こころもよう

あれこれ思ったことを書いたり、詠んだ短歌を載せてます

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日々はゆく

2013-04-07 | 日記
先日、かねてから読みたいと思っていた「Lonesome隼人」を武蔵野図書館でみつけたので借りて読みました。
無期懲役という特殊な環境である郷隼人氏の歌は言葉の一つずつにリアリティがあり感銘を受けました。

翻りお世辞にも久しく歌に対して熱心と言えぬ自分です。
思えば帰国していわゆるフツーの会社勤めになったわけで、フツーの生活をしていると日々がフツーに過ぎていき、歌への執着が弱くなってしまっていました。

言い訳は色々ありますけど、一番はアンテナの感度でしょうか。
スイスに居た時はあらゆることが新鮮で、詠みたいことがあふれていました。
しかしフツーに戻ると同じ感度のアンテナではなかなかひっかからない。
これは帰国前から恐れていたことでしたが。
関心がないことに無理に関心を向けるほどの余裕はないのですが、そうとばかり言っていては広がらないですね。
これからはもっと歌詠みの方とも交流を持てたら良いなぁ。。などと思っています。

※またひとつ風に背きぬ日常に驚きを持つてふこと難かりて
※嵐ゆきわが立つところにあるわれの意識の外のもどかしき春
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遥けき宇宙(そら)のまぼろしを胸に

2012-12-31 | 日記
あと数時間で2012年が終わるという年の暮れです。
遠ざかりゆくほどに人生の頂きと思った瞬間も小さくなってゆく感じがします。
時間の残酷さも感じますが、絶対的な最高点が最終到達地点ではなく、見果てぬ先へと道は続いているのは自明なことです。
その道を振り返ったとき、歩んできたそれぞれの山の高い低いはどうでもいいことなのかもしれません。
この先の日々の一歩が少しでも良かったと思えるような一歩であればと思います。

※賑ははし年の瀬に絶ちゆく先の遥けき宇宙(そら)のまぼろしを抱く
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仄かなる灯

2012-12-28 | 日記
今年を振り返る時期であるという実感はあまりありませんが、あっという間であったようで今年の一月は随分遠く思います。
極寒の地のオーロラの夢で始まった一年も、いくつかの忘れ得ぬ旅を経て本帰国、新たな職場への異動などもあり、人生が騒がしくなってきたような気がします。
そんな激動のなかでも常に歌が傍にあって、ふと振り返ると仄かに思い出を灯しています。
この一年の旅路を歌でなぞってみようと思います。

(一月)ゆく先のその先のなき旅をゆく薄あをき空を鴎となりて
(二月)街路樹のつゆも動かぬきさらぎの窓辺に愁ふ彼方のいくさ
(三月)嘘つきが春ですといふ月並みな町に見たのは風であらうか
(四月)永らへしわれらふたりの静寂に花は盛りて草はらの風
(五月)はつ夏の君に別れてあざやぎぬ青き千里を風は翔けゆく
(六月)酔ひゆけばネオンに思ふ人びとは霞みてわれも夜風となりぬ
(七月)白き帆をつひに隠してゆく沖のいづれの島もわが知らぬ島
(八月)静かなる月もとむれば小夜更けて彷徨ふままの遠き消息
(九月)いにしへの武蔵野原は知らねども夕映ゆる空に風は渡りぬ
(十月)待つ人も別れを告ぐる人もなき町に触れ合ふ秋の風かな
(十一月)当て処なき霧ふかき夜のしるべとて果てなく並みし白灯の道
(十二月)なにものにも成り得ぬままに十二月の帰り道にはわたしがひとり
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気がつけば。

2012-11-17 | 日記
気がつけば前回の記事投稿から半年以上経っていました。
その間、生活環境も大きく変わりました。

これまでの旅で出会った沢山の財産をときどき懐かしみつつ、
歌に関してもこれから新たな出会いがあるといいなぁと思っています。

※なつかしき一片ばかりみなぎりて遠つ国をもふといざよひぬ
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イスタンブール

2012-03-20 | 日記
年が明けて出張もめっきりなくなりのんびりだったのですが、旅ごころが疼いてきました。

※風とともに老ひぼれてゆく信念を抱きてなほも旅を思へり

そこで、或る週末をイスタンブールで過ごすことにしました。
アジアとヨーロッパの交差点。
普段とは違った雑踏の中は妙に心地よかったです。

※人なみに紛れてみては貌立ちをくらぶアジアに生(あ)れ来し風よ
※夕影となる各各の尖塔のアザーンそれぞれの正義とは
※われ以外信ずるものはひとつにてきそはずに降る光りを掬ふ
※いつはりのなきひとりひとりを捕へつつ斯くも娯しき界隈をゆく
※うつろへば忘れゆくもの君もまた幾分それを寂しく思ふ
※変はらずに君は在りしも一たびと契り別れし常しへなれば
※止め処なき文様の青ふかき宙(そら)ひとの祈りは絶ゆることなく
※日は我らを追ひ越しゆきて見はるかす海峡の碧に揺蕩(たゆた)ふ海月(くらげ)
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