Kanazawa Jazz days

深く広い空のもと、うつろう雲雨風雪雷霰霙を愛でて走って山登り酒を呑み釣って音楽を聴く金澤の日々。

[ECM1062] Collin Walcott: Cloud Dance (1976)

2016年02月05日 | ECM1000番台

  ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。

 多分、ECM1061と同じ時期に、同じ奏者+リーダーのウォルコットが参加、の形態。デジョネットは抜けたり、入ったり。ボクはデジョネットの入ったトラックがとても好みに合う。全般的に観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感のなかにある。とりわけデジョネットが入った最初と最後のトラックは浮遊感から、シンバルの刻む躍動による上昇感に転じる様は、快感以外の何者でもない。

 この時代の、欧米でのシタールの使い方はオリエンタリズムそのもので、嫌らしい印象がある。昨今の自然な、楽器の音の特性を上手く使ったもの(シャソールはよかったなあ)、ではない。何か、深淵な印度に興味があります的な感じは馴染めない。だけど、ウォルコットはそのような感じでもなく、シタールの音をジャズ的な空気のなかに流している。武満のNovember stepがキライ、と同じ感覚で、何となくこのアルバムも聴かずにいたのだけど、いや、いいなあと思う。

 軽い浮遊感、くらいが気持ちいいなあ。浮遊しすぎると、悪酔いするもんなあ。

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[ECM1062] Collin Walcott: Cloud Dance (1976)
A1. Margueritte(C. Walcott) 8:35
A2. Prancing(C. Walcott) 3:24
A3. Night Glider(C. Walcott) 6:34
B1. Scimitar(J. Abercrombie, C. Walcott) 2:44
B2. Vadana(D. Holland) 7:00
B3. Eastern Song(C. Walcott) 2:32
B4. Padma(J. Abercrombie, C. Walcott) 2:45
B5. Cloud Dance(C. Walcott) 5:49
Collin Walcott(Sitar, Tabla), John Abercrombie(g), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(ds)
Design [Cover]: Dieter Bonhorst
Photograph [Cover Photo] : Tadayuki Nait
Photograph [Photo] : Andreas Raggenbass
Engineer: Martin Wieland
Producer: Manfred Eicher
Released: 1976
Recorded March 1975 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg.

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2 コメント

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TBさせていただきます (910)
2016-02-05 18:15:11
振り返ってみると、1061にリーダーを加えただけの、同じ時期の録音なんですね。アメリカ人のインド楽器らしくて、ECMらしくていいんじゃないかと思います。ただ、彼が若くして、交通事故(?)で亡くなったのが悔やまれます。
返信忘れてました (ken)
2016-02-07 13:26:38
すみません。沢山投稿しすぎたので!
彼が早々にあの世に行ったのは残念ですね。でも、良いアルバムが相当数残されたので、それを聴いていきたい、と思います。Oregonより先に、チェリーとのアルバムで知りました。

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