LE MUSEE IMAGINAIRE

小さい頃から最近までにおきたいろいろな話を
公開していきましょ。

ついてきた女の子

2007-08-20 10:10:11 | Weblog
そこに着いた時に、もうそんな感じがした。
何年か前に子供達を連れて北海道の真ん中付近にある遊園地に行って来た
その場所と名前はここでは伏せておく(営業妨害になると迷惑なので)


有名な所なのだが、なんか陰気な感じがする。
その子に会ったのは観覧車だった。うちらの家族の一つ後ろの籠に乗っていた
小学校の2,3年生くらいだろうか、親が下で待っているのかその子は一人で乗っていたのだ。
俺は娘に「おまえも一人で乗ってみるか?」と聞くと子供達は後を見て「あー本当だー一人で乗ってる」と関心していた
しかし、下まで行って降りてみると、その子の籠は開かずにまた上がって行ったのだ。待っているはずの親の姿も見えず「あれ?」とは思ったが 子供達が「次はあれに乗りたい」と走って行ってしまったので、その場はそのままになった。

いくつか乗り物に乗ってから お化け屋敷に入ってみた。表の看板では期待を持てそうだったが、いざ中に入るとたいした事なかったので 俺はセットやお化けの人形等を観察していた。 出口付近で また先程の女の子に出会った。
その子はまた一人だった・・・

結構遅くまで遊び、とうとう帰る時間になり やっと子供達もあきらめてくれ帰れる事になり帰路へとついた

家に戻り、さすがに疲れた子供達は風呂に入り2階に上がり寝てくれた。
俺はソファに横になりテレビを見ていたのだが、いつの間にか寝てしまっていたらしい 夜中にフッと目が覚めた。
2階の子供部屋のドアが開き誰かが階段を降りてきた。
ドンドンドンドン!と階段を下りてきた、俺は「今日は沢山ジュースを飲んだからトイレに下りてきたんだな」と思っていたが その足音は途中で止まった。
「あれ?寝ぼけているのかな?」それでなくても臆病な子供達が電気も点けずに真っ暗な階段にいるわけがない。俺は階段の電気を点けに行って「どうした?」と声をかけてやろうと上を見上げて凍り付いた。
誰もいないのである。 なんだか怖くなりソファに戻った。

そしてまたテレビを見ていると 今度はさっきの辺りから上に昇っていく足音が聞こえてきた。ドンドンドンドン!と・・・
その時俺は初めて気が付いたのだ。 「あっあの子がついてきたな!」と。
その時である、完全に上まで昇ったあの足音がドンドンドンドンドンドンドン!と一気に下まで下りて来た。そして真っ暗な玄関と薄明るい居間との間のドアの飾り窓にあの子がベッタリとくっついているのである。

俺はそのまま寝る事にした。 きっとあそこで亡くなった子かなにかが、年のあまり変わらない子供達を見てついてきてしまったのだろう。



だが、それから長男が骨折、耳の鼓膜が破れ、次男も骨にヒビが入り、長女と妻は交通事故、ありとあらゆる悪事が続き 家にも泥棒、俺も車からカード等を盗まれるという目にあった。
これはやばいと思い近くの神社にお祓いに行くとそこの神主には「神様なんかいないんだよ!お祓いも商売だからどのコースにするんだい?」と言われ、それでも神棚を買って居間に奉り守ってもらおうと仏具、神具の店に行き神棚を買うと 車に乗せる時に紐が切れてガシャーンと・・・

それからしばらくの間、いい事はなかったが段々と落ち着いていった。
とんだ災難だったが忘れる事の出来ない出来事だった。

ポスターの女  2

2007-08-18 20:53:20 | Weblog
つまり、その子は現実のこの世界に出て来てもいいか?ということですよ。
次の日、わたしは友達と買物公園に遊びに行ったんですよ、あちこち買物をしたり万引きをしたりしていたんですが、忘れもしない3条通りの交差点で信号待ちをしている人混みの中にいたんだなあの子が・・・
そして、すぐに人の影に隠れちゃって見えなくなったんですよ  ええ


わたしは「きっと、見間違いだろうな」って自分に言い聞かせましたよ。その子にのぼせている自分が なんだか馬鹿みたいに思えてきちゃってね ええ
喫茶店で友達に話しましたよ。
友達も笑って「そんなことあるわけないだろう」って言ってましたよ。


そして、その日の晩になってポスターを見ながら「おまえ、今日来てたのか?」なんて話かけてねーそうこうしているうちに寝ちゃいましたよ  ええ
その日の夢にその子がまた出て来て、「今日、街で会ったのわかった?」って・・
「ああ わかったよ本当だったの やっぱり・・・」
でもね、正直ここらへんで自分の夢だし きっと自分でコントロールしているんだよなって思ってね 


なのに、その子は「ねえ、ここだけでいいから結婚してくれないかなー ねえーいいでしょう?」って言うんですよ。
わたしも「ああいいよ結婚でもなんでも」って話を合わせていましてねえ
そしたらその子が「じゃあ 明日、今度はあなたがこっちに来て わたしの親に会ってくれる?」っていうんだな。
これには、ちょっとわたしもなんだか怖くなりましてね、俺がこっちにくるってどういう事なんだろうって考えながら目を覚ましました。


それからわたし、どんどんと自分を追い込んじゃって怖くなり、2日くらい友達の家を泊まり歩き徹夜でマージャンしたりポーカーしたりして寝ないで過ごしたんです でも、それも限界!次の朝に寝ちゃいましてね。出てきましたよあの子が・・
でも、今回の夢はなーんか変なんだ なーんか変なんだなぁ
そこは、わたしの部屋なんですよ そしてその子がポスターの下を半分くらいめくると小さなドアがあるんだ。すごく狭いんですよ、中には通路みたいのがあって、
その子はそれを赤ちゃんのハイハイみたいな格好で進んでいくんですよ
わたしはその子のお尻を見るようなかんじで後をついて行ったんですがね、狭いうえに結構曲がる所があるんだなぁ
しばらく進んでからやっとちょっとだけ広くなってる所があってそこにもドアがあるんだな「あっ、きっとここがあの子の親がいるとこなんだなぁ」って思いましたよ ええ
するとその子が「さあ中に入って」って言ったんですけど なんか違うんだその子の声がしわがれた声なんですよ。 「やっぱり」と思ったわたしはその狭い中を後向きのまま逃げ出したんですよ するとその奥のドアが開いて異常に長い手がわたしを掴もうとするんですよ「わーーー」とわたしは半狂乱ですよ。 そして逃げながら、ふと前を見るとあの子が追っかけてくるんですよ その形相のすごいこと
髪はいつのまにか真っ白で顔も白くなっててヒビ割れている、そして頭を左右に大きく振りながら「待ちなさいよー待ちなさいよー」ってね


後向きに逃げるだけでもつらいのに その子が早いんだ もう少しで捕まるって思った時にお尻の方がふっと明るくなって わたしはなんとか部屋に戻ることができたんです。
そしたら「あー・・・」って声が聞こえたのと同時に そのポスターが剥がれてきました  そんな事ってあるもんなんですね 

ポスターの女

2007-08-17 20:26:01 | Weblog
今回、お話するのはちょっと不思議な話なんですがね ええ
たしかあれはわたしが高校を辞めた頃、いや本当は辞めさせられたんですけど。ええ その頃たしか、「明星」とか「平凡」っていう月刊誌があったんだ。
その雑誌には 必ずアイドルのポスターと歌の本が付録で付いていたんですよ ええ 当時は松田聖子が出た頃でね、今でこそ、おでこに皺が沢山あって化け物みたいになっちゃいましたけど、当時は可愛かったんですよ。


ピンク色のパジャマ着て、口に歯ブラシ突っ込んでる等身大のポスターが付いてましてね、 わたしは寝てる所のすぐ横の壁に貼ったんですよ ええ
ニーって笑ってるんですよ 松田聖子が・・・
ところが付録に挟まっている間に折り目が付いちゃってて、顔がちょっと歪んでるんだなぁ。
でも、その顔を寝ながら下から見ると、ちょっと違う子みたいなんだけど、可愛いんだこれが!わたし惚れちゃいましてね・・その子に・・・


本人よりも好みのタイプでいつも眺めていましたよ ええ
ところが、ある日わたし夢を見ちゃったんだなっていうか、出てきたんですよ夢に
その子と一緒にデートしてるんだ。 もうすっかり舞い上がって、嬉しくてドキドキしてるんですよ。 その夢もすごくリアルな夢でね本当みたいなんだ

そして、そろそろ起きる頃になったら言うんですよその子が「ねえねえ、明日もあなたの夢に出てきてもいい?」って
こんな事ってあるんですよね ええ
わたしはもう惚れちゃってますから、「いいよ、毎日でも出てきてくれよ」って言いましたよ。
 

そして、その子が「うん!良かったぁ」って言ったら、パッと目が覚めましてね
「あーいい夢みたなー」って思ってましたよ  ええ
そしてその晩になって、本当かな?と馬鹿みたいに早くに寝てみたんですよ
そしたら またその子がいるんだ「来ちゃった」って そのうち「彼氏なんだよね」とか「ここはあなたの夢の中だからどこでも行けるわよ、どこに行こうか!」
とかいうんですよ。 そうこうして何日かわたしたちはデートを楽しんでいたんだ
ところが・・・


ある日、遊園地に行ってる時にその子が「ねえ、明日あなたの住んでる街に行ってもいい?」って聞くんですよ わたしは二つ返事で「いいよ」って言ったんですよ

   つづく

言い伝え

2007-08-13 23:54:23 | Weblog
これは、怖い話ではないのだが ちょっと小耳に挟んでおくと何かの時に役に立つかも?って話。  まぁ雑学かな・・・



ニワトリは卵が先かニワトリが先かっていう話があるよね
昔っていっても江戸時代くらいに、卵はすごく貴重なもので、毎日食べたくても食べられない物だったらしい。食べていたのも何の鳥の卵かもわからない。
そこで、毎朝、卵を産んでくれて飛んで逃げて行かない鳥っていないものかなぁと何人かの人達が集まって話をしていた。


そこで出た案が二羽の違う鳥をかけ合わせた雑種。
片方の鳥は今でもいる鳥。 うーん・・・ ごめん何だったか忘れた・・・
(それを調べないのも俺のいいところ)
もう一羽は、もう今は絶滅してしまった品種らしい。

そして、産まれたのが現在のニワトリ。 空高く飛ぶ事もできない・・つまり自分の家の庭でも飼える。
二羽をかけ合わせたから二羽鳥なのか、庭でも飼えるから庭鳥なのかはわからない
けど 漢字は鶏、一文字でニワトリ。
でも、中国の話らしいよ



中国と言えばもう一つ。
納豆や豆腐も中国から伝わって来たもの。  しかし、これはどうやらその物が伝わってきたときに、それを受ける日本人が馬鹿だったのか、ただの勘違いなのか逆になっている。
そもそも、大豆を腐らせて作るのが納豆で、箱に大豆を納めて作るのが豆腐である。
完全に逆である。


俺はどちらも好きだが、豆腐の上に鰹節を混ぜた納豆を乗せて食べるのもなかなか旨い。


さあ、この後はまた怖い話に戻ります。
高校をクビになった頃の話で「ポスターの女」です。

死んでも働く大工さん

2007-08-12 18:40:34 | Weblog
なんだかんだいろいろな仕事をしてきたが、やはり建設関係が一番多い。
この話は、そんな中より外壁の仕事をしていた時の話だ。
  


そこの町は 旭川から30分以上かかるところにあり、村かな?と思わせるような所だ。
俺と従業員が仕事に行った時は、大工さんも他の業者達も誰も現場にいなかった。
俺達は黙々と仕事をして、やっと昼休み!
建設関係の人達の多くは早飯(食うのが早い)で、その後は午後1時までお昼寝をするのが常識だ。  俺達も同じでさっさとご飯を食べて昼寝をした。
そして、12時55分くらいになると不思議と癖で目が覚める。
その日も起きて午後からの仕事の事を二人で話していた
その時、足場を勢いよく上がって屋根に上る足音が聞こえた。俺達は板金屋か大工が午後から仕事に来たんだなと思っていた。


弁当箱を置きに車に行って屋根を見上げたが誰もいない、そう、その人の車もない
あれ?とは思ったがたいした気にもせず仕事を始めた
相変わらず屋根の上からは歩く足音やスケール(巻尺)の音などがする。
そして、3時の一服の時間になったので、俺はジュースを3本買い戻ってきた
家の裏の方で誰かが足場から降りてくる音が聞こえた「あー、3本買ってきて良かったぁ」と思い 大声で家の裏に向かって「一服しませんかー」と言った。
家の裏から「おー」と声が聞こえた。



そのまま、俺達は二人で一服をしていたのだが、いつになってもその人が来ない
まーいいやと思い、また仕事をすることにした。
夕方になり少しだけ残業をするのに電気を付けて仕事をした。
そして、2階の窓の周りを寸法をとっていた時に家の中に誰かが歩いているのが見えた。 木材を運んでいる音やビニールの上を歩く音もしていた。


しばらくして、窓のすぐ内側にお爺さんみたいな人がこちらを見ていた、こっちも窓の所にいたので「わー!びっくりした」と言うと、その人もビックリしたみたいで・・・・
建て主さんだった・・・
「いや 実は昼間からこんな事があって、あんな事があって」と話すと、「そうですか・・・ 実はここの棟上をしている時に大工さんが一人てっぺんから落ちて亡くなったんですよ」と教えてくれた。



きっと責任感の強い人で、与えられた現場が終わるまで仕事しに来るんだろうなと
思い・・・
責任感のない俺は次の日から違う現場をもらい、もうそこへは行きませんでした。

地縛霊が彷徨うビルin買物公園  2

2007-08-12 13:57:36 | Weblog
それから俺は、皆が帰って来る日に会社に行き、今までの経緯を全て話した。
最初、信じなかった奴もいたが、他の社員も実はおかしな体験をしている事に
支店長も 「お坊さんを呼んでお祓いしてもらおうか」ということになった。


お坊さんが来て、塩だの酒だのを用意して、意味の解らないお経を聞きながら「これでもうあの女は出て来ないのか」と心の中でガッツポーズをしていた。
ところが・・・


その日の帰りに寮のように使っていた支店長のマンションに皆が集まった。俺も呼ばれたのでそこに行くと、案の定、もう一度詳しく教えて欲しいとのこと。
俺は支店長の寝室を背中に上司3人を前にテーブルを挟んで話を始めた。
支店長は女性だった為、居間との仕切りは重たいアコーディオンカーテンだった


話をしているうちに寝室にあるベットがきしむような音を立て始めた
ギシ・・ギシ・・と。
その音を聞きながら 更に話をしていると、俺が座っている椅子の背中に何かが当たった。   何かと思い振り返ると、その重たいカーテンだった、誰かが寝室からカーテンをグーと押しているみたいに膨らんでいる
「あー、やっぱり成仏なんてしてないじゃん」と思ってみているとlその重たいカーテンがバキッと音をたてながら開いた。
その瞬間、俺の目の前にいた3人がいっせいに顔を伏せた。俺が恐る恐る振り返るとベットの上にその女が立っていた。すごい顔をして・・・
ギャーと逃げ回る社員達、とりあえず喫茶店で夜が明けるのを待ちまた戻ってみるとその女はいなかった。 でもその後も突然シャワーが出たりベットの下から手が出てきて引っ込んだりとか・・・いろいろあったらしい


後で違うお坊さんに聞いたところ、昔、そこの場所には小さな駄菓子屋さん(くじとかをおいていたとこだと思う)があって仲の良い夫婦がいた。
ところが火事を出してしまい、奥さんが箪笥だかの下敷きになった。旦那は振り返りそれを見たが「助けられない」と思ったのか置き去りにしたらしい 今までの愛情が全て怨みに変わった奥さんは憎しみを込めた顔のまんま焼け死んだらしいという事だった。その旦那がそのお坊さんの所にしばらく通っていたと言っていた。


それからも、そのビルでは数々の霊現象が続いたが 内容を解ってしまうと、ただ可哀想にと思い、たいした怖くもなくなった。
怖いというよりちょっと哀しい話でした

地縛霊が彷徨うビルin買物公園

2007-08-12 13:01:06 | Weblog
これも若い頃の話なんだけど、海外旅行を斡旋しながら英会話の教材を売る、いいのか悪いのかよくわからない会社に勤めていた時の話である。


この会社は研修も兼ねて、年2回、海外への社員旅行がある。
その時はたしかオーストラリアだった。しかし、おれはパスポートが間に合わなくて 淋しく一人お留守番になった。(決して犯罪者だから許可が下りなかったわけではない(笑))


お留守番は4・5日、退屈だったが事務所兼ショールームでゆっくり、のんびりしていた。 そうこうして3日目の夕方になった。
7時で閉めようと思い6時半頃に札幌支社に電話を入れていた、その時、コンコンとドアがノックされた。と同時に髪がボサボサの女の人が入ってきた。
俺は「こんばんはー」と言い、近づいて行ったのだが、なにかおかしい。
女は首の骨が折れているかのように、90度以上曲がって下を向いている その曲がり具合いが不気味なほどだ。
女はその姿勢のままショールームの奥の方に行き、一番奥の席に腰掛けた。


俺は小さい頃から身内の霊から、気持ち悪い全く知らない人の霊まで見ている。
その女が明らかに人間とは違う、それだとわかった。
俺は ちょっと怖くなり一度事務所の方に戻って考えた、どうしようかなーと。

しかし、このまま逃げるわけにもいかないし・・・
もう一度ショールームに行った。もしかしたら女は跡形もなく消えていたなんて事も、あるかも知れない。

いた。その女は全く姿勢を変えずにそこにいた。 と、その時 パチンコ玉を鉄板の灰皿にでもぶつけたかのような音が部屋中に響きわたった。
その音は次第に大きくなり鼓膜が破れるんじゃないかというくらいになって、ピタッと止まった。そして、その女が初めて顔を上げた「ひぃぃぃぃ」と叫びながら。
その女の顔は・・・ 顔全体が火傷でケロイド状態!で目はまぶたが無く大きく開いていて鼻も穴だけ、口はぐんにゃり曲がっていた。 
今でもすぐに思い出せるその顔に、俺は腰砕けになりその場に座りこんでしまった。

その女は静かに立ち上がり一歩、一歩とこちらに近寄って来る。
俺は、有線、テレビ、電気付けっぱなし、鍵もかけずにその場から逃げた。
そして、一度家に戻ってからビルの管理人に電話をし、後始末を頼んで次の日は会社に行かなかった。


                つづく

山の中で見た喪服の女  2

2007-08-10 19:27:26 | Weblog
当時、俺が住んでいたのは二階建てアパートの1階。
記憶もあまり定かではないが、多分2日目くらいの夜。 テレビの上に置いてあったライターがいきなり爆発した。 そして奥の部屋で歩き回る足音、いきなり回る換気扇(ガス台の上のやつ)隣の物置部屋にしていた部屋の押入れの襖が開いたり閉まったりする音、などなどおかしな事が連続して起こるようになった。


なかなか身体が思うように動かず調べにも行けないのでイライラしていると玄関と居間の間のドアの飾り窓に喪服を着た女が写った。
これには、さすがに怖くなり友達を呼んだ。30分くらいすると友達の車の止まる音がした(普段はうるせーなと思っていたそいつの車の音も、この時だけは妙に嬉しかった)バタンッとドアの閉まる音がして友達が玄関の近くまで来た時に、そいつは誰かに「こんばんわー」と挨拶をしている。


そして、そいつが入って来て 「今の女の人誰よ?」と聞きやがる!
その日、その友達に全てを話し泊まってもらい、なんとか夜を過ごせたんだけど 次の日の夜にとんでもない事が起きた・




俺は、原因不明の高熱を出して寝込んでしまった。
そして、夜中の2時か3時くらいに眠剤で寝ていたはずなのに パチッと目が覚めてしまい ぼーっとした頭で辺りを見回した。
身体がすごく熱い 暑い アツイ!
トイレに行こうと寝返りをうつ瞬間に、突然、金縛りにあった。
慌てて動かそうとするが全く動かない 困った・・・・
落ち着いて目を閉じてみた
あれ?目を閉じているのに開けている時と同じに部屋の中が見える また開ける
また閉じる。同じだ。



その時 あることに気がついた、俺の隣に誰かが寝てる・・・
左半身にそいつがあたっているのがわかるのだ。
そして、布団の周りには、あの人形使いの黒子の格好をしたやつらがズラーと並んでる。汗が吹き出てくるのがわかった。
次の瞬間、足元にいた黒子の一人が立ち上がり黒い風呂敷みたいのを持って変な踊りを踊り出した。 そして違う黒子がギプスの中に手を入れて来て足首をグリグリとねじり始めたのだ。




断末魔の叫び声を上げて俺は気を失った・・・
次の日の昼頃に目が覚めた。身体も布団もグショグショに濡れて気持ちが悪い、
足首はギプスがきついほど腫れていた
何がなんだかわからなかったのだが、とにかく怖かった


あなたも山で喪服の女に出会ったら・・・・
いや、出会って体験してください。 J山渓ホテルの裏の山ですから

山の中で見た喪服の女{/face2_lose_m/}

2007-08-10 18:37:09 | Weblog
昔、俺は札幌の近郊にあるJ山渓という温泉地で2年程働いた事がある。
勤務内容はパブリックコーナー(ラウンジ、ナイトクラブ)などだ。時間帯はバラバラだったが楽しい職場だった。 


夜、一緒に働いていた仲間にN君というかなり真面目な感じの男の子がいた。しかし彼にはちょっとおかしなところがあった。
  
*放浪癖*・・・
名前の如く彼は放浪してしまうのだ。そう、突然居なくなるのだ。
放っておくと1週間も2週間も帰って来ない、だけど忘れそうになった頃、また、
ふと戻って来るのだ。


ある日、俺は他の従業員のK君と近くの山に山菜採りに出かけた。獣道をどんどんと進んで行くと大きな岩があり、ジメジメしたその岩の近くでガサゴソと音がする。なんと削られた岩穴にN君がいたのだ。髭をボサボサにしたN君だ
そして、そのN君の後ろ・・つまり穴の奥に黒い着物を着て髪を結っている女がいたのだ。

「おい!何をやってるんだN君?」と俺が言うとN君は「はい、すみません・・」
とだけ言って、なんかいつもと違う感じ。
魂ここに非ずといった感じで とっても暗い。
続いて「その人誰?」と聞くと、「えっ?僕ずっと一人でここに居ました」と言う。とりあえずN君を穴から出して、もう一度中を見てみると、そこには誰もいなかった。  この時は見間違えかな?とも思ったのだが・・・



ボーとしたN君を連れて山を下りてN君を送り、帰りにK君の方に「さっきよ!あの穴の中に」とそこまで言うとK君は「あっ・・先輩その話はまた今度にしましょうよ、もう暗いし・・・」と言い残し、彼も帰って行った。
ところが帰り道、いろいろなホテルの並ぶ道を走っていたら駐車してあった車の陰からキツネが急に飛び出して来て、俺はそれを避けるために、おもいきりハンドルを左にきった。 しかし、電柱に激突しなぜか左の足首を骨折してしまった。
運転している時には左足は使わないのに、何故、骨折したのかは今でもわからない。


それから病院を探し、なんとかギプスで固定してもらい帰って来た。
1週間ほど休みをもらい家で寝ていると、突然テレビがついたり消えたりして、
おかしな事が起きだした

                   つづく

そういうところ・・・2

2007-08-09 21:30:48 | Weblog
その後、兵隊達がボンネットにでも乗って来たら嫌なので、急いで砂利道の坂道をかなりのスピードで降りてきて国道に出てから、また、その子と運転を代わった。
何故かって? 当時、俺は無免許だったからさ(笑)

しかし、怖かったのはそこからだった。
その暗い子が、聞こえないくらいの小さな声で、何かをブツブツ言ってるんだ。
そのうち泣き出してしまった、目を真っ赤にしながら・・・
「どうした?なんで泣いてるんだ?」と俺が聞くと、いきなり車がキュキュキュッと音をたてて、また墓地に向かってUターンしだした。
さすがの俺もちょっと怖くなり女の横顔を見た。
その時、その子の口もとがニーと笑ったように見えた、車は、また墓地の方に上ろうとしていた。その時に、一台の白い軽自動車がすごいスピードで俺達の車を抜いて行った。



その坂道は先程も書いたように砂利道で、一台そんなスピードを出した車が通ったもんなら、もう辺りは砂埃で全く前が見えない。
俺はその子にゆっくり走るように言って前方に目を凝らしていた。しばらくして、大きな左カーブを曲がった。  俺はあの車はもう見えるところには居ないだろうなぁと思った。
砂埃が静かにおさまってやっと視界がハッキリしてきた時に、あの車はすぐ目の前にいた。
それも、今にも止まるようなスピードで・・・



そして、車の周りにはさっきの、あの兵隊達が居て、その白い軽自動車を墓地の方へとゆっくりと押していた。
あの軽自動車はどうなったんだろう・・・


もし、あそこに行って車の調子が悪くなってスピードが出なくなったら、車の周りを、よーく見てみるといいよ。
きっと、「はい!こちらですよ」って兵隊さん達が誘導してくれますから・・・