一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

人類文明の黎明と暮方

2017年05月08日 | 社会

「文明」とは何か。なぜ必ず滅ぶのか。衰亡の原因はいつも繁栄のなかに隠れている 

直立歩行のリスクが、ヒトに「文化」をもたらした。いくつもの絶滅を乗り越えて地球上に拡散した人類が、農耕というイノベーションを経て築いた多様な文明。シュメールからローマまで、その長大な歩みを通観し、現代文明が直面する危機を考察する。 

■ヒトの誕生から古代地中海世界まで。長大な文明史の「見取り図」。 
著者の青柳正規氏は、35年以上、おもにイタリアの遺跡の発掘に携わり、文明を「手触り」で理解してきました。本書では、メソポタミアの最初の都市文明・シュメールや、従来の文明観に大きな変更を迫っている「古代アンデス文明」、著者自身が現在手掛けているローマ帝国の遺跡・ソンマ=ヴェスヴィアーナの最新成果など、文明・文化の「多様性」に着目し、人類の歴史の大部分を占める「古代」を通観します。 

■いくつもの絶滅を乗り越えて、人類は多様な社会と文明を生みだしてきた! 
約600万年前、直立二足歩行へと移行した人類は、これまでにいくつものリスクを克服してきました。ホモ・エレクトゥスとホモ・サピエンスによる2度の「アウト・オブ・アフリカ」、現生人類に近い思考能力を持ちながら絶滅したネアンデルタール。私たちは、いかにして危機を乗り越え、環境に適応し、地球上のあらゆる陸地に拡散して、文明を築くようになったのでしょうか。 

■どんなに栄えた文明も必ず滅ぶ。現代文明が見失ったものとは? 
「文明の進歩」を測る物差しは何か。現代人はなぜ、過去への時間認識が縮小し、「歴史」への感覚が鈍ってしまったのか――。廃墟と化した遺跡には、私たちの現在を知り、未来を考えるヒントが隠されています。

青柳/正規 
1944年大連生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院博士課程中退。文学博士。東京大学文学部教授を経て、現在、国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、東京大学名誉教授、日本学士院会員。おもな著書に『エウローパの舟の家』(東京大学文学部刊、地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(中央公論美術出版、マルコポーロ賞・濱田青陵賞)、『皇帝たちの都ローマ』(中公新書、毎日出版文化賞)など。2006年に紫綬褒章受章。

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