タカサゴユリ、テッポウユリ、その交雑種或いは交配種としてのシンテッポウユリと
学名では三種に分けられている。
それでも10年ほど前、全農教発行の日本帰化植友の会通信の中で
「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」と題されたメーリングリストでのやりとりが掲載された。
それぞれの意見交換の場だったから結論は出なかったと記憶している(通信NO.5 2005.10.23発行)。
テッポウユリとタカサゴユリの自然交雑種が存在する上、
園芸上では交配種が幾つも作出されいるのが現状、断定的な記述は出来ないのだろう。
編集部の総括には「タカサゴユリ(別名シンテッポウユリ)」
或いは「シンテッポウユリ(別名タカサゴユリ)」とする、となっていた。
須磨では今年も同じ場所に咲いていたから併記することにした。
▲ 既知のタカサゴユリにはかなり目立つ赤紫が花被片裏にある。
この個体では微かだが赤紫は見える。
▲ 細身の葉が、テッポウユリとの区別では有効。
▲ 葯は茶系、これもテッポウユリ(葯は黄色)との区別点だが
タカサゴユリ、シンテッポウユリとされているものは当然茶系。
シンテッポウユリ ユリ科ユリ属 Lilium × formolongi
テッポウユリ Lilium longiflorum
タカサゴユリ Lilium formosanum
(2017.08.14 須磨離宮公園)
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▲ 去年咲いていた花。
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去年のシンテッポウユリ