食材を使うのですが、今までに甘味を感じたことがあるかどうか記憶にありません。今度食べるときには気を付けてみましょう。ハムはどこにでもある普通のもので、ジャガイモは多すぎてほとんど残しました。

全体として、昨晩ほどの感動はありませんでしたが、結構なレベルだったと思います。

  

アスパラガス料理

今回は食事の満足度が高い旅行でした。

〔2017年6月〕

 

 

 

『グルメ』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« コッペンブリュッゲ城塞 | トップ |   
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。