Kanazawa Jazz days

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Mark Guiliana's Beat Music@Billboard Live TOKYO 21世紀の音楽と正面から

2014年12月06日 | ライヴ

 12/5の夜、六本木のビルボードでMark Guiliana's Beat Musicのライヴを聴いた。たまたまなのだけど、東京への出張を入れていて、その夜がMark Guilianaのライヴと知って、驚き、嬉しかった。ほぼ1年前くらいだろうか。ブラッド・メルドーとのデュオMehlianaのライヴをyoutubeで見て、そのドラムが作り出すビートの鋭さに驚いてMark Guilianaを知った。その後、彼の入ったアルバムを幾つか手に入れ、ますます気になる存在となっていた。

 そして最近出た彼のアルバムのアルバムMy Life Starts NowとBeat Music : The Los Angels Improvisationsを入手した。聴きやすいMy Life Starts Nowばかり聴いていたのだけど、ジャンルを越えた音、のなかで躍動する無機的とも感じるくらい正確無比なパルス状の音に痺れていた。

 さてライヴだけど、凄まじいものであった。21世紀の音楽と正面からぶつかった、ような感覚。決して音数が多い訳ではないのだけど、パルス的に細分化されたタイミングのなかで変容に変容を重ねるリズム、その変容の瞬間の鋭さ・速さに、聴き手が打たれ続ける。見かけ上の速さ、ではない。変容を重ね行く、切り返しの部分の速さが凄まじい。ほとんどプログラム化されているようにすら聞こえるような、偏執的なまでの正確さ。ミニマルの影響を強く受けたような、無機的にすら聴こえるドラム。しかし、そのパターンが変化する瞬間に聴き手の快感は極大化する。

 曲はMy Life Starts Nowから選ばれた曲が中心かと思うが、曲・旋律あるいは「表面的なリズムの様式」は2の次である(表層はレゲェのリズムではじまったが)。Beat Music : The Los Angels Improvisationsで示されたような、ビートのImprovisationsが果てしなく続く。それが全く熱いものではなく、全く制御された理知的なものであることが端々から伝わる。その作曲行為としてのビートの創造、に会場の聴き手が集中してしている。その緊張感を聴き手全員で共有した、という確かな感触が残った。

 1960年代はじめのトニー・ウィリアムスや、1960年代末のジャック・デジョネットが叩くリズム、が新しい時代の音の窓を開いた、に違いないのだけど、きっと、これもそのような音に違いない、と強く思った。ジャンルなんか後から誰かが決めてくれたらいい、と思った。

 実験的にすら聴こえる彼の多様なBeat musicが、音楽を聴く愉悦を絶え間なく与え続ける、これは凄いことだ。そして21世紀の音を聴いている、という確信を持ってライヴを後にした。

Mark Guiliana's Beat Music:
Mark Guiliana(ds), Chris Morrissey(b), Jason Lindner(Key), Steve Wall(Electronics)

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