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シリア内戦

2017年03月25日 | 社会

シリア騒乱(シリアそうらん)は、シリア2011年3月15日より始まり、現在も続く反政府運動及びシリア政府軍と、シリアの反体制派による武力衝突である。後述の通り、国際連合などにより事実上の内戦状態と認識されていることからシリア内戦の名称が使われる事も多いが、ISなど勢力範囲がシリアに留まらない武装組織の影響も大きいことなどから名称には議論がある。シリア内戦シリア騒乱以外にも、シリア危機などの表現を使うメディアもある。

内戦と呼ばれることが多いため、シリア国民同士の紛争と思われがちだが、実際にはシリア国外からの参戦も多い。また、当初はアサド政権派のシリア軍と反政権派勢力の民兵との衝突が主たるものであったが、ジハード主義勢力のアル=ヌスラ戦線とシリア北部のクルド人勢力の間での衝突も起こっている。現在は反政権派勢力間での戦闘、さらに混乱に乗じ過激派組織ISILやアル=ヌスラ戦線、またペシュメルガを始めとしたシリア北部のクルド人勢力が参戦したほか、アサド政権の打倒およびISIL掃討のためにアメリカフランスを始めとした多国籍軍やロシアイランもシリア領内に空爆を行っており、内戦は泥沼化している。また、トルコサウジアラビアカタールもアサド政権打倒のために反政府武装勢力への資金援助、武器付与等の軍事支援を行い内戦に介入している。

また、実態として西側諸国が穏健派と断定する反政府武装勢力やアルカイダ系組織とIS(イスラム国)の間に明確な線引きをするのは難しく、各勢力が強固な組織を基盤としているわけではない。さらに、いずれも反アサド政権・反シーア派・反アラウィー派、反キリスト教スンニ派イスラム主義組織であるという共通点があることから、資金力の増減によって戦闘員の寝返りや武器交換も相互に行われているため、あくまでもISも反政府武装勢力のうちの一つととらえた方が実態に近く、イスラム国の残虐性だけが突出しているわけではない。さらに、シリア政府側に立つ組織もシリア軍の他にシーア派民兵やヒズボラやイランのイスラム革命防衛隊なども参戦しており、これもまた統率が取れているわけではない。

シリアで内戦が激化している理由として、主に4つがあげられる。まずは、トルコアラブイスラム世界の中で敵対関係にあるイスラエルなどと国境を接しているという地政学的事情。次にシリアバース党政権が一貫した親露、親イランである一方、親欧米・親NATO諸国であるサウジアラビアを中心としたスンニ派の湾岸諸国とは激しく対立している点、三つ目としては、トルコ政府と対立するクルド人の問題。さらに4つ目はアサド大統領がシーア派の分派でありキリスト教の影響も強いアラウィー派で、イスラム色の薄いスンニ派も含めた世俗派主体に支持者が多いのに対し、反政府勢力はスンニ派イスラム主義勢力が多く、世俗主義とイスラム主義の対立や宗派対立の様相も呈していることにある[9]

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