橋本愛と宮崎あおいが母娘役で初共演し、自分の死期を悟った母親が、娘が20歳に
なるまで誕生日カードが毎年届くようにセッティング。その手紙に励まされながら人生
を歩んでいく少女の成長を描いた人間ドラマです。
二人の他にはユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、木村多江などが出演。監
督・脚本は「キトキト!」「旅立ちの島唄 十五の春」の吉田康弘です。
この監督はデビュー時にこの人は有望と感じていたし、キャストにも期待して見ました。
普通だったらあり得ないストーリーですが、映画の中でのお話だからそのくらい仕方が
ないと思ったて見ていて、私的には途中で放り出した感じです。まったく纏まりのない脚
本で、もっと推敲して絞るべきです。それも演出の段階で是正しながら撮って行く方法も
あったでしょうが、今回のこの監督の脚本・演出は不発だったと思うし不必要なシーン
やカットが多く、めりはりが弱いので全体を盛り上げることに失敗しています。
宮崎の演技はまあまあですが、橋本が生きていませんし他の人たちも不発です。最近
多く感じることですが、脚本が弱いことを再認識させられる一本でした。